お借りしたエアチェックテープに、「さらばふたりの部屋」という番組が数編入っていた。
津村一昌さんの資料によると、1985年3月26日にNHK-FMで放送されたもので、「ふたりの部屋」の最終週特集番組で「さらばふたりの部屋」の第3回とのことだ。
(以下記事敬称略)
NHK-FMの22時は言わずと知れた「サウンド・ストリート」。
火曜日の坂本龍一がETVの糸井重里司会「YOU」とコラボしたのは、画期的だったなぁ。
インターネットやケータイが無い時代、リスナーとのインタラクティブ性を重視するラジオ番組とテレビ番組のコラボなんて、メディアミックスの走だね。
逆に現代のマスメディアって、保守的過ぎてつまらない。言葉狩りにも従順だし…。広告塔以上の何ものでもないね。
さて、「サウンド・ストリート」は、そのパーソナリティの顔ぶれを並べても尋常じゃない。
月曜日が佐野元春、火曜日に坂本龍一、水曜日は甲斐よしひろ、木曜日に山下達郎、そして金曜日は渋谷陽一ってメンバー。
その後、中島みゆきや松任谷由美もパーソナリティをつとめていた。
先日、「ラジオ放送開始80周年記念番組 夢の音楽館『サウンド・ストリート』スペシャル」という番組がNHKラジオ第一でオンエアされたそうだ。
残念ながら聞いていないが、今週末深夜にNHK-FMで再放送されるとのことだ。
放送時間は3月26日土曜日25時(つまり3月27日午前1時)から50分間。お聞き逃し無く!(笑)
NHK-FMの23時は、クロスオーバーイレブン。
CD化されて今月24日から発売予定だそうだ。
津嘉山正種ナレーションのムーディーな音楽番組で、テープに録ってBGMに活用してた方は随分いらっしゃるのではあるまいか?
「サンスト」と「クロスオーバーイレブン」に挟まれて、「ふたりの部屋」というラジオドラマ(オーディオドラマ)があった。
現在でも「青春アドベンチャー」としてオーディエンスを楽しませているらしい。
「ふたりの部屋」は15分番組だったが、1985年春の番組改編で「カフェテラスのふたり」という10分番組へ生まれ変わった。
そして、番組内容も「ふたりの部屋」の当初の様に、ふたりの声優で物語を進行する形態へ回帰する。
その移転案内として放送されたのが、「さらばふたりの部屋」。
島津冴子が番組の擬人として引っ越しをする。お手伝いに伊武雅刀。
「ふたりの部屋」を代表するお二人が、番組の引っ越し案内を兼ねて傑作選の再放送をする趣向。
懐古なんて一文の得は無いと言われそうだが、ああ、良い時代に生まれたんだなぁとしみじみ感じるな。
スカパー!とレンタルビデオのお陰で、テレビ番組のアーカイブはかなり容易に再見できる。
ラジオ番組はどうなんだろう?NHKはアーカイブを公開してくれないのだろうか?
インターネットを使ったオーディオ・オン・デマンドで、過去の放送を有料視聴可能にしてくれれば嬉しいのに。
好だったラジオ番組を楽しみながら仕事するなんて理想だなぁ(笑)。どんどん年寄りの戯言になってきてるね…。