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2016.09.20

キャリーミーのブレーキ周り変更

愛用のキャリーミーは、ロードバイクと同じサイズのドロップハンドルにしている。

このドロップハンドルはジャイアントMR-4のもので、左右に分割して取り外れるようになっていて、キャリーミーの折り畳みハンドルバーのクランプにそのまま差し込み固定されている。

ハンドルを固定する際、ブレーキケーブルがハンドルバークランプに干渉する。
ケーブルアウターがクランプと擦れて削れてしまうため、クランプに当たる箇所にはアルミニウム製のフレキシブルチューブを使用していた。

このフレキシブルチューブが摩耗してケーシングの剛性が低下し、結果としてブレーキケーブルインナーに過度なストレスが加わるようになって、ワイヤーの断線を招いた。

そこで、ブレーキケーブルの交換とケーブルアウターの処理の見直し、さらにブレーキ自体も見直すことにした。

Carry-me DS with drop handlebar

写真のように、フレキシブルチューブをいわゆる変速バナナへ変更した。

曲率が可変しない分、剛性は高い。

インナーケーブルは信頼のシマノ。シマノ・ロード・ブレーキインナーを使用。
キャリーミーのリヤブレーキは、1.9mのインナーケーブルが必要だ。


次に、ブレーキの見直しをする。

純正ブレーキは、軽量なだけが取り柄のシングルピポットキャリパー。制動性能は低い。

こちらのように、ブレーキシューをシマノ・アルテグラグレードのBR-6403へ交換し、駆動部のガタつきを抑える処置をして対策していた。

Carry-me DS with drop handlebarCarry-me DS with drop handlebar

上図のように、キャリーミーを折り畳んだ時に、外したシートポストをサドルの先端で左クランクに引っかけている。
また、サドルの後端の切れ込みにフロントブレーキケーブルが入り込んで、引っかけただけのシートポストは、所定の位置から外れにくくなる。

この特性を維持するため、フロントブレーキはワイヤー受けが左側にある「左引きキャリパー」を使用したい。


また、リヤブレーキは下引きとなっている。
BMX用と一部専用品を除き、標準状態で下引き仕様のキャリパーブレーキは市販されていない。
上引きのキャリパーブレーキを改造して対応したい。

ワイヤーの取り回しは右側で、フロントと同じく左引きキャリパーとなっている。
後ろ向きに付けるため、見かけは右引きである。

リヤは右引きキャリパーでも問題ないが、純正のように、チェーンが張り出す右側にブレーキケーブルも張り出させた方がシンプルだ。


また、キャリーミー用ブレーキアーチはフロント57mm、リヤは50mmは必要だ。


以上の考察から、すでに最適な市販モデルが存在する。

フロントブレーキはALHONGA HJ-714AG、リヤブレーキはブロンプトン(BROMPTON)デュアルピポットキャリパー・リヤ用。

実は、キャリーミーの純正ブレーキは、ブロンプトンのシングルピポットブレーキと同じ物だと思われる。
したがって、ブロンプトン用のブレーキは、キャリーミーでも使い勝手は良いだろう。


そんなわけで、アルホンガのHJ-714AGとブロンプトンのリヤブレーキを和田サイクルさんで購入してキャリーミーのブレーキ交換をさっさとすれば良かったのだろうが、8年ほど前にブロンプトン用ブレーキを買い損ねた時に現状に満足してしまったのだった。


さて、テクトロ 800Aというブレーキをもらった。

アーチサイズが61mm~78mmと大きいので微妙だが、アウター受けとワイヤー止めとを入れ替えることで、簡単に下引きへと改造できる。

純正のシングルピポットキャリパーも、同じような作りとなっている。

もっとも、TEKTRO 800Aの場合は、下引きにするとアウター受けがキャリパーアームと干渉し、可動範囲が狭くなる。
そのため、トーイン調整ができるような厚みのあるシューが使えない。

Tektro 800A 改造

このブレーキ、泥よけやキャリアも共締めしてしまえるようにか、取付シャフトが長い。
(写真では、リヤブレーキ固定用に調達した20mm長のアルミカラーが脱落しないように、赤いテープでシャフトを留めている)

キャリーミーはリヤブレーキ取付部の厚みが薄いため、枕頭ナット用のシャフトが用いられている。

Tektro 800AをインストールしたCarry-me

ということで、テクトロ800Aをキュリーミーへ付けてみた。

長い取付シャフトのおかげで、アルミカラーを使ってキャリパーとホイールとの位置関係を調整することで、長すぎるアーチ長ながらブレーキシューを適正な位置へセッティングできた。

キャリパーの精度がいまいちでシューとリムとが平行にならないため、トーイン調整できるシューを使った。

,また、下引き化の影響でキャリパーの開く角度が狭くなったリヤブレーキは、今まで通りBR-6403を使用している。

キャリーミーのブレーキ交換

リヤブレーキは、後方へ24mmオフセットさせているにもかかわらず、ブレーキシューは一部がリムへ当たる程度。

テクトロ800Aを使うには、キャリパーの取付位置を上方へオフセットする工夫をするか、オフセットブレーキシューを使用するなど工夫か必要だ。

どちらにしても費用はかさむ。フロントブレーキが強化されれば、リヤはブレーキシューの交換と調整だけでも十分だろう。

ダブルピポットキャリパーでフロントブレーキを強化するに止め、リヤブレーキは従来のままというのでも良さそうだ。

折り畳み時の状態は以下の通り。

Tektro 800AをインストールしたCarry-me

ブレーキの外観が大きくなったのと、100gほど重くなったほかは特に問題ない。

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