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2010.11.10

氷雨避け死処を探す狸かな

寒風の中、飯田峠まで上ろうと大平街道をシクロクロスバイクで走り出したら、アナグマの様な格好の動物がよたよたと行く手を横切っているのが見えた。

バックポケットに仕舞い込んだデジカメを出すのに手間取っていると、その動物は道端に蹲って動かなくなってしまった。

近づいてよく見ると、それはタヌキであった。

触っても逃げようとしない。随分弱っているようだ。

バックポケットに入っていた「かもめの玉子」という菓子を出し、周りのチョココーティングを取り除いて鼻面に置くと、少しずつだが食べはじめた。

少し経って、よろよろ立ち上がり歩き出す。後ろ足を引きずっている。車に跳ねられたのかも知れない。

車が来ているのもお構いなしに道路を渡ろうとするから、思わず遮って道路脇に寄せてしまった。

近くの農園主が近づいてきて「さっき山の方から歩いてきたよ。保健所にでも電話してよ。こんなところで死なれちゃ困る」なんて言っている。

ぽつぽつと冷たい雨が落ちてきた。再び道路脇の石垣の下に蹲っているタヌキを見て、どうすることもできず立ち去るしかなかった。

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