Android OSの使いこなし方
インターネット草創期から、名大の森博嗣先生と九大の山本智矢先生のウェブサイトをよく参考にさせていただいてきた。
森先生は名大を辞し作家へ転身されて、当時のページはネットで見られなくなってしまったが、発信された著作の多くを書籍で読むことができる。
このお二方は、物事をきわめて合理的に分析されていて、考え方にも多くの共通点を見い出せる。しかし、森先生は大のマックフリークで、山本先生はどちらかと言うとアンチ・マックという感じで興味深い。
得意とされる芸術分野が、絵画と音楽の違いによるところもあるのかなと感じた。
さて、アンドロイドタブレットを調べていたら、山本先生のページに行き着いた。
特徴がよく解説されていて、アンドロイドの使いこなしのヒントとなる情報が多かった。
特に興味深かったのは、クラウド・コンピューティングにおける情報同期の手法に関する解説。
iOSがショートメールを利用してわずかなパケットで同期を行い省電力を達成しているのに対し、Android OSはさまざまな端末へ対応するオープンアーキテクチャのためにこの手法をうまく使うことができず、アプリが互いにポーリングを行い、膨大なパケットトラフィックが発生するというもの。
実際、アンドロイド・タブレットを使い始めてタスクマネージャーを観察すると、ユーザーが起動していないのに立ち上がっているアプリが目立つ。
わが家で使っている端末はシングルコアCPUの製品なため、タスクが多いとアクティブなアプリケーションの処理速度が目に見えて低下する。
対策は単純で、使わないアプリはアンインストールする。
たまにしか使わないアプリは、バックアップをとっておき、やはりアンインストールする。
そして、必要な時だけインストールして実行する。
もちろん、ライブ壁紙は使わないし、ウィンドウならびにトランジションアニメスケールはオフにしている。
この程度の対策で、ICSが正式に適用されている中華タブならサクサク動くようになる。
さらにわが家のアンドロイドタブレットでは、Adawayというアプリの実行でより軽快に動作した。
気の利いたアプリも必要なければインストールしない。
ジョークアプリも使わない。
まったく遊び心がない実用一点張りなアプリの構成にすると、最新モデルでなくともそれなりにストレスなく使えるようになるようだ。
それにしても、不要なアプリを一切なくして軽くしたICSにWinamp Pro載せて、USB2 to Fast Ethernet Adapterでサーバー上のFLACファイルをMOMO9加強版で聴くと、結構良い音で楽しめるのに吃驚する。
ヘッドフォン出力を安いヘッドフォンアンプ通して、1976年製のVICTOR HP-D50で聴いてるのだけど、ジャズのライブとかちょっとにやけてきてしまいます。
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