キャリーミーのブレーキ交換 その2
Carrera Rollから外したTektro R725 (TRP T925の廉価バージョン)をキャリーミーへインストールした。
フロントブレーキの取付位置はフォークの後ろ、進行方向とは逆になる。
TEKTRO R725はTTバイク向けのブレーキで、フォークの後ろに取り付けることで、フロントブレーキの存在による空気の擾乱を少しでも減らそうという狙いだ。
キャリーミーでは空力なんて関係ないが、レイアウト上、フォークの後ろでないと無加工で取り付けることは出来ない。
結果として、サイクルコンピューターは取り外すことになった。
近年はGARMINのGPSやスマートフォンのアプリを使っているので、サイコンは無くても困らない。
折り畳み時の固定フックとの共締めの必要もあり、フロントブレーキはポン付けという訳にはいかなかった。
結局、タイヤとのクリアランスはぎりぎりだった。
リヤブレーキのクリアランスは、純正と見紛うほどにぴったりだったが、フロントはタイヤの髭(生産時に型へのゴム素材注入口の名残り)が干渉したほどで、念のため髭をすべてニッパーで切り取った。
また、キャリパー長が僅かに足りず、ブレーキシューの一部がタイヤサイドに掛かるため、シューを彫刻刀で成形している。
フロントブレーキの取付ボルトは、TEKTRO R725の付属品を無加工で使っている。
取付ボルトはM6だが、TEKTRO R725のフロントブレーキ取付穴は直径8mmなため、枕頭ボルトの頭を切り飛ばしてスリーブとした。
枕頭ボルトは先端が丸く加工されているので、フォークの取付穴に対するガタも抑えることができて一石二鳥だった。
TEKTRO T725はサイドプルのU字ブレーキのため、キャリパーブレーキよりもブレーキワイヤーの取り回しに無理がない。
しかし、倍力装置は無く、リターンスプリングもとても強いこともあって、ブレーキの引きは固い。
さらに、テクトロのブレーキシューが効かない。
分かっていたことだが、何のためにブレーキ交換をしたのかと戸惑うほどにブレーキは効かない。
当たりが付けば、少しはマシになるかも知れない。
様子を見るが、駄目ならBR-6403へ戻そうと思っている。
それでも、R725ブレーキはぴったりと収まっている。
フロントブレーキがフォークの後ろにレイアウトされることで、よりスマートに見える。
折り畳み手順に支障はなく、むしろブレーキ交換前よりも折り畳み時の各部の収まりが良くなった。
肝心のブレーキの効きが悪いのは大問題だが、ルックスには満足している。
シューに当たりが付けば、ブレーキの効きも少しは良くなるだろうことを信じ、しばらく使ってみることにした。
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