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2010.02.21

固定ギヤ車(街乗りピスト)の多段化

フィックスドギヤ(Fixed Gear)はシングルスピードと決まっているわけではない。

以前にも紹介したように、1940年代に英国のスターメイアーチャー(Sturmey-Archer)からASCという固定ギヤ用のリアハブ内蔵3速内装変速器がリリースされていた。

リンク先にあるように、1946年から1959年にかけて生産されていたようだ。

Sturmey-Archer ASCをインストールした3スピードの街乗りピストは、海外のサイトで偶に見ることが出来る。

国内ではあまり知られていないようだ。数年前に、ケルビムの今野さんが探しておくから今度来たときにねってなことを仰っていたが、かなわず仕舞いになってしまった。

ちなみに、ASCはギヤ抜けがあったようで、今野さんも踏み外して怪我をされたことがあったそうだ。


スイス製のクランク一体型内装変速器、シュルンプ(Schlump)のSpeed-driveも、こちらによると昨夏生産分から固定ギヤに対応しているそうだ。

ASCは欧州のe-bayでも滅多に見られず、出品があっても高額で取り引きされている。

スピードドライブは現行モデルであり、少量生産品ながら入手性はそれほど悪くない。


ところが、和田サイクルさんのブログによると、スターメイアーチャーから固定ギヤ用の新しい内装変速器がリリースされたそうだ。
まだサンプル入荷ながら、和田サイクルさんで販売されている。価格は、ホワイトインダストリーのエキセントリックハブが2つは買える値段になりそう。う~む・・・。

S3Xというモデル名の固定ギヤ用3速内装ギヤは、写真で見る限りASCとは違う新設計と思われる。
和田サイクルさんに確認したところ、昨年登場したばかりの新しい製品とのことだ。
調べてみたところ、ギヤレシオは100対75対62.5となっているので、スピードドライブと違って減速ギヤの構成だ。

ASCのギヤレシオは100対90対75だったから、間違いなく新しい製品だね。


スピードドライブは、クランク軸上に設けられる変速ボタンを蹴り押すことで変速操作を行う。
固定ギヤ車のシンプルな外観はあまりスポイルされない。しかし、100対165という増速比は使い勝手がイマイチだ。
また、インストールには専用工具でフレームのBBを削る必要がある。

スターメーアーチャーのS3Xは、変速用のケーブルとレバーが必要になる。
変速ケーブル用のアウター受けが無いと、スマートにインストールするのは難しいかも。
しかし、気に入ったクランクを使えるし、使い勝手の良い変速比も魅力だ。ASCの頃と同じギヤ抜けがあると困るけど。


スピードドライブはインストール費用も含めると、為替にもよるが9万円近い出費となる。
S3Xはホイール組も含めて、6万円を少し下回るあたりかな?

どちらも和田サイクルさんでインストール可能だ。

固定ギヤはシングルで充分楽しいけど、走りながらギヤ比が変えられるって、すごく魅力的だと思いませんか?


尚、英国スターメイアーチャーは、1999年にダービーサイクルコーポレーションから売却後に経営破綻して消滅しているが、精算処理された商標や生産設備を台湾のサンレース社が落札取得して、新生スターメイアーチャーとなって今に至っている。


関連記事:スピードドライブのメンテナンス

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