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2010.10.07

ジオスの本格整理

今年春に経営破綻した英会話学校「ジオス」の事業を受け継いだ「NOVA」などを運営するジー・エデュケーション社が、会社を保有していたジー・コミュニケーション社から、投資会社「いなよしキャピタルパートナーズ」へ10月1日付けで売却されていたことが数日前にニュースとなった。

親会社が変わるだけで、ジオスやNOVAなどの英会話学校経営にはなんら影響が無いという報道もあったが、10月5日付けの中日新聞には、『全国490校の「NOVA」と167校の「ジオス」は当面存続する予定というが、今後、教室の統合や閉鎖も検討する方針。』という一文があった。

ジオスとNOVA再売却 ジー・コミ社が元会長の会社へ、教室統合など検討へ 中日新聞10月5日朝刊

そして今日、娘たちが通うジオス校は当月をもって閉校する旨が通知された。

書面は10月1日付けとなっているが、今週はちょうど調整週で大概のレッスンクラスは無かった。
マネージャーに閉校の通知が来たのは、今週はじめだったらしい。

娘たちが通うジオス校が閉校すると、近在にはジオス校もNOVA校も存在しないため、今のところ退学するしかない。

ジー・コミュニケーション社へ事業譲渡された後の新生ジオスに対して授業契約して支払いした未受講レッスン料や施設利用費は、全額返金されることが書面で記されている。

新生ジオスとなって、娘たちの授業契約は、年払いから月謝制へと改められた。春の経営破綻時、不幸中の幸いに契約更改が重なって、娘たちは新生ジオスに月謝制で契約し直したばかりだった。
そのため、今月で閉校は残念だが、金銭的な問題は特に発生しない。

問題となるのは3月以前に旧ジオスと契約した未受講分で、今月中には消化できない生徒だ。
ジー・エデュケーションは旧ジオスの負債を引き継いではいないらしい。しかし、政府からの要請や事業を引き継ぐ社会的な責任として、ジオス生徒の未受講分を、4月以降も存続するジオス校やジー・エデュケーションが運営するNOVA校で受講できるように取り計らった。
しかし、今回のジー・エデュケーション社の売却に伴うジオス校の整理では、ジオスの地方校のほとんどが閉校になる模様で、引き続き別の系列校へ転校して未受講分を消化することができない生徒がそれなりの数発生しそうだ。
ところが、旧ジオスの未受講分を金銭換算して返還することは考えられていないらしい。

今回のジー・エデュケーション社の売却先のいなよしキャピタルパートナーズは、元ジー・コミュニケーション会長、稲吉正樹氏の会社だそうだ。
51%のジー・コミュニケーション社の株式を保有して事実上の親会社であるフーディーズ社が、今月中旬にはジー・コミュニケーション社を阪神酒販社へ売却予定で、外食事業を中心とするジー・コミュニケーション社から、教育・英会話事業を展開するジー・エデュケーション社を切り離して整理した格好となる。

ジオス破綻からちょうど半年後のことでもあり、ジオス事業譲渡当初から規定の方針だったのかも知れない。
半年でも救済を受けられた生徒はともかく、教室運営にあたっているマネージャーや講師はたまったものではないだろう。
評判の良い講師は、既に転任先が決まっているようだが。それでも短期間に転勤を繰り返される外国人講師も気の毒だ。
閉校校のマネージャーには、この経験を貴重なキャリアとして活かしなよって慰めの言葉をかけることしかできないな。

50分レッスン1回が4千円近い金額のジオスは、小学生の英語塾としてはちょっと高すぎると感じていた。
今の講師がとても良いと思ったから続けさせていたが、その先生の転勤をもって知人の米国人が経営する英語塾へ移らせようかなとも考えていた。
上の娘は受験英語への切り換え時期でもあったし、今回の閉校はちょっと強引だが、わが家にとっては子供たちがジオスを止めることを素直に納得できる良い機会であったかも知れない。

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