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2016.10.31

ロードバイク用大容量サドルバッグ “GIANT SCOUT SEAT BAG”

ロードバイクなどで使える大容量のサドルバッグは長年ORTLIEBサドルバッグのLサイズを使ってきた。

防水で2.7Lと大容量だが、それでも輪行バッグは薄手でコンパクトに畳めるものでないと入らない。

先に購入していた輪行バッグが入らず、ちょっと当てが外れた。

それでも、ロードバイクで使えるサドルバッグとして当時は唯一無二な大容量タイプだったので、工夫して活用してきた。


3年ほど前にブラックバーンの アウトポスト シートパック&ドライバッグを見つけて購入を検討したが、高価なので逡巡している機会を逃してしまった。

アウトポストシートバックはシートポストとサドルに吊り下げるバッグとしてはとても大容量で、最大11Lもの容積がある。

その後、同種のサドルバッグが各社よりリリースされているが、いずれも高価だった。

昨年、ジャイアントから”GIANT SCOUT SEAT BAG”という安価なモデルが登場した。

和田サイクルさんで実物を拝見し、良さそうだったので購入した。

GIANT SCOUT SEAT BAG

昨日、出先でパンを購入して持ち帰る用途に初めて使ってみた。

SCOTT CR1のサイズはMサイズ(仮想トップチューブ長540mm)。

写真の状態で、パンク修理の道具とウィンドブレーカー、購入したパンと補給食が入っている。

この状態で標高1600mの峠越えを含め160kmほど走ったが、とても快適にサイクリングを続けることができた。

冬の峠の下りで使う防寒具はとても嵩張るので、これからの季節は"GIANT SCOUT SEAT BAG"が活躍しそうだ。

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2016.10.25

ジャパンカップクリテリウムと京急サイクルトレイン

次女Y氏のダンスチームがコンテストに出場するための上京予定だったのだが、チームが解散になってしまったので慰労会へと変更された。

94歳になるお祖母ちゃんが松茸をご所望で、キタさんのご厚意で地元産を分けていただいた。
みーちゃん氏はそれを持参するという。

ちょうど宇都宮でジャパンカップが開催されるし、日曜日には京急サイクルトレイン powered by Pacific Cycles Japanというイベントも開催されるので、一緒に上京することになった。

Y氏のダンスチームは、RUSH BALLのKYOKAさんがこちらの地元メンバーから4名を選抜して結成し、振り付けから指導までされた。

名古屋の大会で特別賞をいただいたが、或る親が結果を不服として子のメンバー脱退を申し入れ、解散となった。

Y氏も他の子も、メンバー発表当初からこんな結末を予想していたので、意外ではなかったそうだがショックは隠せなかった。

Y氏はメンバーの一人とダンスペアを結成して再始動。

ソロとしてはStudio SWAGのKONNICHIWAで、D-BLASTに参加できることになった。毎回の練習で上京が必要なので頭が痛い。


キャリーミーで宇都宮を目指す

宇都宮へはキャリーミーで自走。

笹目通りから埼玉県道65号線、国道4号線ってなルートになるのだが、とにかく普通の道路を延々と走るのでおもしろくない。

幸手の商店街で「らき☆すた」の色褪せたフラッグを見つけて、かなり癒された。

4号線バイパスは自転車走行不可のため側道を案内されるのだが、途中で畑の畦道へと迷い込んでしまった。

ペースも落ちて、16時に間に合いそうにない。

尻も痛いので、間々田から電車輪行へ切り替えた。

13時28分に宇都宮駅着。人の波へ付いて、クリテリウム会場へと歩く。

交通規制は14時からだそうだ。歩道に設営されたフェンス前は、すでに場所取りが終わっていた。

コンビニで昼食を買って、知り合いでもいないかとぶらぶらする。

クリテリウムコースと交差する道路は、交通規制開始の14時にフェンスが設営される。そこは場所取りされていない。

ゴールからは離れているが、なんとかフェンス前に観戦場所を確保することができた。

大前さんが目の前を歩いて行かれたので声を掛けたのだが、残念ながらこちらに気が付かれなかったようだ。

地元高校生選抜とインターハイ出場選手から招待された高校生による3周回のレースから、クリテリウムが始まった。

元ボンシャンス飯田の日野友葵選手が出場するガールズ競輪の選抜選手のレースが続き、いよいよジャパンカップサイクルロードレースクリテリウム!

レース前に選手全員によるパレード走行がお祭り気分を盛り上げる。

このクリテリウムで引退するファビアン・カンチェラーラへの声援と同じくらい、ブリヂストンアンカーの井上和郎選手に精一杯の声援を送った。

和郎さんも今年で現役を引退する。寂しいなぁ。

昨年のこのクリテリウムで別府史之選手に勝利をもたらしたカンチェラーラ擁するトレックファクトリーレーシングは、花咲じいさんよろしく、メンバー全員でチームジャージをウレタン製キーホルダーにしたPRグッズを観客へ配りながらパレード。

トレックは蛍光イエローなジャージの上、カンチェラーラのバイクには前照灯と尾灯が付けられて、とても目立っていた。

ラッキーなことに、別府選手が直接グッズを渡してくださった。

別府選手は、トレックファクトリーレーシングチームと三度目の契約更新を終えたばかり。再び二年契約だそうだ。

ランプレメリダの新城幸也選手は、沿道の観客にハイタッチしながらの周回。

新城選手ともハイタッチできて、来た甲斐がありました。

NIPPO・ヴィーニファンティーニの福島晋一監督がチームカーを駆って通り過ぎたので、声援を送る。

2016年10月22日ジャパンカップクリテリウム

レースは終始トレックのコントロール下ながら、ボアソン・ハーゲンのアタックがあったり、新城選手もアタックしたし、彼の笑い声も聞けたし、ゴール前から遠いので展開より雰囲気を楽しんだ。

昨年同様にトレックのチーム力が発揮され、別府史之選手が二連覇。

ヴィクトリーランの別府選手に声援を送る。

カンチェラーラは途中でショートカットしてしまって来てくれなかったのが心残りだったが、観戦を終えて駅へ向かう途中で見かけることはできた。

表彰式を見たいと思ってオリオンスクエアまで行ったものの、翌朝早いので雰囲気だけ味わって駅へと戻る。

キャリーミーがあるので、こういった移動が気軽で便利だ。

輪行で赤羽駅、自走して荻窪の二郎ラーメンで夕食とした。

京急サイクルトレイン powered by Pacific Cycles Japan

翌日曜日は品川駅までキャリーミーで自走して、京急みさきまぐろきっぷで行く「京急サイクルトレイン powered by Pacific Cycles Japan」に参加。

今回の京急サイクルトレインは、今年5月の三浦半島観光連絡協議会協賛に次ぐ第二回目のイベントなのだそうだ。

前回と違い、今回はパシフィックサイクル社製折り畳み自転車での参加が必須条件。

募集140名のところ、百名ちょっとの参加。

Pacific Cycles Japanでは百名の予定だったそうだが、京急から140名の打診があったのだそうな。

ちなみに、5月が募集70名で新1000形1355編成、今回は1096編成と2両増えている。

また、5月はロードバイクが中心だったそうで、駅構内を自転車のまま運ぶことができるように手配されていたが、今回は折り畳み自転車だけということもあってか、駅構内は折り畳みの上にカバー必須とサイクルトレインじゃなかろうもんって感じではあった。

駅構内で自転車を畳んでカバーまで掛けるので、写真のように電車内でも畳んだまま。

今回はゲストとしてアリキリの石井正則さんがいらっしゃっていて、参加者一人一人に声を掛けてくださったのが好印象だった。

帰りの電車内ではご自分のチェキで、ひとりひとり記念写真までプレゼントしてくださった。

マネージャーらしき若い方も礼儀正しく、石井さんの人柄に感心した。

品川から三浦海岸までの輪行ってな次第で、石井さんの来訪の他は特にイベントはなく、乗り合わせた方々との会話を楽しみながらゆったりと電車に揺られていた。

三浦半島サイクリング

今回は折り畳み自転車ばかりのため、みさきまぐろきっぷを使ってのバス輪行も考慮して自転車ガイドの人員はなく、3箇所のチェックポイントが設けられ自由サイクリングという趣向。

20名ほどで参加しているサイクルハウスしぶやさんのカスタマーグループは、食事場所も予約していることもあってグループ行動。これに初心者さんたちが付いていく格好になったそうだ。

海無し県住まいの自分は、海岸線から離れられずに県道215号線をひとり走っていた。

北九州から軽トラを走らせて駆けつけた強者、福助さんと知り合って、城ヶ島で昼食をご一緒させていただいた。

福助さんは土曜日に琵琶湖畔をキャリーミーでサイクリングして、今日はこのイベントに参加。帰路はサイクルトレインに乗車せず、浦賀駅前に停めている車で12時間運転して帰ると言う。
なんともパワフルな行動力に舌を巻いた。

みさきまぐろきっぷでの昼食後は、ふたたび一人旅。

向かい風の中、最後のチェックポイントとなる浦賀に到着。
帰りの電車までまだ時間があったので、浦賀の渡しから海岸沿いに観音崎まで走り、さらに横須賀を目指した。

馬堀海岸を過ぎた辺りで戻る時間を計りかね、久里浜方面へと今日はじめて三浦半島の内陸へ向かう。

浦賀丘を越える登坂をサイクリングの締めとして、浦賀駅へと下っていった。

イベントを楽しむというより、三浦半島サイクリングを楽しんだ日曜日だった。

品川から和田サイクリングさんまで自走。

高輪森の登坂で見覚えのあるジャケットを着たBirdyのサイクリストに追いついた。
石井正則さんだった。楽屋入り現場入りは基本自転車とおっしゃっていたが、その通りだった。
登坂は苦手なようだ。「この坂きついですねぇ」と声を掛けてくださった。

お祖母ちゃんは松茸を大層喜んでくれて、キタさんには感謝に堪えません。ありがとうございました。

それにしても、石井さんと撮っていただいた写真に愕然。老けたなぁとしみじみ感じる。

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2016.10.21

神坂山の紅葉

神坂山の紅葉

この季節になると、神坂峠と赤石峠へ行きたくなる。

五色の山。

白馬や上高地の秋としてお馴染みの映像も、実際に訪れるとまた圧巻。

同じような風景が神坂峠や赤石峠で体験できる。

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2016.10.20

リヤタイヤ交換

摩耗したロードバイク用タイヤ

リヤタイヤは、きっかり5千キロメートル使用した。

補給のかなわない人里離れた場所を走ることが多いから、この程度で交換する。

新品のタイヤはワックスが付いているので、はじめのうちは曲がる時に急加速などしないように注意する。

走り初めて最初の交差点で旋回中に踏み込んだため、派手にすっ転んだことがある。

小渋ダム湖四徳方面

陣馬形山から南アルプスを望む

小渋ダムから折草峠を経て、陣馬形山山頂と林道を一巡りしてきた。

陣馬形山の山頂で、南信濃和田宿のふじ姫饅頭を食べた。美味かった。


大嶺山の山腹道を下っている時に、左腿に虫と思しきものがぶつかった。途端、激痛が走る。

痛みが消えないので、停車して様子を見ると、肌が紫色に変色しているように見える。痛みは続いている。

口が付けられる場所なので、気休めに痛みの場所を吸って唾を吐き出すのを繰り返した。

再び走り出したところ、痛みは無くなったようだった。

ところが、帰宅したら右半身に帯状発疹が出た。
虫さされが原因なのか、山頂で食べた蕎麦饅頭がアレルゲンだったのか・・・。

蕎麦は今まで問題になったことは無いし、ふじ姫饅頭も初めてじゃない。

まぁ、こんなこともあるよね。ってことで、新しいタイヤだったけど、転ぶことなくサイクリングを終えられた。

それにしても十月も下旬と言うのに、夏日が戻って暑かった。

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2016.10.16

リヤシフトケーブル破断

陣馬形山からの帰り、自宅まで3kmほどのところでリヤシフトケーブルが切れる感触があった。

シフトケーブルはワイヤーの縒り線で、何本かは切れずに残るので自宅まで保つだろうと思ったが、次のシフト操作で完全に破断した。

レバーをトップまで戻し、あとはリヤの変速操作をしないように気を付けて帰宅した。

ロードバイクのリヤシフトケーブル破断

破断したケーブルはユニコのテフロンコーティングワイヤ

昨年の11月16日に交換して、5900km使ったところで切れた。まぁ、寿命なのかな。

ちょうど和田サイクルさんでシマノのロード用SUSシフトケーブルを買ってあったので、帰宅後にすぐ交換した。

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2016.10.12

ブレーキシュー換えたら、タイヤも交換時期と知る

交換時期を過ぎたブレーキシューとタイヤ

普段使いのCR1のリヤブレーキシューの交換を先延ばしにしていたが、キャリーミーのリヤブレーキシューをテクトロからシマノのBR-7800用へ換えたので、シューが余った。

ロードのリヤブレーキはフロントほどの制動力を必要としないため、交換時期を幸いにキャリーミーから外したテクトロのシューへ換えた。

多くのユーザーから絶大な信頼を寄せられるシマノのブレーキシューも、交換サイン以上に削り込むと極端に制動力が落ちる。

それでも、リヤブレーキだから、あまり気にせずにシューとの接触を気にするほどまで使い込んでしまった。


ブレーキシューを交換していたら、リヤタイヤも交換時期を過ぎていることに気付いた。

一昨日に掃除した時にはこんなではなかったので、昨日一日でトレッドが擦り切れてしまったようだ。

STRAVAの記録を見ると、4500km以上使っている。

寿命としては適当だろう。

このタイヤは十年近く前に海外通販で大量に購入したもの。まだ数本の在庫があったはずだ。

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2016.10.09

キャリーミーのリヤアクセルシャフトの中空化 その2

先日、キャリーミーDSのリヤホイールアクセルを中空軸へ交換した。

キャリーミーのリヤホイールはオーバーロックナット寸法が100mmで9mmのシャフト。
エンドの厚みを考慮すると、スポーツ自転車のフロントホイールアクセル(ハブ軸)を使用して中空軸化ができる。

但し、キャリーミーの軸受けは内径9mmのシールベアリングなので、中空軸化する場合はベアリングの内輪が当たる部分までネジが切られているものでないと軸径が足りなくなる。

M9のハブ軸のほとんどは、ネジが切られた部分はネジ山の外径の9mmだが、ネジのない部分はネジの谷の外径に合わせられているため、直径は9mm未満である。

そのため、ベアリングの内輪がハブ軸のネジが切られていない部分に当たると、そのベアリングはハブ軸からわずかに浮いた状態となってしまう。


さて、フロントの中空ハブ軸を流用すると、チェーン引きは内側(オーバーロックナット寸法内)にしか付けられない。
そのため、ロックナットやワッシャーの厚みを薄くして、チェーン引きを入れるスペースを確保する必要がある。


シマノのM9で厚さ3mmのロックナットと、内径9mmで厚さ1.5mmのアルミワッシャーを通販で手配した。

ところが、シマノのロックナットの在庫が無く、納期は早くても今月末との回答。

仕方ないので、使っていないホイールから2枚だけ誂えることができた。

そこで、1.5mm厚ワッシャーと5mm厚のロックナット、そして3mm厚のロックナットを左右へそれぞれ一枚ずつという構成にした。

内径9mmのアルミワッシャーとキャリーミーのコグ

ひとつ問題があり、コグ側はベアリングの外径が小さいため、ワッシャーを削り込まないとベアリングの外輪に当たってしまう。

そこで、写真のように泥縄な加工でワッシャーの外径を小さくしている。

中空軸化したキャリーミーの後輪

手配したワッシャーとロックナットで組み付けをし直し、キャリーミーのリヤアクセルシャフトの中空化を終えた。

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2016.10.03

キャリパーブレーキの下引き改造

秋の長雨と言いますが、今秋は例年に比べても昼間の雨が多いと感じます。

それでも、昨日の日曜日は秋雨の中休みというように晴れ間がのぞき、当地では一斉に運動会が開催されていました。

仕事の合間に、長男の勇姿を眺めにいった次第です。

彼の小学校は母校なのですが、当時の生徒数の三分の一もいません。

都市のドーナツ化現象と少子化のダブルパンチで、近隣の小中学校の生徒数はどこもそんな感じです。

にも関わらず、1kmと離れていない学校同士を合併させようという話しがまったく出ない。

変化に消極的な土地柄は、あらゆるところに見られます。そこを上手いこと突いて、美味しいところをかっさらうのは大抵が外部からの勢力な訳です。


どうでもいい枕が長くなったところで、スポーツ用自転車のキャリパーブレーキの下引き改造のお話し。

20161003_121621

写真はキタコ ケーブルエンドSET 0900-901-90003というバイク用の小物です。

ごらんの通り、ワイヤー端の汎用タイコ。クラッチワイヤーの応急修理用として販売されているものです。

自転車用キャリパーブレーキを下引きへ改造する際、自転車用品の中では適当なワイヤー止めが商品ラインナップされていないので、このようなバイク用品の存在を知らないと余計な手間が掛かります。

SHIMANO BR-4400 下引き化改造

バイク用ケーブルエンドを使って、シマノ・ティアグラのキャリパーブレーキを下引きタイプへ改造してみました。

ケーブル固定板とケーブルアジャストボルトを外し、ケーブル固定板があった場所へケーブルアジャストボルトをクリップと一緒にねじ込んだだけです。

キタコのケーブルエンドを使って、ケーブルアジャストボルト側でブレーキケーブルを固定しています。

キャリーミーも、リヤブレーキなら、これがそのまま使えました。

どうしてもチェーン側にブレーキケーブルを配索したかったので、ボツ案ですね。

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2016.10.02

Pacific cycles CarryMe DS with drop handlebar

台湾パシフィックサイクルズのキャリーミーDS 2007年モデルをカスタマイズして使用している。

2007年3月に和田サイクルさんで購入して、一週間後にはドロップハンドル化した。

また、ポジションを合わせるため、ステムをスペシャライズドの130mmとした。

併せて、サイクルコンピューター(サイコン)を搭載すると共に、ブレーキシューをシマノのアルテグラ・グレードへ換えている。

その後、シートポストをダホンの空気入れ内蔵タイプにして、サドルもスペシャライズドへ換装した。

ペダルは三ヶ島製作所のFD-6を使っていたが、破損後はZEROBIKEで使用していたVP-166S。
最近になって右ペダルはVP-166Aへ交換し、左はケージのみVP-166A用に換える改造を施している。

つい先日、ブレーキキャリパーと後輪のアクセルシャフト、そしてチェーン引きを換えた。

この時、サイコンのセンサーとブレーキが干渉したため、サイコンは取り外した。

Pacific cycles CarryMe DS with drop handlebar side-view

Pacific cycles CarryMe DS with drop handlebar front-view

Pacific cycles CarryMe DS with drop handlebar rear-view

Folding form of “Pacific cycles CarryMe DS with drop handlebar”

このキャリーミーも十年目。実用一点張りでカスタムしてきた。

定番とも言えるチェーン引きやブレーキキャリパーの交換が後回しになったが、やっと気になっていた部分すべて片づいた。

とてもユニークな自転車で、今でも継続生産されているものの仕様は大幅に変わっている。

今後も修理できないような破損や故障をさせないように使ってゆきたい。

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2016.10.01

キャリーミーのチェーン引き交換とリヤアクセルシャフトの中空化

2006年に登場したキャリーミーは、毎年なんらかの仕様変更を経ている。

特に大きな仕様変更は2007年と2014年モデルで、2007年にはフロントフリーからリヤフリーへ、そして2014年はリヤブレーキがキャリパーブレーキからホイール一体のドラムブレーキへと変更された。

フロントフォークの形状変更やシートポスト径の大型化、リヤキャリアの省略のような比較的大きな仕様変更から、折り畳み時のロック機構の形状変更など、小さな改善も多い。


さて、キャリーミーは外装変速機の無いシングルドライブなので、経年使用に伴うチェーンの伸びは、トラックエンドに設けたチェーン引き(チェーンテンショナー)で相殺する。

2012年モデルまでのキャリーミーは、一般車で用いられるような鉄製のチェーン引きが使用されている。

キャリーミー2012年モデル以前用チェーン引き

写真の様に実用本位なパーツで、エンド金具の返しが深く、エンドから10mmでロックナットが当たって、それ以上は引けない。

今ちょうど引ける限界にあり、チェーン引きを交換または取り外すか、チェーンを新しいものへ交換するかしないといけないようだ。

ちなみに、2013年モデルからは、アルミ合金製のチェーン引きへ変更され、見栄えが良くなっただけでなく、チェーンの引き代が増えている。

キャリーミーのエンドは7.5mm厚もあるため、8mm厚エンドに対応した三ヶ島製作所のMKS CA-MX10チェーン引きへ交換される方が多い。

アーレンキー(六角レンチ)で操作でき、ボルトは外側に飛び出さないなど、確かに良くできた製品だが、同社の折り畳みペダルFD-7よりも流通価格は上の高級パーツだ。

チェーンの交換が妥当だろうな。
そう思っていたところ、ずいぶん前にZEROBIKEやHANDYBIKEの多段化用に買ったチェーン引きをストックから見つけた。

CHRONICDELIGHT 10mm用ハンガーテンショナー

ワゴンセールだったのか、複数個ある。
ディレーラーハンガー部分を切断すれば、そのまま使えるのではなかろうか?

よく見ると、エンド金具の受け部分が丸い。
キャリーミーのエンド後端は垂直に落とされているので、受け面をヤスリで平らに加工する必要もある。

存在感のあるサイズなので、加工するにしても丁寧に仕上げなければ気になって仕方ないだろう。
しかし、工具をそろえる予算は無い。
金鋸と100円ショップの平ヤスリで加工するとして、綺麗にできるだろうか?時間を掛けずにちゃっちゃと済ませたいものだが。

検討の結果、適当な加工をしても目立たないように、エンドの内側へ取り付けることにした。

そして同時に、後輪のアクセルシャフトを中空軸へ交換し、前輪と同じようにアーレンキー(六角レンチ)で脱着できる構造へ改造する。


今までは気にしていなかったが、キャリーミーの後輪のアクセルシャフト径は9mmで、ロックナットはM9となっている。

ナット留めの後輪アクセルシャフトは10mm径が一般的なのだ。

また、オーバーロックナット寸法(O.L.D)を測ってみたところ95mmで、エンドの肉厚は7.5mmある。

つまり、全体で110mmということで、スポーツバイク用の前輪用ハブの中空アクセルシャフト(直径9mm、長さ108mm M9ネジ)を移植できそうだ。

キャリーミーのリヤホイールと26インチMTBフロントホイール

物置に壊れたままの古いMTBが放置されていることを思い出し、その前輪ホイールから中空アクセルシャフトを取り外して利用した。

キャリーミーの後輪ホイール、MTBの前輪ホイール共に、アクセルロックナットや玉押しナットをハブスパナやモンキーレンチで外してシャフトを取り出し、入れ替えるだけの作業だ。

ディレーラーハンガー一体のチェーン引きは、金鋸でハンガー部を切断してヤスリがけした。

エンド金具は、エンドに当たる面をヤスリで平らに加工した。

アクセルシャフト(後輪軸)が中空シャフト化されたキャリーミーのリヤホイール(後輪)

キャリーミーのリヤホイールは、アクセルシャフトに対してホイールとフリーホイールコグの位置決めに5mm厚のロックナットを4枚、2mm厚のワッシャーを4枚使用している。

チェーン引きの厚みが5mmなので、取り敢えずロックナットを2個外して辻褄を合わせた。

現在、3mm厚のロックナットと1.5mm厚のM9用ワッシャーを手配中なので、手元に届き次第、3mm厚ロックナット4枚に1.5mm厚ワッシャー4枚の構成へ変える。

ホイールロックシャフトも手持ちがあったので流用した。
キャリーミーの前輪ホイールロックシャフトの六角穴は4mmに対し、手持ちは5mmというのが残念だが、改めて購入する必要もないだろう。


急な思いつき、しかも、あり合わせのパーツを使って仕上げた割りには上手に仕上がった。


使用したチェーン引きは秀逸な作りで、先端が正ネジ、根本がワンサイズ大きな逆ネジとなっている。

正ネジでリヤアクセルを引き、ホイールロックシャフトで後輪を固定した後は、逆ネジ部が回り止めの役割を果たす。

弛み止めのナイロンなどが入っていないため、ネジの締め付けや操作が軽いので指先で回すことが出来る。

また、キャリーミーのエンドもチェーン引きも加工精度が高く、取り付けもエンドの内側からぴったりと入れているため、リヤアクセルが傾くことなくスムースに前後する。

見かけだけでなく、使い勝手もずいぶん良くなったようだ。


アクセルシャフトの中空化で、クイックリリースタイプのホイールロックシャフトも使えるようになった。

ホイール径がとても小さいので、クイックレバーは邪魔になりそうだ。
前輪は軸長が特殊なので、切断とタッピングが必要だ。

アルミボディ、シールドベアリングのヘッドパーツの導入、そして椿本製チェーンと併せて、今後の課題としたい。

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