TOTO シングルレバー混合水栓の内部カートリッジのメンテナンス
TOTOのシングルレバー混合水栓の多くは、バルブ機構がカートリッジになっていて、カートリッジを交換すれば水漏れや動きの渋さが改善することが多い。
写真のモデルでは、カートリッジの交換は特に容易だ。
特別な工具も必要ない。マイナスドライバーと割り箸かピンセットは必要になるかも知れないが。
ちなみに、一連の作業を行う際は、水道の元栓を閉じる。
もちろん、水栓のクランクなどにある止水栓を閉じるのでも同じだ。
写真のように、水栓のレバーは上方へ引き抜くことができる。
すると、白い回り止めが現れるので、マイナスドライバーなどで外す。
レバー下の筒の部分にバルブ・カートリッジが入っている。
この筒はねじ込まれているだけなので、反時計まわりに素手で回せば、筒のカバーを外すことができる。
カバーは樹脂にメッキされている。水栓本体は、真鍮にメッキなようだ。
バルブ・カートリッジは、上方へ引き抜けば簡単に取り出せる。
しかし、給湯管と給水管それぞれとバルブ・カートリッジとを繋ぐパッキンとスプリングが水栓内部に残っている。
新品のカートリッジには、このパッキンとスプリングが付属する。
上の写真の右、カートリッジを抜いた水栓の底に見える2つの穴に入っているパッキンを割り箸やピンセットなどで取り外す。するとスプリングも現れるので、併せて取り除く。
新品のカートリッジへ交換する場合は、新しいパッキンとスプリングをカートリッジ側へ嵌め込んでから、カートリッジを水栓へ挿入すると簡単。
当方では、カートリッジに破損は見当たらなかったので、小型のマイナスドライバーを使用してカートリッジ自体を分解し、摺動部を掃除して、手元にあったフードグリスを塗布することで、初期性能を取り戻した。
TOTOのシングルレバー水栓は高価だが、カクダイなどからDIYニーズに応じた取り付けマニュアル付きで、使い勝手もTOTO製と変わらず、しかも価格帯比で見栄えは良い製品がリリースされている。
水栓は建材にあたるためか、家電に比べるとモデルチェンジが少ない割りに高価だ。
銅管の半田接合や、タップ作業を伴う配管までは手が出なくとも、水栓の交換程度はやってみると意外に簡単なことが多い。
| 固定リンク