HDDドミノ移植
やや旧い製品になるが、バッファローのHD-H120FBを購入した。内蔵HDDのリテールパッケージで、採用されているHDD自体はWestern Digital社のWD1200だった。
WD1600をUSBの外付けケースへ入れて使っているが、その静粛性には満足している。
HDDなどはバルクでしか購入しないのだが、このパッケージには有用なソフトがバンドルされているので、若干の割高感も気にせずに買ってしまった。
欲しかったのはデータコピーソフトの“DriveImage”とパーティション分割ソフトの“PartitionMagic 7.0”。この2つのソフトを別途購入することを思えば、HD-H120FBの購入価格なんてタダ同然だった(笑)。
セカンドPCはメインPCのバックアップ的な位置付けもあって、HDDはSCSIで組んでいる。
今時珍しい1インチハイトのQuantum Atlas 3 18.2GBがプライマリなのだが、ビデオファイルを扱うには容量に乏しい。
当時は大容量のSCSI HDDがとびきり高価で、IDEの40GB(Quantum Fireball AS)にSCSIブリッジを組み合わせてデータ領域を確保した。
さて、Atlas 3は当時としては高速なHDDだったが、今となっては煩いし発熱も大きく、それでいて速くもないHDDとなってしまった。特に騒音には辟易している。
そこでAtlas 3の代わりにWD1200とSCSIブリッジとを組み合わせてインストールし、DriveImageで環境を移植しようと考えた。
SCSIブリッジはUltra Wide SCSI-to-IDE ブリッジのAEC-7720UWを使っている。
DMA 133までサポートしているし、137GBを超えるHDDも問題なく使えるとなっている。
早速WD1200にAEC-7720UWを接続して、セカンドPCのSCSIバス(Tekram DC-390F)へ繋げた。ところが、AEC-7720UWは認識するが、HDDはNULL表示。
WD1200のジャンパをマスターからケーブルセレクトにしても変わらない。試しにマザーボードのIDEポートへ接続すれば認識する。う~む、うまくないな。
AEC-7720UWは40GBのHDDを繋げて使っていたものなので、故障しているとは考えにくい。
スペアのAEC-7720UWを持っているから、それに換えても結果は同じだった。
仕方ないので、リビングのPCにWD1200をインストールして、元々内蔵されている80GBのIDE HDDをセカンドPCのシステムドライブにしよう。
ところが、“DriveImage”でWD1200へコピーしたWindows XPから起動することができない。
仕様的にもライセンス的にもなんら問題ない筈なのに…。
結局、システムリカバリーCDを使ってWD1200へXPをインストールし、セカンドPCのWindows 2000で元々のHDDの内容をWD1200へまるまる上書きコピーすることで、環境の移植に成功した。
リビングPCのHDD容量は80GBから120GBと33%アップ。データ領域は多いに越したことはないものね。
リビングのPCから抜いたHDDはMaxtorの4K080H4で、筐体のデザインからしてQuantumの流れを汲むモデルだ。
AEC-7720UW経由でSCSIバスへ繋げると、今度は正常に認識。
Atlas 3から4K080H4へ、DriveImageを使ってシステムをまるごとコピーする。
Atlas 3を取り外し、4K080H4から起動できるようにSCSIのターゲットIDを変更してPCを再起動。
セカンドPCはWindows 2000ってこともあってか、普通に起動してやれやれって感じ。
しかし、GUIが立ち上がってネットワークを確立している最中に「システムにページング ファイルがないか、ページング ファイルが小さすぎます」ってエラーダイアログが表示されてジ・エンド。
MSのJP259151を参考に対策しようと試みたが、セーフモードも同じメッセージが出て起動しない。
Atlas 3から起動し直して、ページングファイルを設定し得る最大値へ変更。改めて“DriveImage”で4K080H4へシステムをコピーした。
ところが、やっぱり「システムにページング ファイルがないか、ページング ファイルが小さすぎます」ってエラーダイアログが表示されて二進も三進も行かない。おお!これで「にっちもさっちもゆかない」と読ませるのか(笑)。
結局、データドライブとして増設していたFireball AS 40へシステムを移植、4K080H4をデータ用とすることでHDDのアップデートが完了した。
以来、HDDの更新から1ヶ月以上経ったが、リビングPC、セカンドPC共に問題なく動作している。
それにしても、WD1200がAEC-7720UW経由で認識しなかったのは何故だろう?
実はUSB2の外付けケースで使っているWD1600も、プラグアンドプレイが正常に動作しないといった不具合はある。同じケースにQuantum Fireball AS 40を入れた時は、まったく問題なかったのだが…。
HD-H120FBはHD-H120FB/Mとなって、HDDがMaxtorの製品へ改められているようだ。
バンドルソフトにも変更があったのは残念だが、137GBを超えるHDDがBIOSレベルでは認識しないWindows XPプレインストールの旧いPCは意外に多いので、120GBの内蔵モデルは今後もレトロフィット用に重宝すると思う。
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