ADSLモデム導入に伴うアナログ回線ノイズ対策
Yahoo BB ADSL Trio3-G Plusを導入したところ、信号線を共用する固定電話回線に「ザー」というノイズが常時のるようになって、通話に支障がでた。
原因は、当方で電話線を複数分配して使っているためで、ソフトバンクとしては、電話線に対して一対一でADSLモデムを接続し、電話機はADSLモデムの電話ポート経由で接続して欲しいとのことだった。
現状、同じ電話回線を4つに分けて、それぞれに電話機、FAX専用機、電話機能内蔵FAX、そして件のADSLモデムを繋いでいる。
それぞれの機器のある場所はフロアが異なっており、電話回線の分岐がどこにあるかもわからない。
分岐した電話線より上流にADSLモデムを設置することは、ほぼ不可能だ。
状況をサポートへ説明したが、ADSL回線の最適化調整は可能だが、アナログ回線の品質改善は対応の仕様が無く、電話のノイズが我慢できないようであれば、ADSLの利用をあきらめてもらうしか無いというものだった。
ノイズフィルターのようなものをADSLモデムへ付加できないかとも思ったが、対応できる仕様ではないとの返事だ。
仕方が無いので、適当な対策が無いかネット検索してみた。
すると、ADSLモデムの直前に、アナログ信号とADSL信号とを分離する、「ラインセパレータ」を付加するのが効果的との情報を得た。
Yahoo BB ADSL Trio3-G Plusはラインスプリッタ内蔵型で、電話線入力前にラインセパレータを入れるとアナログ回線のノイズを低減できる可能性がある。
そういった目的のための製品として、エレコムよりLD-ADSLIPSR2
ラインセパレータがリリースされていることも分かった。
ところが、エレコムの商品説明によると、ラインセパレータをADSLモデムに付加しただけでは不十分とのことだった。
アナログ機器にもそれぞれ、ラインセパレータとスプリッタを挿入しないと、効果が期待できないそうだ。
改めて調べたところ、アナログ機器用として「電話線用スプリッタ内蔵プライバシーアダプタ(先取り優先アダプタ MJ-ADSLSYST)」という製品名で、ラインセパレータとスプリッタが一体となった電話専用の製品を見つけた。
そんな訳で、写真の様に必要な機器が揃ったので、すべて接続した。
エレコムの説明の通り、ラインセパレータをADSLモデムに付加しただけでは、電話ノイズはほとんど低減しなかった。
ところが、ADSLモデム用のラインセパレータに加え、すべてのアナログ機器にMJ-ADSLSYSTを取り付けたところ、電話のノイズはぴたりと収まった。
ちなみに、MJ-ADSLSYSTが付いていないアナログ機器が1台でもあると、ノイズは消えない。
なお、エレコムのダイレクトショップでは、LD-ADSLIPSR2、MJ-ADSLSYST共に105円でアウトレット販売している。
電話線にこれら機器を付加するため必要となったモジュラーコネクタ付きの電話線も、百円ショップで揃えた。
電話機が2芯線のモデルだったため、モジュラージャックへの変換も必要だったが、幸いにNTTの変換パーツが手元にあった。
意外と安価でお手軽に、ADSL導入にともなう電話のノイズ対策が完了した。
ノイズ対策後、念のためソフトバンクのサポートから我が家のADSL回線の状態を確認していただいたが、特に問題なく安定して速度も十分出ている通信状態とのことだった。
回線状態が変わったため、通信の最適化をソフトバンク側でもやり直してくれるとのこと。
ノイズ対策はやっかいな課題だが、意外にすんなり解決して幸いだった。
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