ASUSのノートPCをSSD化
ノートPCが調子悪いので、それでも良かったらもらってってことでASUS K55VDというノートパソコンをいただいた。
Windows 8.0がプリインストールされたモデルで、intel Core i5-3210Mにメモリは4GB、HDDが750GBという構成なのに信じられないほど遅い。
初期化されているにもかかわらず、起動には5分以上掛かり、立ち上がっても遅くて使う気になれない。
とりあえずWindows 8.1へアップデートしたが、遅いのは相変わらずで、とても実用的ではない。
あれこれ設定していると、「ハードディスクの問題が検出されました」とのダイアログが現れた。
HDDに障害があるようだ。そのため、Windowsの起動から動作まで激遅になっているのだろう。
新しいHDDへ交換するため、内蔵HDDの仕様を確認する。
シリアルATAの2.5インチタイプで、厚さ9.8mmのものが使われていた。
代替品を調べてみると、容量500GBになるが、同サイズのSSDが9千円前後になっている。
500GBサイズのSSDが1万円を切っているとは思いもしなかった。
現在、SSDは500GBクラスが一番コストパフォーマンスが良い。
早速、評判の良いモデルを注文したところ、期間限定ながら送料込み8266円になっている。
この際、自転車ローラー台のヴァーチャルサイクリングに使っているPCのHDDもSSD化してしまおう。
注文の翌々日の夕方、待望のSSDが郵送で届けられた。
以前、ノートPCのHDD復旧用に購入したKURO-DACHI CLONE U3というコピー機能付きHDD外付けスタンドを使い、自転車ローラー台用のPCのHDDからSSD化した。
250GBのHDDを500GBのSSDへコピーするので、なんの問題もなくクローン化。
取り外したHDDの代わりにクローン化したSSDをインストールして起動すると、驚くほど早くWindows 7が起動した。
仮想メモリーの動作も高速化したため、実に快適。メモリーの増設を考えていたが、これなら不要だろう。
PC2-6400の2GBを2枚で4GBになっている。PC2-6400の4GBを2枚にして8GBとしたいのだが、あまり市場に出回らなかったSO-DIMMのためとても高価なのだ。
メモリの増設よりも、HDDをSSD化して高速化した方が安上がりで効果的ということを実感した。
尚、データがコピーされているのは250GBの領域だけなので、残り半分は空いている。
管理ツールでマルチDVDドライブのドライブレターを変えてから、SSDの未割り当てのパーティションをフォーマットしてDドライブとして割り当てた。
次にASUS K55VDをSSD化する。
750GBのHDDから500GBのSSDへのデータクローンは、KURO-DACHI CLONE U3では行えない。
KURO-DACHI CLONE U3でディスクのコピーを行う場合、受け側の容量は送り側と同等かそれ以上の大きさでなければならない。
そのため、SSD化が終わったローラー台用のPCへKURO-DACHI CLONE U3をUSB接続し、EaseUS Todo Backup Freeを利用して、K55VDから取り外したHDDのWindows 8がインストールされている領域を新調したSSDへセクタバイセクタでSSD最適化オプションを付けてコピー。
当初、作業終了まで70時間という表示だったが、一晩放置していたら翌朝には終了していた。
早速コピーが終わったSSDをK55VDへインストールしてPCを起動する。
ところが、BIOS画面から先へ進まない。
インターネットで調べたところ、ブート領域を監視しているか何かで、無償ツールでは対処できないようだ。
少なくとも、EaseUS Todo Backup FreeではASUSのノートPC用HDDの換装には使えないらしい。
結局、修復DISCが必要なのだが、K55VDには元々付属していないとのこと。
不具合はあるものの、元のHDDでWindsows 8.1が起動できるので、修復DISCを作成することにする。
ところが、元のHDDへ戻してもWindowsが正常起動しない。途中で修復が必要になって、再起動指示のループ。
仕方がないので再びHDDを取り出し、KURO-DACHI CLONE U3でローラー台用のPCへ接続して、Windows 7のディスクエラーチェックで修復した。
修復済みのHDDを再びK55VDへインストールして起動する。
Windows 8.1は正常起動しないものの、復旧メニューを選択できた。
初期化が可能だったので実行し、工場出荷時の状態へ修復することに成功した。
ASUSのノートPCで修復DISKをつくるには、ASUS Backtracker というアプリケーションを使用する。
修復イメージはDVD-Rなどではなく、8GB以上のUSBメモリーへ作るのだそうだ。
手持ちに16GBのUSBメモリーがあったので、初期化してダウンロードしたASUS Backtrackerのインストーラーをコピーした。
K55VDでWindows 8を起動し、USBメモリーからASUS Backtrackerをインストール。
ASUS BacktrackerでUSBメモリーをブータブルシステムリカバリーメディアにした。
K55VDがネットワークに接続されていたのが原因なのか、リカバリーメディア作成中にASUSのアップデーターが働いてシステムリブートダイアログが出てしまい、更にWindowsアップデートまであって、ASUS Backtrackerが正常終了したのか見届けられない間に、Windows 8の操作ができなくなった。
USBメモリーを抜いて他のPCで中身を見たところ、約8GBのシステムファイルがある。
K55VDを強制終了し、HDDをSSDへ換装。併せて、別途購入していた4GBの増設メモリーもインストールした。
K55VDはPC3-12800Sで、メモリースロットは2つ。4GBが1枚インストールされている。
このメモリーは安いので、SSDと一緒に4GBを1枚買っておいた。
作成したシステムリカバリーメディアをUSBスロットへ挿してK55Vを起動すると、無事USBブートされてWindows 8をSSD上へ修復インストールすることができた。
あとはリカバリーメディアを外し、通常通りにシステム構築する。
利用者情報を登録したり、不要なプリインストールアプリをアンインストール。
Windows 8を8.1へアップデートして一連の作業は終了。
正常時のK55VDの動作フィーリングは知らないが、SSD化により実用充分な動作速度となった。
物理メモリーの倍増も同時に行ってしまったのでSSD化の効果を正しく評価できないが、Windowsエクスペリエンスインデックスは4.7から5.9へアップした。
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