随分前に坂隊の宮さんが「自転車で東山道を」ってお話しがあって、自分もいつか走ってみようと思っていました。
東山道は五畿七道のひとつで、8世紀には整備されていたという古道です。
神坂峠(みさかとうげ)はその要所であり最大の難所で、阿智村と中津川市との境、標高1569メートルにあります。
神坂峠から50メートルほど南に林道大谷霧ヶ原線が通っていますので、阿智村から馬込へ、またその逆コースも走った経験があります。
今春、駒つなぎの桜の開花前に、園原から神坂神社を経由して神坂峠を越えてみました。
神坂神社まではロードバイクで上ったことがあったので、詳しく下調べもせずに山道を上ったのですが、神坂神社から神坂峠の道程は二つのコースに別れていました。
カラマツコースと名付けられた本来の東山道古道ですが、登り口からあまりに急峻なため早々に断念。
園原川沿いの傾斜が緩やかなブナコースを走りました。そんな訳で、実はタイトルには誤りがあります。






平成最後の冬は記録的とも言える暖冬で雪もとても少なかったのですが、梅の花が咲く頃になってから急に冬が戻ったような寒さになりました。
この日の前週にまとまった降雪があり、標高1200メートルを超えると雪が残っていました。
とは言え、道はそれほど険しくなく、目算通り神坂峠に到着。
神坂峠まで来れば目的は終了ですが、林道大谷霧ヶ原線で岐阜側へ下り、馬込峠を越えて大妻籠、そして蘭(あららぎ)を経由して大平街道で大平峠と飯田峠を越えて帰ります。


強清水で給水。これが悲劇を生む。

強清水からの下り、荒れた路面の振動で外れたボトルを後輪が踏んでしまった。
路面が荒れていてボトルを落とすことは偶にある。しかし、運悪くコーナーリング中だったため落車に繋がった。
転倒は一瞬の出来事で、どうしてこうなったかすぐには分からなかった。とにかく自分の状態を確認する。
幸い、激痛で動けないという感じではない。立ち上がることもできた。
右カーブだったため、右半身を路面に打ち付けている。腰の右側から臀部までパンツが破れていた。酷い擦過傷になっている。
右肘と右肩にも痛みを感じたが、こちらは衣服のダメージは無く骨にも異常は無さそうだ。
自転車を確認する。ダメージは見あたらない。そしてボトルが無いことに気付く。
ボトルは20メートル先まで吹っ飛んでいた。
近くの沢で傷口を洗い、今一度自転車の状態をチェックして走り出した。
クアリゾート湯舟沢の前にある五平餅屋さんまで一気に下った。ここの団子の様な五平餅が食べたかったが、なんと売り切れ。
落車で時間をロスしたための大きな悲劇だった。
失意の中、たこ焼きをいただく。

神坂PAで遅い昼食をとり、馬込宿でふたたび休憩。
じわじわと落車のダメージを感じる。日没時間も近く、大平街道を抜けるのは難しそうだ。
蘭から国道256号線で清内路峠を越えて飯田へと戻りました。
詳細は、STRAVAのログをご覧ください。