地上波デジタルとアンテナブースター
数日前のこと、地上波デジタル放送が受信できなくなった。
エラーメッセージには、アンテナレベルが低いため受信できないとある。
深夜になると、一部チャンネルはブロックノイズ混じりながらも映るようになった。
使っている対応テレビの機能でアンテナレベルを確認したところ、最大“34”となっている。
地上波デジタル放送なんて見るべき番組がほとんど無い。
どうでもいいから放置しようと思ったが、家族から週末に必要だからとクレームがついたので、対処することにした。
共同アンテナからアナログ放送用のVHFとUHF、そしてデジタル放送用のUHFが混合されて引き込まれている。
余所では特に異常が無いようだ。
わが家では複数のチューナーに分波しているため、室内にアンテナブースターを入れている。
ブースターの利得調整用可変抵抗を調整してみたが、すでに最大増幅に設定されていた。
地上波デジタル用にUHFアンテナを追加するのが妥当なようだ。しかし、引き込みケーブルと合わせると1万円近い出費になるし、テレビやデジタル録画機を移動させての作業が面倒くさい。
それだけの手間と費用をかけるほどには、現在の地上波放送に価値を感じていない。
分波しているのを止めてみようか。チューナーがあるから分波させているだけで、実際には利用していないし(苦笑)。
結局、対処せず週末になった。
火曜日までは地上波デジタルがきちんと映っていた。
とりあえず、屋内外のアンテナ配線を見直してみる。しかし、異常は見られない。
と、わが家にアンテナ線が引き込まれる直前に、アンテナブースターが設置されているのを知った。
共有機器ではなく、わが家専用のブースターとの事だ。業務用のもので、ネジ止めされた調整用パネルを開けると、色々な設定スイッチと可変抵抗がある。
ブースターは信号を増幅するものだが、アナログ放送ではノイズも増幅されてしまうため、アンテナ利得を上げないと綺麗な画像は得られなかった。
デジタル放送の場合、復調できる利得があれば信号品質など問題ない。屋外ブースターの調整で利得が稼げれば、現状のままで対処可能だ。
と言うわけで、屋外ブースターにはまだまだ増幅する余地が十分にあった。
信号増幅器の可変抵抗を調整し、切られていたイコライザーを入れたところ、十分なアンテナレベルを確保できた。
地上波デジタル放送が見られていた先々週までのアンテナレベルがどの程度だったか不明だが、兎に角、映ればそれで問題ない。
信号品質に気を使わなくてもなんとかなるところは、デジタル放送の手軽さだろう。
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