ピュアレーサーは見送り
手持ちのスポーツバイクを整理して、スペシャライズドのアレーとディスクシクロを残し、代わりにレースとヒルクライム専用の高性能バイクを購入する腹積もりがあった。
候補はスコットのADDICT SL、またはサーベロのR3 SLで、どちらにしても7800 DURA組みホイールは練習用に7850。
そんな算段をしていたのだが、2ヶ月近い逡巡の末に、今暫くは手持ちのバイクで楽しむことに決めた。
バイクの新調よりも、クランク長の延伸を優先する。
77-DURAトリプルの172.5mmが手に入ったので、TITANIOから手をつけることにした。
シマノの9s対応ロード用トリプルは、デュラエースのみフロントディレーラーのキャパシティが23tと大きい。
TITANIOはULTEGRA 6500で組んであり、フロントは52-40-30となっている。DURA ACE 7700は53-39-30なので、アルテグラのフロントディレーラーは使えない。
また、77-DURAのトリプルは、センターチェンリングにインナーチェンリングの取り付けボルト台座がある専用デザイン。65-ULTEはクランクにインナーチェンリングの取り付け台座がある一般的なデザインだ。
そのため、チェンリングを組み替えて、クランクだけを77-DURAにするという使い方もできない。
シフターは互換性がありそうだが、フロントはシフトケーブルの引き量が違うらしい。こちらも77-DURAへ換える。
取り敢えず、77-DURAのトリプル用フロントディレーラーをブレアサイクリングさんへ注文した。
ALAN TITANIOへ172.5mmの77-DURAトリプルクランクをインストールした。BBは65-ULTEのままだが、こちらは軸長も同じなのでそのまま使う。
念のため、取り外してBB周りを清掃し、再び組み直した。
チェーンも交換した。旧いチェーンは6700kmほど使ったが、思った以上に伸びていた。
新しいチェーンは、手持ちにあったKMC Z99RBのミッシングリンク付き。
ミッシングリンクは便利だな。
今更知ったが、DURA-ACEは素晴らしいな。特にトリプルは出色の出来と思う。
9sの旧いコンポーネントだけど、軽量化と高剛性を両立していて53tなのにアルテの52tよりも軽く踏める。
尤も、170mmから172.5mmへの延伸が効いているのかな。
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Specialized Allezは、取り敢えず駄目になったBBのみ78-DURAへ換えた。
今まで使っていたのはFSAで、シールベアリング自体はまったく問題ないのだが、ホローテック2互換の中空クランクシャフトを受ける樹脂スリーブが摩耗してガタが出ていた。
樹脂スリーブで受ける構造はシマノも同じなので、雨天走行をまずしないわが家のバイクでは、ベアリングよりもスリーブの摩耗がBBの寿命を決めることになりそうだ。
クランクは78-DURAの172.5mmとしたいが、4万円と高価だ。
アルミシャフトからデュラエースと同じクロモリシャフトになったULTEGRA SLで妥協するかも知れない。それでも2万3千円もするのだが。
取り敢えず、FSAの170mmのままになっている。
Allezも6100kmほど走ってチェーンは未交換なので、ブレアサイクリングさんで新しいものを買ってきて交換した。
78-DURAから66-ULTEへダウングレード。ザッキーさんの解説では、表面処理以外の差は無いってことで、ボンシャンスではチェーンに関しては66-ULTEしか使っていないとのことだった。
意外にも、78-DURAのチェーンは伸びがほとんど出ていなかった。
エキップアサダの菊池選手は3000kmでチェーンを換えていると仰っていたので、伸びていなくても6100km使っているなら貧脚のボクでも交換時期だったと勝手に納得する。
キタさんの指摘じゃないけど、いきなりチェーンが切れても困るしね。
TITANIOは30km程、Allezも20km、日没前に試走。
どちらも良い感じ。Allezは明らかに変速性能が向上した。やっぱりチェーンは換え時だった様だ。
TITANIOはFDを付けていないので、変速性能の評価はFD-7703が届くまでおあずけだ。
風邪が癒えたこともあって、摂氏35度の蒸し暑い天候ながら脚はそこそこ回った。
お陰で、TITANIOのクランク長が2.5mm延伸した効果なのか体調の良さなのか、ちょっと判断つきかねたけどね。
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