SB-RX100とLepai LP-2020A+
ここしばらくオーディオセットを引っ張り出して、「あーでもない、こうでもない。」ってな感じでアンプやスピーカーを取っ替え引っ替えしてきた。
で、自分としては意外だったが、スピーカーはテクニクスのSB-RX100、アンプをLepai LP-2020A+という構成で落ち着いた。
スピーカースタンドがプラスチックの椅子だったり、ケーブルは手持ちの適当なのの切れ端だったりと突っ込みどころはまだまだ多い。しかしながら個人的には満足できる仕上がり。
6550AプッシュブルのLAXKIT A3000でも駄目。純A級50WのLAXMAN L-550でもまったく元気の無かったSB-RX100が気持ちよく鳴っているだけで幸せな気分。
SB-RX50の明るいテクニクスサウンドが大好きで買ったSB-RX100だったが、今まで満足に慣らせたことは無かった。
確か、同僚のアキュフェーズのパワーアンプを使った時だけが良かった記憶。
LAXMANとSB-RX50は好きな音が出るのだけど、RX100にした途端にドヨ~んとする(苦笑)。
ところが、LP-2020+を使ってみたら、RX100でもテクニクスの音が出るじゃない。
高音は気持ち煩く思う曲もあるけど、低音は一様に伸びがあって、それでいて重くなく良い感じ。
Lepai LP-2020A+というのは、6年ほど前からよく話題に上るようになったトライパス社のカーステレオを主なターゲットとして開発されたデジタルパワーアンプICを使用したD級動作と呼ばれるデジタル方式のオーディオ用パワーアンプで、このモデルはわずか2千円ちょっとで購入できる製品。
まるで百円ショップ向け製品のノリにも関わらず、高音質であると世界中で評判の高い製品だ。
中国メーカーが設計生産しているもので、登場からそろそろまる2年になるらしいが、ポップノイズの低減をはじめとするマイナーチェンジを重ねながら販売が続いている。
但し、売り手市場なのか品質観念は日本と違っていて、使用期限切れの様なコンデンサや廃棄家電から剥ぎ取った中古部品まで使うようなメーカーでもある。
そのため、生産ロットによる品質のばらつきが大きいようだ。
そこで、気の利いた商社は、割り増し料を払って、オーディオグレードの指定部品で作らせるようなこともしている。
今回購入したのは、そんな「LP-2020A+@NFJストア別注モデル」。
実は通常ロット品も買ってみた。基板が同一ロットだったこともあって、「LP-2020A+@NFJストア別注モデル」との音質の差は感じられなかった。
むしろ、通常ロットの方がフロントとリアパネルに汚れが無くきれいだったし、プラスチックのバリの無い電源スイッチが使われていた。
しかし、中身を見てみると、通常ロットには中古の様な見かけの部品が散見された。また、「LP-2020A+@NFJストア別注モデル」で指定された分が残ったのか、ちゃっかり流用しているだろう部品もあった。
評判によると、LP-2020A+はかなり大型のフロアスピーカーも鳴らしきる性能があるそうだ。
手持ちのA3000やL-550では眠い音しか出せなかったSB-RX100は、LP-2020A+のおかげで気持ちよく鳴っている。
瞬間でも15Wの超小型アンプがここまで性能が良いとは、テクノロジーの進歩は残酷だ。
しかし、LP-2020A+では良い音で鳴らないスピーカーもあった。
富士通テンのイクリプスTDX700Sという直径5cmのフルレンジユニットのタイムドメイン型スピーカーは、LP-2020A+で鳴らすとちゃちな音しかしなかった。
ところが、TDX700SをL-550で鳴らすと、ずいぶんとマシになる。
TDX700Sでサラウンドを組む予定だが、AVアンプの選定に悩みそうだ。
ネットラジオからエアチェックしたデータをホームサーバーへ置いて、ワイヤレスLANでアンドロイドタブレットのMOMO9でランダム再生する。クロスフェードさせて、エンドレス再生。
ヘッドフォン端子からLP-2020A+へ入力して、SB-RX100で鳴らしながら事務処理するのが日課となった。
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