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2012.06.29

ミヤタ ウルトラレーザービーム3α(アルファ)

自転車ハブダイナモ専用のLED前照灯、宮田工業製ウルトラレーザービーム3αが1500円だったので、LED劣化で十分な光量が得られなくなったマジックワンSR600HD相当のハブダイナモ用LEDライトと交換した。

MONGOOSE SABROSA MODOKI

じつは以前に三洋電機製の砲弾型LEDランプへ交換していたのだが、故障してしまったので、光量不足ながらポジションランプ代わりに、LED劣化したランプへ戻していた。

ちなみに、三洋のLEDランプの故障の原因は未追求。
LEDの通電が確認できなかったので、自己発熱で壊れたのではないかと思っている。
2.4W仕様なのに3Wのダイナモを使っているから仕方ないが、LEDに放熱の工夫がないのもスポーツ車で使うには故障の原因になると思われる。

というのも、ミヤタのウルトラレーザービームも1w出力のLEDが採用されている。
LEDにはアルミの放熱板を設け、取り付け金具にその放熱板を接触させる手法がとられていた。

さて、ウルトラレーザービームも2.4W仕様だ。
再び壊れてしまう可能性は高いが、放熱板の効果に期待したい。

フレームアースのランプ仕様に対し、ハブダイナモは2線モデルなため、ケーブルを工夫して結線している。

ランプの筺体内の空間へ標準ケーブルを押し込んで、ランプ自体は無改造で使うことにした。

本来シティサイクル(ママチャリ)のフォーク右のダイナモ台座へ取り付ける仕様なため、取り付け金具は左へオフセットしている。
そのため、ランプはセンター位置とならず、右へ出っ張るように取り付いた。

ミヤタ ウルトラレーザービーム3αミヤタ ウルトラレーザービーム3α

肝心の明るさだが、三洋のランプとほぼ同じ。配光は三洋の方が好み。

ウルトラレーザービームはLUXEON STAR 1W LEDを採用していて、約50ルーメンの能力とのことだ。

ポジションランプとして薄緑のLEDを右サイドに設け、昼間でも点滅するようになっている。
また、停車中でもコンデンサを利用してポジションランプは点滅を続ける仕様。

街乗り用途なら、十分な前照灯だろう。


なお、ウルトラレーザービームは、取り付け金具を押さえているネジのナットが内部で固定されていない。
金具のネジを外してしまった場合、ランプ筺体を分解しないと金具を付け直せない構造となっている。

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2012.06.25

自転車の荷台にビデオカメラを付けて撮影

固定ギヤでありながら3段変速機を内装させた Podium Carrera Roll と、ADAMS Trail-A-Bike Shifter を牽いた MONGOOSE SABROSA OCHO modoki の荷台にハイビジョンビデオカメラを取り付けて、走行しながらビデオ撮影して見た。

いわゆるオンボードカメラによる車載動画です。

トレーラーバイクは、長女、次女、そして長男と使い続けています。

彼らがどのように乗っているかを見るのは、これが初めて。


カレラ・ロールの方は、スターメーアーチャーのS3Xの操作などがわかればと思いましたが、カメラの画角とアングルもいまいちで、趣旨には及びませんでした。

固定ギヤでも、変速操作は意外に支障がありません。

ダウンチューブのダブルレバー台座に変速レバーを取り付けていますが、ハンドルへレバーを取り付ければ、より安全に操作できるものと思います。

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2012.06.22

Carrera Roll with Sturmey Archer S3X 3-speed (fixie bicycle)

固定ギヤ化したロードバイクのカレラ・ロールには、Sturmey Archer S3Xという内装3段変速機を付けている。

この変速機は固定ギヤの自転車用にもかかわらず、クラッチ機構に大きな遊びがあって、固定ギヤの楽しみがかなりスポイルされている。

遊びというよりもガタと言った方がしっくりくるほどのものなので、調整して少しでも遊びを小さくできないものかと分解してみた。

結果、ドッグクラッチの噛み合わせ自体に持たせた隙間による遊びとわかった。つまり、調整の仕様がないものだった。

この隙間が無いと、変速は機能しないと思われる。

スプリングを使ってシフトアップする構造を踏襲する限り、ドッグクラッチの隙間が小さくなることはなさそうだ。

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2012.06.20

ロードバイク用リアキャリア (Rear Road Bike Rack)

ロードバイク用リアキャリアとして現状もっとも使い勝手が良いと思われるaxiom STREAMLINER ROAD DLXカレラ・ロールへインストールした。

しかし、内装変速機付きのリアアクセルとの共締め固定としたため、パンク修理が面倒になる。

また、ステンレス製の取り付け板が大きく重い。ボトムパーツが左右で70g、ブレーキキャリパーと共締めして天板を支えるパーツは45gある。
耐荷重50kgを謳う製品なので、ある程度の重量は仕方ないが、当方ではせいぜい10kg程度の荷物しか想定していないので、手元のパーツを追加工するなりして取り付けを見直すと共に、軽量化を図った。

Bicycle rear carrier for Road Bike Bicycle rear carrier for Road Bike

キャリアボトムの金具は、以前キャリーミーのフロントバッグ取り付け金具を作った時に購入したステンレスステーを加工して、手持ちのTUBUSの小物と組み合わせてみた。

また、キャットアイ取付バンドを利用してダボ穴代わりとしている。

Bicycle rear carrier for Road Bike Bicycle rear carrier for Road Bike

キャリア天板をシートステイへ固定する金具は、TorTec Ultralite Rear Rackの部品とTUBUS FLYのステーを利用した。
どちらの部品も、代替品を利用したためストックしていたものだ。

また、シートステイ側の取り付け金具は、プロファイルデザインアクアラック ボトルケージに付属していたCO2ボンベ用フォルダの取り付け穴を5mmから6mmへ拡大して、リアキャリパーブレーキと共締めした。

Bicycle rear carrier for Road Bike Bicycle rear carrier for Road Bike

取り付け部品を変えて、キャリアの位置が前方へ45mm、上方へは20mm移動した。
後方へオフセットすることで、踵(かかと)がパニアバッグへ接触することを防ぐSTREAMLINER ROAD DLXの特徴がスポイルされている。しかし、当方では小型のサイドパニアバッグしか使わないので問題ない。

なお、代替した取り付け部品の総重量は40gほどで、都合75gの軽量化となった。

台風4号が襲来した。直撃したはずなのだが、幸いなことに風雨は梅雨のそれと大差ない。
嵐の夜とならなかったので弛緩して、ネットラジオを聴きながら3時間ほど自転車いじりを楽しんだ次第。

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2012.06.16

ロードバイク用の安価なリアキャリア(ラック、荷台)

Carrera Roll
取りつけ用のダボが無い、ロードバイク用に設計されたリアキャリアは、TREKボントレガーのバックラック ライトウェイト(BONTRAGER BackRack Lightweight)が知られている。

リアホイールのクイックリリースシャフトでキャリアの重量を支え、リアキャリパーブレーキの取り付けシャフトに専用の台座を共締めして、その台座へシートステーのサポートを接続する構造となっている。

キャリアはステンレスパイプ製との謳いで、重量も465gと、かなり軽量。
専用のクイックリリースシャフト(135mm)も付属して、700cを採用する金属製ロードエンドもしく金属製ドロップエンドのロードバイクなら、ほとんど取り付けできるそうだ。


今回はトレック バックラック・ライトウェイトと同じコンセプトの、axiom STREAMLINER ROAD DLXを試してみた。

パイプ径10.2mmと、やや太めのアルミ製キャリアで、キャリアの重量は実測515g、キャリパーブレーキマウントに共締めするステンレス製取り付け金具が45g。

クイックリリースシャフトは付属しない。

クイックリリースシャフトにマウントする部分はステンレス板で、荷紐用のフックと一体になっている。 しかし、荷台の幅は60mmしかなく、パニアバッグ専用ラックといったコンセプト。

細身のラックは、後ろから見るとロードにとても似合っていて恰好が良い。


早速、カレラ・ロールへ取り付けてみた。

この自転車には、STURMEY ARCHER S3X FIXED GEAR HUBがインストールされているため、クイックリリースシャフトが無い。

10mm径アクセルシャフトに合わせ、取り付け穴をドリルと棒ヤスリで拡大して取り付けている。

Carrera Roll with axiom STREAMLINER ROAD DLX

axiom STREAMLINER ROAD DLX

Carrera Roll with TUBUS Fly

TUBUS Fly

Tubus Flyを取り付けた時の写真と並べてみた。

パイプ径が太く、フレームワークも複雑なためか、axiom STREAMLINER ROAD DLXは意外に大仰だ。

リア-センターが短いロードバイクのデザインに合わせて、キャリアが後ろへオフセットされて取り付けられるようになっている。

これは、キャリアに掛けたパニア・バッグに、踵(かかと)が当たらないようにする工夫。

Carrera Roll with BASIL D'AZUR-MESSENGER BAG

Carrera Roll with KNOG LEADING DOG

たしかに、TUBUS FLYを取り付けた時よりも、バッグが後ろへオフセットされて、踵が当たりにくくなっている。

しかし、横から見たaxiom STREAMLINER ROAD DLXは、どうにも不格好に見える。
パイプ径が太めなのに、艶消しブラックというカラーが悪いのかも知れない。シルバーを選ぶべきだったのかも。
そもそも、リアエンドから伸びるステーの形状がいまいち。キャリパーブレーキマウントに共締めする金具も、かなり大雑把なデザインだ。

取り付け方法を工夫して、リアビュー同様に、横から見てもスマートになるよう試行錯誤してみよう。

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2012.06.11

荷台(キャリア)低床化とギヤ比変更

Commuter bike

舗装道路を走る用途を中心に発展し、競技用自転車として洗練されたロードバイク。
オフロードを楽しく走るために考案され、現在は競技用自転車として発展しているマウンテンバイク。

そして、ロードバイクとマウンテンバイクそれぞれのコンポーネントをミックスして、舗装道路から未舗装路、石畳など多種多様な路面を走ることができ、多用途かつ通勤利用も考慮された自転車を、ヨーロッパでは“Hybrid Bicycle”と呼ぶのだそうです。


ウィキペディアによると、“Hybrid Bicycle”は次の5つに分類されています。
ただし、マーケッティングによる呼称もあって、その境界は曖昧です。


  1. Trekking bike(トレッキングバイク)”:
    泥除け(マッドガード)と荷台(キャリア)、前照灯と尾灯を備えたもの
  2. Cross bike(クロスバイク)”:
    泥除けや荷台は付けず、フラットバーハンドルで、オフロードの走破性を少し犠牲にしてサスペンションなどは採用せずに、できるだけ軽量化を重視したもの
  3. Commuter(コミューターバイク)”:
    トレッキングバイクを基本として、通勤に便利なようにバスケットを追加したり、ズボンがチェーンに絡まないようにようにチェーンガードを付加したもの
  4. City bike(シティバイク)”:
    コミューターバイクから長距離走行の要素を省き、グレーチングや石畳での安定性を重視するため、より幅広なタイヤを採用し、耐久性も重視して設計されたもの
  5. Comfort bike(コンフォートバイク)”:
    シティバイクから変速機を省き、よりアップライドなポジションが取れるようなハンドルなどを採用したもの

写真の自転車は、典型的な“Commuter”でしょうか。
てっきり“Trekking bike”と思っていましたが、フロント変速機を追加してもう少しワイドレシオにしないと山道がつらい構成です。

長女用に組んだものですが、彼女はあまり自転車を使いません。
写真の状態までサドルを上げれば自分も使えるので、ママチャリ代わりに借りて乗っています。

また、トレーラーバイクの牽引のため、トラクターとしても使います。
ロングホイールベースで車重もそこそこあるので安定性が高く、ESGEダブルレッグスタンドを装備しているので何かと便利です。

元々はK2 Enemyをトラクターにしていましたが、カーボンフォークへ換えて軽量化したのと、スタンドが無い不便さもあって、長女の自転車を借りることになりました。


さて、トラクターとして使うには、二点ほど問題がありました。

ひとつは、荷台がトレーラーバイクのブーム(ヒッチ(連結器)へと伸びるフレーム)に当たる。

そしてもうひとつの問題は、ローギヤでも上り坂がつらい。


ブームが荷台に干渉する問題は、こちらの様にトレーラーヒッチの取りつけ箇所を上げることで解消できる場合がほとんど。

ところが、娘のバイクは荷台が若干後ろ気味で、ヒッチを上げただけでは十分なクリアランスを取れません。

そこで、荷台の取りつけ穴を追加する加工をして、12mmほど低床化しました。


ギヤはフロントがシマノ・アルフィーネの45t、リヤは20tにALFINEインター8の構成。
インター8は、0.527倍から1.615倍の8段変速機。これでも上り坂がつらいので、手元にあったSHIMANO HORNのDHクランクへ交換。

フロント32tとなります。トップスピードは下がりますが、登坂性能を重視する方が娘にとっても便利です。

クランクをHORNにしたことで、スタンドを立てた時に、クランクがスタンドへ干渉しなくなりました。

荷台を下げたことで十分な隙間ができ、、トレーラーバイクのブームとの干渉は完全に無くなりました。

トレーラーバイクとトラクター化したコミューターバイク

あとはダイナモライトの交換が必要です。
今付けているマジックワンSR600HD相当のハブダイナモ用LEDライトは、LEDの劣化で輝度が著しく低下しています。

欧州ではダイナモ用ライトが数多くリリースされていますが、日本では品ぞろえがよくありません。
意外に高価なものなので、適当な製品を個人輸入してみたいと考えています。

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2012.06.09

ポータブル赤道儀用微動装置付き2軸ジンバル雲台の検討

New kds + Really Right Stuff L-Plate for Pentax先日の金環日食や金星の太陽面通過の撮影は、自動追尾装置として「Higlasi-1A」というポータブル赤道儀(ポタ赤)を使用した。

カメラはデジタル一眼レフ入門機の、ペンタックスK-rにキットレンズ。

撮影場所へは自転車で移動することが多いと考え、できるだけ軽量かつ低予算なシステムを目標としている。

それでも、ポタ赤設置前の水平出しと、極軸合わせの微調整がやりやすいように、三脚とポタ赤との間には微動装置を取り付けている。

微動装置はビクセンの微動雲台で、俯仰軸がやや傾いているようだが、ガタは実用上問題の無い範囲に収めることができ、軽量かつ安価である。

ポタ赤とカメラとは、SLIKの初代バル自由雲台で固定する。
小学生の時に買ったもので、当時は天体写真の定番アイテムだった。
ボール径35mmの中型三脚用自由雲台で、重量は370gある。マグネシウム合金製の軽量な自由雲台が当たり前となっている現状では、時代遅れかも知れない。
しかも、固定時に上方へ僅かながらシフトしてしまうため、太陽を真ん中へ入れるといったフレーミングに苦労する。

そこで、微動装置付きの雲台を検討した結果が左の画像。

ケンコーNew KDS マウント IIを少し改造して、アリ溝マウントをReally Right Stuffのアルカスイス互換マウントへ変更し、Pentax K-rへ同社製L-Plate for Pentax K5 & K7を加工して取り付け、ジンバル雲台風の2軸微動装置に仕立てようと目論んだ。

Higlasi-1Aへ取りつけると、下図のようになる。

ローテーターが無いので、赤道儀に取りつけた場合は、真北と真南しか水平が取れない。
L字プレートを使う仕様なので、90度の構図変更は可能。
重心はできるだけ低くしたいため、カメラを縦に取りつける際は、前後逆にして高さをかせぐ予定。

Higlasi-1Aへ搭載する際に問題となるのは、マウント部のサイズ。

右上の写真の様に、Higlasi-1Aはアリ溝タイプの雲台座へ専用ステージを介して雲台を載せる仕様。
ステージ固定用のローレットネジが斜めに付いているため、標準状態では、雲台底の直径が50mm以下である必要がある。

ケンコーKDSマウントは直径54mmらしく、ステージ固定ネジを換える必要があるだろう。

本来なら、KDSマウントの基部をHiglasi-1Aの雲台座へ直接差し込めるように加工したいところだが、雲台座面はフラットではないため、ローレットネジの干渉と相まって、かなり困難な作業になる。

重量は1kg程度に収まるだろうと思わる。
単三エネループ電池4本使用のK-rが700gほど、レンズは425gで、トータル2125g程度かな。
Higlasi-1Aの最大荷重は2.2kgという仕様なので、負荷は問題ない。

また、Higlasi-1A雲台ステージへ固定する限り、工作難度は大したことなさそうだ。

しかし、Really Right Stuffの製品は送料込で300ドル近くになる。
KDSマウントも1万3千円ほどで、Higlasi-1Aより高価な架台となってしまう。

微動装置はあきらめて、テンションコントローラー付きのマグネシウム合金製自由雲台を導入した方が、最軽量な部類のポタ赤であるHiglasi-1Aには適当なのかも知れない。

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2012.06.07

金星の日面通過 (太陽面通過) 2012年6月6日

ウェザーニュースによると、昼から晴れ間があるかも知れない。しかし、Yahoo!天気の予報では曇り時々雨。
金星の日面通過は、今回を見逃すと、次回は105年後だ。

月曜日の部分月蝕は見られなかった。雲間から見られる期待はあったが、皆既ではないため早々に諦めた。
結局、雲は切れなかったようだ。

長女が足を打撲しているので、学校へ送り迎えしている。出掛ける準備をしていたところ、日が射してきた。
時刻は7時20分。失敗した。7時から準備すべきだった。

慌てて撮影のセッティングを行う。
デジカメのインターバル撮影機能とポータブル赤道儀 Higlasi-1A の太陽追尾機能を使用して、自動撮影を開始してから長女を送ってきた。

結局、晴れ間は長続きしなかった。
しかし、金星が太陽面を横切る6時間半の間、5回ほど長い晴れ間が現れ、希有な天体ショーを楽しむことが出来た。


毎度、泥縄な手法ですが、撮影画像をタイムラプス動画へ編集してみました。

ホルスト作曲の組曲「惑星」から、「金星、平和をもたらす者」をBGMにしています。

お楽しみくだされば幸いです。

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