サウニエルデュバルがツールを去る
昨夜帰宅したら、ツール・ド・フランス観戦中のみーちゃん氏から「ジャージの色が足りないと思わない?」って聞かれた。
第12ステージはゴールまで残り15kmほどといった場面で、プロトンが映っている。
ラボバンク?、あ~!マイヨジョーヌ以外の黄色が無くなってるじゃん!
なんと言うことだろう。ステージ2勝しているリッコのドーピング検査Aサンプル陽性。それを受け、リッコの出走停止どころかサウニエルデュバルがチームもろともDNS。
昨年のアスタナじゃないが、ASOからツールへの招待を断られる可能性があるほどにチームプレーでってことなのか?
検査に引っ掛からないドーピングの手法を工夫するということはアリだと思っている。
検査の閾値もまたルールである以上、抵触しなければルール違反ではない。こういった考えが蔓延る以上ドーピングは無くならないだろう。しかし、その考え方が悪いものとボクは処断できない。
体調が崩れれば薬品を処方するのが普通となった。
先進国では、自己免疫力だけで病気に対処するなんてことは変わった考えだ。
薬を使って能力を高めることと機械的な負荷を肉体へ掛けて能力を高めることは、上手に組み合わせて効果や安全性を高める手法を確立して行けば良いと思う。
それが進歩と言うものだ。
酸素カプセルの自粛といった方向に違和感を覚えるように、薬物による能力の向上は総て悪として処断してしまう姿勢はまた短絡的で成熟感がない。
そうは言っても、検査で陽性になればルール違反で、ルールに則って処断されるのは仕方ない。
それがスポーツと言うものだ。実生活においても、違法であれば裁かれて当然。
問題なのは、立法時にその内容がきちんと精査されて合理的なものになっているかということ。そこに違和感を覚えているという話し。
昨年のように、疑わしき者は去れ的な(ルールとはちょっと違う方法で)排除ではないので、サウニエルデュバルがツールを去ることに憤りは感じない。
残念ではあるけれど、ルールに則った結果なのだから。
第12ステージは、カベンディッシュのステージ3勝目で決着した。
| 固定リンク