風邪
豚インフルエンザが新型インフルエンザ(H1N1のA型インフルエンザ)と認定され、数日でWHOフェーズ5となった。
近い将来に新型インフルエンザのパンデミックが起こることは不可避の事象として予測され、その準備に各国の関係機関が対応を進めてきた。
昨年初頭にNHKでも特集を組んだが、1年経って風化した観があった。
ここへ来て、警戒していた鳥インフルエンザ(H5N1亜型)ではなく、豚インフルエンザがメキシコでヒト-ヒト感染というニュースから1週間足らずでWHOフェーズ5という事態となった。
今回の新型インフルエンザは、鳥インフルエンザで警戒されていたウィルスに比べると弱毒性で、炎症が発生する部位は呼吸器を中心とした内臓に留まるようだ。
だからといって、メキシコでは多くの死者が出ているように、危険なウィルスである点に変わりがない。
H1N1のA型インフルエンザがヒト-ヒト感染となったことで、豚インフルエンザには誰もがいつかは罹患する。
すでにウィルスが分離されているようなので、半年足らずでワクチンの製造が開始できるようだが、季節性インフルエンザ用ワクチンの製造ラインを利用せざるを得ないため、生産可能数量には限りがある。
いかに感染の広がりのペースを抑えるかが重要だ。
ワクチン摂取に関しても、鳥インフルエンザ(H5N1亜型)のプレワクチン同様に、優先順位が付けられるだろう。
今年の正月、東京新聞で新型インフルエンザ(H5N1亜型)プレワクチンの接種条件についての特集記事があった。
3千万本用意されたプレワクチンは、基本的に一般市民への摂取を行わない方針であることに対する疑問を呈するといった記事になっていた。
特集記事の割には、政府発表に対する記者の感想に終始するような取材に乏しい内容だったが…。
また、H1N1のA型インフルエンザの症状とその重篤さが明確ではないためなんとも言えないが、季節性のインフルエンザ程度であれば、ワクチンを全国民分用意して摂取といった施策はやり過ぎかも知れない。
当初予想されているように、本当に怖いのは強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1亜型)だ。
今回の豚インフルエンザの流行が、鳥インフルエンザ対応の良い予行演習となれば、不幸中の幸いだろう。
それにしても、100年に一度と言われる大不況に合わせてやってこなくてもいいのにね・・・。
連日晴天が続いているのに、喉の風邪をひいてしまった。
やっと熱が下がりだして楽になってきた。でも、走れないストレスでこんなトピックかよ(苦笑)。
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