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2011.01.23

演劇集団「演劇宿」公演 『夏の庭』

市民劇団「演劇宿(えんげきじゅく)」の『夏の庭』を観た。

演劇宿は、飯田市民構成劇創作事業を引き継ぐかたちで1996年に結成された。劇創作事業で原作と脚本、そして演出をされたふじたあさやさんに指導を仰ぎ活動を続けている。

演目の『夏の庭』は、湯本香樹実さんの処女小説「夏の庭―The Friends」を、劇団たんぽぽの久野由美さんが脚本化して、ふじたあさやさんが演出して十数年前に初演されたものだ。

人の死に関心を持った3人の中学生と一人の老人との一夏の交流を描いた『夏の庭』を、主要登場人物たちを等身大で演じることができる11歳から13歳の少年少女たち中心に配役された公演と、大人たちによるものとの二つを、ふじたあさやさんが演出して「演劇宿」が二日間の芝居を打った。

端役だが初めて名前のある登場人物を娘が演じるというので観に行った次第。

観劇したのは、子供たちが主要登場人物を演じた芝居の初日。
3人の中学生を小学五年生の男の子二人と中学一年生の女の子が演じていたのだが、とくにメガネを掛けた小太りの男の子の演技が光っていた。まるで、少年時代の林家正蔵さんのような感じ。

演技も含めて、有料公演として充分なクオリティの内容だった。原作も映画も未見なので比べられないが、とても良かったのではなかろうか。
子供たちの二日目の公演を、久野由美さんが観劇されたそうだ。彼女は自分の脚本が演じられているのを見るのを避けていたそうで、『夏の庭』は初見であったということだが、とても感動されていたと聞いた。

「演劇宿」が『夏の庭』を再演することがあれば、是非また観に行きたいと思っている。

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