桜花をめざして(ツリークライミング体験)
長男S氏は、昨日の「野底山森林公園さくら祭り」で、満開の桜の木に登るという体験をした。
「ツリークライミング」は、垂直に垂れ下がったロープを上るテクニックを利用した木のぼり。
あらかじめ人の体重を十分に支えることができる大樹の枝に丈夫なロープを掛けて垂らしておき、ブレイクス・ヒッチ(ブレイクス)と呼ばれる「引っぱられれば結び目が締まるが、結び目を上下方向から押すと緩む」特殊な結びを利用して、体重を支えるサドル(太ももで体重を受けるハーネス)と、サドルとは独立したフットロープと呼ばれる足掛けを、垂らされたロープに沿って押し上げて行くことで、自身の体も上げてゆくというテクニックだ。
上ってゆく途中、登るロープにセーフノッチという結び目を作ってゆくことで、何らかの理由でブレイクスヒッチが緩んで落下がはじまっても、セーフノッチで停まり安全を確保できる。
ツリークライミングのテクニックはシンプルで、まずはサドルに体重が掛らない状態で、サドルに結ばれたブレイクスを手で押し上げる。
次にサドルに体重をかけてロープにぶら下がり、フットロープの結び目を持って引き上げる。
引き上がったフットロープに片足をかけて立ち上がり、サドルの体重を抜いてブレイクスを押し上げる。
あとはその動作を繰り返すことで、自身はロープを徐々に登ることができる。
一連の動作三巡に一つ、セーフノッチを作ることが望ましいと指導を受けた。
今回は「さくら祭り」ということで、特別に満開の桜の大樹にロープが掛けられた。
S氏は初めてで、登りはじめの「フットロープに立つ」ことがなかなかできない様子だった。
身体が斜めになって、ブレイクスを押し上げられない。腰が引けていることが原因だろうが、ぐっと我慢して口を出さないようにしていた。
5分ほども格闘するうちに、インストラクターさんの助言もあってか、コツをつかんだようだ。
意外や癇癪も起こさず、粘り強くもじたばたしている姿が新鮮だった(笑)。
挑戦した子供たちは、誰もリタイヤすることなく、いつの間にか15メートル以上も高いロープの先まで登り切っていた。
今週末も近所の公園でクレーン車を使った同様イベントが開催されるそうで、S氏はまた登ると張り切っている。
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