ヘッドチューブステイ交換
石神井公園の桜は3分咲きって感じ。
風が冷たい。多摩川サイクリングロードは、狛江以西の桜は蕾だった。
明日から暖かくなるそうだ。山手線内なら、今週中に満開となるかもね。
さて、キャリーミーの修理が完了した。
正月にヘッドチューブステーの亀裂が見つかったため、和田サイクルさんへ預けていたのだ。
交換部品の色にこだわらなければ、1月中に修理が上がったのだが、フレーム同色の交換用ヘッドチューブステーの入手に時間がかかって今週まで延びた。
キャリーミーは7005アルミで作られている。
ヘッドチューブやシートチューブを支えるラダー状のステーも、7005アルミのチューブを溶接して作られているようだ。
溶接の熱で膨張したパイプ内のガスを抜く小さな穴が穿たれている。
その穴を起点とするような亀裂が、ヘッドチューブステーに見つかった。
近い将来、破断する可能性があるため、新しいヘッドチューブステーへ交換する修理をお願いした次第だ。
写真のような亀裂が見つかったヘッドチューブステーを交換するには、スピードドライブも取り外す必要がある。
和田サイクルさんはスピードドライブにも精通されているので、安心して修理をお願いできた。
さて写真右は、ヘッドチューブステーを取り外して新たに見つかったピボット部の亀裂。
2008年モデルのDS用ヘッドチューブステーだけの特徴らしいが、メインチューブとの右側ピボット部だけに肉盛りがされて、座繰り加工が施されている。亀裂は、この部分にできていた。
ピボット部のボルトは、メインフレーム内のスリーブに切られた雌ネジに固定する。
スリーブはフレームに固定されていないため、両側のボルトを同時に締める必要がある。
しかしDSでは、スピードドライブの陰になるピボットボルトに工具を当てることができないため、ボルトを皿ネジにして沈頭させ摩擦抵抗をかせぎ、左側のピボットボルトだけを締めても反対側のボルトが共回りせず締め込まれるよう工夫したらしい。
このような構造は、2009年以降のDSでは取り止められて、ノーマルモデルと共通化されたようだ。
今回新しくなったヘッドチューブステーは、左右対称のデザインとなって同じピボットボルトが使用されている。色が若干濃くなっているのはご愛敬。
残念ながら左側のボルトだけを工具で締めても、スリーブと右側ボルトとが共回りして増し締めできない。
今後弛んでしまったら、スピードドライブを外して締め直す必要が生じるだろう。
ヘッドチューブステーを交換後、150kmほど走ってみた。ヘッドチューブが撓むのは相変わらずだが、構造上仕方がない。
できるだけ捩れ方向へのストレスを与えないような運用を心がけ、定期的にクラックの発生の有無を確認するようにしたい。
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