ずぶ濡れ行
台風3号の影響で梅雨前線が活発化したそうで、やっと梅雨らしい空模様となった。
体重が減少傾向を示してきたのでサイクリングの日課を休みたくはなかったが、今日は走りへ行くのを取り止めた。
昼ごろに幾度も雨はぱらついた。しかし、小雨程度で済んでしまった。
天気予報をネットで見ると、雨マークが消えている。
久しぶりに固定ギヤのロードバイクを引っ張り出して、ソースかつ丼でも食べに行こうと走り出した。
心拍は大して上げないが、3時間程度の有酸素運動にはなるだろう。
の
ショート丈のカーゴパンツにTシャツ、かろうじてシューズは自転車用という出で立ち。
汗をかきたくなかったので、まったり走って一時間。そろそろ目的地というあたりでポツリポツリと小雨が降り出した。
振り返ると、南方面は雲に霞んでいる。さっきまで山が見えていたのにな・・・。
雨宿りできる庇を見つけて、パニアバッグから内蔵のレインカバーを引っ張り出し本格的な雨に備えた。
ライトも尾灯もパニアバッグに入っているが、固定ギヤの自転車で雨の中、しかも暗くなってから走るのはちょっといただけない。
ソースかつ丼はあきらめて、帰路につく。
小雨はやがて本降りに。顔に当たる雨粒が痛い。
綿素材の衣服は、重く水を含んで身体にまとわりついている。
大平街道と違って、気温がそれなりに高いことだけは幸いだった。濡れ鼠なのに、寒くなかったからだ。
後ろからパタパタと、布がスポークに当たっているような異音がする。
振り返ると、バッグのレインカバーが外れていた。スポークに絡まなかったのが、不幸中の幸い。
面ファスナーをきちんと止めていなかったため、風をはらんでカバーが外れてしまったようだ。
雨宿りできそうな大きな軒を見つけ、そこでパニアバッグのレインカバーを付け直した。
意外にも、バッグは大して濡れていなかった。
雨が小降りになるまで待つか迷ったが、せっかくだから長女の帰宅時間までには戻っておきたい。
雨脚は弱まらない。意を決して走り出した。
市内へ入る頃、やっと景色が開けてきた。最後の丘を越えると同時に、雨も通りすぎた。
パンツ以外はびしょ濡れだ。シューズも思いっきり水を吸ってしまっていた。
レインカバーのお陰で、パニアバッグは大して濡れていなかったのはありがたかった。
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