Kinetic Rock and Roll スマートトレーナー その2
ローラー台トレーニングで使っていた kinetic by Kurt Rock and Roll 2.0 の負荷装置を Kinetic Control Power Unit T-6300 へ交換することで、Bluetooth FTMSならびにANT+ FE-Cによる自動負荷変動タイプスマートトレーナーへレトロフィット可能です。
Kinetic Rock and Roll Control Bike Trainer T-6500 とまったく同じものになります。
当方は送料無料の海外ショップのニューイヤーセールで格安だった Kinetic Road Machine Control Bike Trainer T-6400 からT-6300を移植しました。
T-6300はフィットネス機器制御プロトコルのBluetooth FTMSならびにANT+ FE-Cをサポートします。
メーカーの仕様ではANT+でパワーとスピードも出力できるように見えますが、ANT+ FE-Cでのサポートになるため受信機はANT+ FE-Cに対応している必要があります。
またケイデンスは出力しないため別途ケイデンスセンサーが必要です。
ファームウェアで仮想ケイデンスは付加できるようですが、もう1年以上アップデートされていません。
Zwift、Kinomap、Rouvy、TRAINER GENIUSで試用しました。ZwiftはWindows PCでANT+ FE-C、その他はAndroidタブレットでBluetooth FTMS接続です。AndroidでもANT FE-Cで接続できます。
デバイス名はBluetooth接続でKinetic Rock and Roll Control、AMT+はANT+ FE-C Trainerです。
概ね仕様通りに動作しましたが、RouvyでBluetooth接続の場合には負荷が一定にならずに脈動するような現象を確認しました。
また、ケイデンスを出力しないのは不便でした。
T-6300の負荷は非接触の電磁誘導タイプで、5.5kgのフライホイールによって自然な負荷変動が実現されています。
タイヤローラーとフライホイール、電磁誘導負荷は同軸上にあって2つのボールベアリングで支えられています。
負荷は非接触で全体の精度も高く、回転は滑らかかつ振動もありません。自転車の駆動系の音の方がよほどうるさく感じます。
しかし、従来のフルード式負荷に比べるとスマート化による負荷変動時にタイヤスリップが発生しやすく、ローラーへのタイヤの押し付けをより強くする必要があります。
取扱説明書ではタイヤ空気圧を100PSIとし、ローラーがタイヤトレッドに接触してから押し付けノブを3回転まわすことを推奨しています。
ローラー台専用タイヤを使って推奨設定にしても高負荷でスリップが起こるので、空気圧を130PSIまで上げています。
そのためかパワーメーターでの計測値よりもT-6300のパワー値は10パーセントから15パーセントも低めになってしまいました。
結局、PowerTapでパワーとケイデンスを拾い、T-6300のセンサー出力を使わずにスマート負荷機能だけにしています。
PowerTapは実走用にするつもりだったので、見込み違いとなりました。
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