epoVelo
近所の地区まつりへ子供たちを連れていったら、初めて見るミニベロの試乗をしていた。
アレックスモールトンとGIANT CLIPを掛け合わせたようなデザインだなと近づくと、さらに電動アシストユニットが付いていた。
この手の自転車で広く使用されているサンスター技研の電動アシストユニットなのだが、専用のバッテリーカバーが奮っている。
epoVelo(エポ・ヴェロ)という名の電動アシストユニット付き20inchミニベロ。
トヨタブランドのフォークリフト用部品を手掛けている大栄技研というメーカーが、ドバッツの監修を受けて完成させた自転車なのだそうだ。
モールトンのトラスフレームにインスパイアされてデザインされた複雑な形状のフレームは、カイセイ4130クロモリを使用してフォークリフト用部品の生産で培われた溶接技術を駆使し、日本国内で丁寧に手作りされている。
本業の合間を縫って生産されているためか、完成まで三ヶ月を掛けているのだそうだ。
ちなみに、Tig溶接じゃなくて銅ロウ付けで作られているみたい。
さて、気になるお値段だが、40万8千円とのことだ。
サックスブルーの試乗車は、かなり洒落た感じに見えた。
すでに夜のとばりが落ちていて、暗い照明の中だったにもかかわらず。
乗り味は、サンスターの電動アシストユニットを付けた小径の中でも特に軽快さを感じられる。
この手のモデルの中では軽量な割に、フレームがしっかりしているためだろう。
残念なのは電池容量。平地で20km程度だそうだが、ヒルクライムでは7km程度しかもたないとの事だ。
ローカルな話しだが、大平街道を上ったところ、つんぼ平までしか登れなかったそうだ。
専用のバッテリーカバーの型を起こすなら、大容量バッテリーを特注した方が良かったのではないかと思ってしまった。
後付けのサイドスタンドもイマイチ。
BMWの自転車の様に、フレームにサイドスタンドを直付け(内蔵)して同色塗装するなど、利便性とデザイン性を両立して欲しかった。
サンスターの電動アシストユニットを採用しているため、アシストモードでは同じユニットを採用した自転車との差別化が難しい。
複雑な形状のフレームゆえか、ずいぶんと原価も高いそうだが、自転車を趣味としない富裕層以外へのアピールが難しそうなミニベロだなというのが率直な感想だった。
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