トレーニングデータの管理、解析について
GARMIN Forerunner 305(FR305)で取得したトレーニングデータは、付属のTraining Centerというアプリケーションへインポートして管理している。
また、併せてカシミール 3DへもFR305からデータをインポートし、ルート検討の素材としてGDB形式で保存している。
Windows用のTraining Centerは、Windows 98にも対応したVer.3.2と、Win2k以降のNT系専用のVer.3.3とがある。
Ver.3.3はGoogle Earthとシームレスに連携でき、日毎のデータのエクスポートも可能になっている。
Ver.3.2では、データのエクスポートはカテゴリー毎でしか対応していない。
尚、バージョンに関わらず、エクスポート機能で出力されるデータはXMLに準拠したTCX形式のみ。
画像は、Windows Meで運用しているノートPCにインストールしたTraining Center Ver.3.2.3で、昨日のトレーニングデータを表示したもの。
TOJコースを3周回したので、GPSを使ったAuto Lap機能で周回ラップをとっている。
FR305では、"Training"メニューの"Training Options"で"Auto Lap"を選択し、Auto Lap Triggerを"By Position"に設定、Lap Atは"Lap Press Only"とした。
周回コースへ入ったら仮想スタート地点で一度Lapボタンを押せば、次回同じ地点を通過する毎に自動的にラップされるようになる。
さて、このラップデータをブログへ貼り付けたいと思ったのだが、エクスポートはTCX形式でしかできない。
画面の表をコピーできれば充分なのだけど、画面コピーで画像として取り込む他の手当がない。
トレーニングデータはExcelなどの表計算ソフトで管理できるとなにかと便利でもある。
TCX形式から取り込めるのでは?と出力されたデータを眺めるのだが、GPSデータをXMLで出力しているので、仮にCSVなどへ変換しても解析するマクロを組んだりしなけりゃならない感じだ。
一応、ネット検索でTCXをCSVへ変換するツールは見つけた。
左画像のTCX Converterがそれなのだが、中身はGPSBABEL用のGUIの一つと言ったところか。
アーカイブにはGPSBABELが同梱されている。
TCX Converterを使って変換されたCSVデータは、FR305の生ログとあまり変わらない感じ。
結局、ペースやハートレートなどのトレーニングデータを別のアプリケーションで活用したり、表計算ソフトなどで別途解析したりするのであれば、GARMIN Training Centerは向いていないというのが現状の様だ。
Trainig Centerも解析ソフトな訳だが、要は解析結果を出力する機能がないのだ。
そこで、代わりとなるツールを探してみた。
すると、やっぱり皆さんTrainig Centerには不満があるようで、SportTracksというカンパウェアを活用されている方が多いようだ。
早速試そうと思ったが、生憎とWindows 2000ならびにXP専用らしい。
そこで、Training Center Ver.3.3.2をインストールしてあるWindows XPマシンのリビング用パソコンで使ってみることにした。
SportTracksはMicrosoft .NET Framework 2.0が必須なので、事前にインストールしておく必要がある。
下の画像がSportTracks。
ちょっとカスタマイズしてあるが、ラップデータもきちんと表示されている。
リストアップする項目をはじめ、画面のデザインなどもいろいろとカスタマイズ可能だ。
トラックデータはインターネット経由でGoogle Mapを取り込んだり、ローカルファイルの画像と重ね合わせたりできる。
Training Centerが出力するTCX形式をまるまる読み込めるので、SportTracksへの移行もとても簡単だ。
さて、元々やりたかったラップデータをブログへ貼り付ける作業だが、SportTracksでは表の上で右クリックメニューを出してコピーすれば、表の内容がタブ区切りのテキストでデータコピーされる。
Excelのワークシートへペーストしてやれば、そのまま表になる。
そんな訳で、結局SportTracksを使えば幸せになれる感じ。
Lap | Time | Distance km | Split time | Split distance km | Split speed km/h | Avg. HR bpm | Max. HR bpm |
1 | 0:13:20 | 6.83 | 13:20 | 6.83 | 30.7 | 150 | 211 |
2 | 0:38:21 | 18.64 | 25:01 | 11.81 | 28.3 | 166 | 176 |
3 | 1:04:11 | 30.42 | 25:50 | 11.77 | 27.3 | 163 | 171 |
4 | 1:30:26 | 42.20 | 26:15 | 11.79 | 26.9 | 161 | 171 |
5 | 1:46:23 | 48.61 | 15:57 | 6.40 | 24.1 | 149 | 161 |
但し、GPSデータはカシミール3Dで管理編集した方が便利だ。
特にFR305のナビ機能を活用するなら、ルートデータの編集が容易で操作性も良く、FR305との親和性も高いので助かっている。
なんと言ってもWindowsならバージョン問わず使えるし。
最後に、SportTracksからGoogle Earthへのエクスポートを紹介。
Training Center以上に奮っていて、軌跡に棒グラフを付与することができる。縦軸には心拍や斜度、ケイデンス、標高などを任意に設定可能だ。
下の作例では、心拍データを軌跡上に棒グラフとして表示させている。
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