Windows 95 on a 3GHz computer
秋に壊してしまったメインPCを今頃になってやっと直した。
PCMCIAやCardBUSといったPCカードを使うことは出来なくなったが、全体に動作が安定したから良し。
元々使っていたマザーボードを調達して、壊したものと取り替えるだけで済ませば楽だった。
しかし、ABIT BM6という製品は旧い上、並行輸入品と国内正規品とで仕様が違うのに外観上は見分けられないといった困った特徴もあって、同じものを見つけられなかった。
代替品を秋葉原で物色していたら、Pentium4全盛時のパーツが随分安価に入手できることを知ったので、CPUとマザーボード、そしてメモリを一新することにした。どれも数百円という価格だった。
ところが、AGPは1.5Vモデルしかサポートされていないため、グラフィックカードも新調しなくちゃならなかったのは誤算(苦笑)。それも5百円程度で欲しかったボードが見つけられたのは幸いだったが。
ドライバの関係でIntel 845から選んだが、定格運用当初は動作がもっさりしていて辟易した。
実はリテールファン欲しさに購入したジャンク品のCeleron 2.4の方が、Pentium4 2.0Aよりも幾分か高速だった。しかし、440BX + Celeron 1.4よりも劣る反応の悪さに嫌気が差し、クロックアップに手をつけた。
Pentium4 2.0AもCeleron 2.4もベースクロックは100MHzだが、133MHzでも定格電圧で動作してしまった。Northwoodコアの一部CPUはクロックアップ耐性が高いと聞いてはいたが…。
しかし、3.2GHz動作のCeleron 2.4では、ハードウェアMPEG動作中の挙動がイマイチ。そこで、Pentium4 2.0Aを試してみたところ、ベースクロック150MHzでもなんら問題なく動作した。
ベースクロック133MHzでは、PCIは33.3MHzの定格動作になる。しかし、150MHzのベースクロックでは37.5MHzと、PCIクロックも上昇する仕様のマザーボードだ。
PCI上には、IDEコントローラの他にNICやサウンドカード、USBといった一般的な拡張の他に、PCI接続でSCSI RAIDにIEEE-1394バスコントローラとSCSIの複合カード、そしてDVビデオのハードウェアデコーダ&エンコーダにMPEG2のハードウェアデコーダ&エンコーダがぶら下がっている。
機器の故障リスクは高くなるが、壊してしまったマザーボードでもFSBを112MHzにしていたから問題ないだろう。
メインPCの改修が終わったところで、記録にある分の履歴を一覧にしておく。
データ取得日 | 1996/02/19 | 1997/09/13 | 1998/05/28 | 2000/07/30 | 2000/09/24 | 2003/05/08 | 2004/09/24 | 2008/12/17 |
Super Pi (104万桁) | 46分 29秒 | 08分 57秒 | 06分 08秒 | 03分 17秒 | 02分 42秒 | 01分 59秒 | 01分 49秒 | 01分 00秒 |
CPU Speed MHz (FSB) | 160 (40) | 233 (66.6) | 375 (75) | 850 (100) | 892.5 (105) | 1320 (110) | 1570 (112) | 3000 (150) |
CPU Type | Am5x86-133 | Pentium Pro 200 | Pentium II 333 | Celeron 566 | Celeron 566 | Celeron 1200 | Celeron 1400 | Pentium 4 2.0A |
CPU Cooler | Non-brand | Retail | Cool Master | VFS6030AB | VFS6030AB | Retail | Retail | Retail |
Memory | 64MB DRAM | 128MB EDO-DRAM | 128MB EDO-DRAM | 256MB SDRAM | 256MB SDRAM | 768MB SDRAM | 768MB SDRAM | 768MB DDR |
HDD | 5,400rpm Fast-SCSI | 7,200rpm Fast-SCSI | 7,200rpm FW-SCSI | 7,200rpm UW-SCSI | 7,200rpm UW-SCSI | 7,200rpm UW-SCSI | 15,000rpm Ultra160-SCSI | 15,000rpm Ultra160-SCSI |
SCSI Host | AHA-1542B | AHA-2940U | DC-390F | DC-390F | DC-390F | DC-390F | Adaptec-2100S | Adaptec-2100S |
OS | Win3.1 & Win32s | Win95 OSR2 | Win95 OSR2 | Win95 OSR2.1 | Win95 OSR2.1 | Win95 OSR2.1 | Win95 OSR2.1 | Win95 OSR2.1 |
M/B | IBM 2410NA1 | Intel VS440 | ABIT AN6 | GIGABYTE GA-6VXE7+ | ABIT BM6 | ABIT BM6 | ABIT BM6 | ASUSTeK P4B266-E |
備考 | CPU換装 | PC買い換え | M/B,CPU換装 | M/B,CPU換装 | M/B換装 | CPU下駄 PCIレジスタ変更 | CPU下駄 CPU換装 | M/B,CPU換装 |
今、安定動作確認の為にネットワーク経由でMPEG2ファイルを1つ、DVビデオファイルを4つ再生させつつ、さらにUSB2.0経由でDVビデオファイルを4つ再生させ、ハードウェアエンコーダを使ってDVファイルを可変ビットMPEG2へ変換させるということを同時に行いながら、OPERAブラウザで27個のタブを開いた状態でブログを書いている。
ビデオファイルの再生とMPEG2エンコードは1時間以上続いているが、異常なく動くどころか、OPERAの動作も実に軽い。
50%ものオーバークロック動作をさせているにもかかわらず、こんなにも安定するものなのかと吃驚しているところだ。
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