世界のトップスプリンターと対等に勝負できる日本人ロードレーサー
ツール・ド・フランスの前哨戦として知られる8日間のステージレース、「クリテリウム・デュ・ドーフィネリベレ」の第2ステージは距離228kmの長丁場。
ゴールスプリントする有名選手たちの中に、われらが新城幸也選手がいる。
結果は11位。
上図のサイトは、Graham Watson Cycling Photography。
今日の第3ステージも、メイン集団でゴールして29位。
チームメイトのユーリ・トロフィモフが逃げに乗って、3位に入った。
新城(あらしろ)選手は、所属するBboxブイグテレコムのツール・ド・フランス出場選手9名の選考対象選手15名の一人に選ばれている。
故障さえなければ、全日本選手権の翌日には、ツール出場選手としての通知を受け取る可能性が高そうだ。
ツール・ド・フランスを走る新城選手の姿を見たい!ってか、日本チャンピオンジャージがツールで見られるんじゃないかな。って切に願っています。
今の調子で無事にツールを迎えてください。
残念なニュースも。
宮澤崇史選手が所属するアミーカチップス・クナウフが、財政問題の解決ができずにUCIライセンスを凍結されたらしい。
プロコンチの場合、選手個々は個別にチームが登録料を支払ってUCI登録をするそうだが、財政難により宮澤選手や井上選手のUCI登録がされず、彼らは今シーズンレースに出られていないということは聞いていた。
また、今シーズンから導入されたバイオロジカルパスポートへの対応が遅れ、チーム自体も満足に参戦できていないという話もあった。
ジロに出場するため一時的に移籍したベルタニョッリは、今月からアミーカへ戻る予定だったらしいけど、どうするのかな?
ガゼッタにこのニュースが載ったことをサイクルフォトグラファーの砂田弓弦さんがブログで取り上げたことで知ったのだけど、主要選手以外は2月から給料未払いが続いていたらしい。
この給与未払いが改善されていないため、UCIがライセンス凍結に踏み切ったのだそうだ。
しかし、アミーカチップス・クナウフはTOJに参戦した。
UCI登録されていない宮澤崇史選手が出走して、活躍したことは記憶に新しい。
堺ステージの2日前、晋一さんが「まだUCI登録されていないようだから、出走は難しいんじゃないか」と言っていたそうだ。
だが、宮澤選手は走ることができた。テキストライブで彼の名を見たときは、涙が溢れた。
反面、宮澤選手が活躍しても彼のUCIポイントは無い訳で、ちょっと不思議に思っていたが、TOJ参加に当たっていろいろあったことは南信州ステージの時に別の方から聞いた。
事実上アミーカチップス・クナウフが一時活動停止の状態になったニュースを知って、TOJ時に感じた疑問に合点がいった。
宮澤選手が最良な選択ができることを祈ります。
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