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2012.06.09

ポータブル赤道儀用微動装置付き2軸ジンバル雲台の検討

New kds + Really Right Stuff L-Plate for Pentax先日の金環日食や金星の太陽面通過の撮影は、自動追尾装置として「Higlasi-1A」というポータブル赤道儀(ポタ赤)を使用した。

カメラはデジタル一眼レフ入門機の、ペンタックスK-rにキットレンズ。

撮影場所へは自転車で移動することが多いと考え、できるだけ軽量かつ低予算なシステムを目標としている。

それでも、ポタ赤設置前の水平出しと、極軸合わせの微調整がやりやすいように、三脚とポタ赤との間には微動装置を取り付けている。

微動装置はビクセンの微動雲台で、俯仰軸がやや傾いているようだが、ガタは実用上問題の無い範囲に収めることができ、軽量かつ安価である。

ポタ赤とカメラとは、SLIKの初代バル自由雲台で固定する。
小学生の時に買ったもので、当時は天体写真の定番アイテムだった。
ボール径35mmの中型三脚用自由雲台で、重量は370gある。マグネシウム合金製の軽量な自由雲台が当たり前となっている現状では、時代遅れかも知れない。
しかも、固定時に上方へ僅かながらシフトしてしまうため、太陽を真ん中へ入れるといったフレーミングに苦労する。

そこで、微動装置付きの雲台を検討した結果が左の画像。

ケンコーNew KDS マウント IIを少し改造して、アリ溝マウントをReally Right Stuffのアルカスイス互換マウントへ変更し、Pentax K-rへ同社製L-Plate for Pentax K5 & K7を加工して取り付け、ジンバル雲台風の2軸微動装置に仕立てようと目論んだ。

Higlasi-1Aへ取りつけると、下図のようになる。

ローテーターが無いので、赤道儀に取りつけた場合は、真北と真南しか水平が取れない。
L字プレートを使う仕様なので、90度の構図変更は可能。
重心はできるだけ低くしたいため、カメラを縦に取りつける際は、前後逆にして高さをかせぐ予定。

Higlasi-1Aへ搭載する際に問題となるのは、マウント部のサイズ。

右上の写真の様に、Higlasi-1Aはアリ溝タイプの雲台座へ専用ステージを介して雲台を載せる仕様。
ステージ固定用のローレットネジが斜めに付いているため、標準状態では、雲台底の直径が50mm以下である必要がある。

ケンコーKDSマウントは直径54mmらしく、ステージ固定ネジを換える必要があるだろう。

本来なら、KDSマウントの基部をHiglasi-1Aの雲台座へ直接差し込めるように加工したいところだが、雲台座面はフラットではないため、ローレットネジの干渉と相まって、かなり困難な作業になる。

重量は1kg程度に収まるだろうと思わる。
単三エネループ電池4本使用のK-rが700gほど、レンズは425gで、トータル2125g程度かな。
Higlasi-1Aの最大荷重は2.2kgという仕様なので、負荷は問題ない。

また、Higlasi-1A雲台ステージへ固定する限り、工作難度は大したことなさそうだ。

しかし、Really Right Stuffの製品は送料込で300ドル近くになる。
KDSマウントも1万3千円ほどで、Higlasi-1Aより高価な架台となってしまう。

微動装置はあきらめて、テンションコントローラー付きのマグネシウム合金製自由雲台を導入した方が、最軽量な部類のポタ赤であるHiglasi-1Aには適当なのかも知れない。

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