夜明け前、水星とアイソン彗星
東の空が晴れている。
久しぶりに日の出が見られそうだ。
カメラと三脚を携え、車のキーを握る。
西には十九夜の月。満天の星空。
フロントガラスにはうっすらと霜がついている。
暖気するのももどかしく、東の空を見渡せる高台へと急いだ。
高森町月夜平から、5時20分に東の空を写した。
目的はアイソン彗星だったが、肉眼ではまったくわからず。
写真にはうっすらと写っていた。
写真中央、山から上りつつある明るい星が水星。
その右側、すこし尖った山の上空、雲の上に、小さな緑の点が見える。
なんとなく、右上へとシミのような尾も見えているような・・・。
これが、太陽に刻一刻と近づいているアイソン彗星。
ちなみに、画面やや右上の青く一番明るく写っているのが、おとめ座のスピカです。
なお、星は楕円に写っていますが、日周運動によるものです。
15秒間シャッターを開けて撮影する間に、地球の自転によって、これだけ動いています。
上の写真から9分後、ちょっとアップにして5時29分に撮影したのが、下の写真。
あいにくアイソン彗星の前に雲がありますが、かろうじて写ってました。
明日の朝も晴れそうなので、今度はもう少し準備して臨むつもり。
アイソン彗星は、水星とほぼよこ一線で、5時20分ころに山の陰から昇ってくるはずです。
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