落車とカットパンク
向かい風がきついし、日和ってロードバイクじゃなく3段変速の固定ギヤで走っている。
はじめての場所をいくつかまわって、普段走っているコースへ戻ったところで油断したのかも知れない。
1kmほど続く6%程度の上り坂をトップギヤのままダンシングで走っていたら、左足がペダルから外れた。
踵がクランクに当たって、緩めのクリートが外れてしまったようだ。
下ハンドル握って、前のめりな姿勢でのダンシングだったからだろう。そのまま翻筋斗打って落車した。
ハンドルを握ったまま、ぐるりと前転したようだ。幸い厳冬期用の分厚いグローブをはめていたのと、前回り受け身な感じだったことで、グローブが少し擦れた他は怪我もなく、ウェアの損傷もなかった。
前後に車がいなかったのも幸いした。
道路脇に寄って、自分をチェックし、そして自転車の状態も確認する。
左のブレーキレバーがずれていた。なぜか前ブレーキキャリパーの固定ネジも弛んでいる。これは、元々だったかも知れない。
フレームやホイール、タイヤなど、その他の異常は見あたらなかった。
ブレーキレバーを直す工具は持っていないので、使えるように力業で修正。
ブレーキキャリパーは携帯工具で固定し直した。
気を取り直して走り出したが、今度は下りでリアタイヤがバーストした。
横断側溝のグレーチングの繋ぎ目に段差があったらしい。その角に後輪の左端が当たったようで、タイヤがサイドカットして、リムにも米粒大の凹みができていた。
出先で内装ギヤのホイールのタイヤパンク修理をするのは初めてだな。
スターメーアーチャーの内装ギヤ用の変速ケーブルは、ネジ込み式のロッドへ繋がっている。そのネジを外すことで、簡単に変速ワイヤーが外せる。
後輪は15mmのアクセルナット留めなので、ボトル台座に蝶ネジで携行しているオリジナルツールを使ってホイールを取り外した。
あとはクイックリリース式のロードバイク用ホイールセットのパンク修理と変わらない。
今回はサイドカットしているため、古タイヤから切り出したタイヤブート(タイヤパッチ)を内側から当てて、予備チューブを入れて空気を充填した。
20cと細いタイヤだが、パッチを入れてもそれなりに余裕があって良かった。
エアスティックSLを実際に使うのも初めてだ。
期待通り短時間でそれなりの圧の空気を充填できた。
夜、ブレーキレバーやキャリパーの取り付けをし直し、パンクしたチューブにパッチを貼って後輪へ戻した。
チューブはカットパンクではなく、リム打ちによるものだった。切れたタイヤも、表層がカットされているだけ。
一応タイヤパッチはそのまま残し、様子を見ることにした。
リム打ちで出来たホイールのブレーキ当たり面への出っ張りをモンキーレンチで挟んで修正し、リムの内側や凹み周囲に出来たバリは精密ヤスリで取った。そして表面処理代わりに、クリアのタッチペンを塗った。
自転車フレームに凹みや歪みは見られなかった。しかし、ブレーキレバーやキャリアに傷が見られたので、クリアとブラックのタッチペイントで腐食止めを施した。
フロントホイールが振れているようだ。使用上問題はなさそうだが、シマノ用のニップルレンチを手配しよう。
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