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2007.10.14

多段化HANDYBIKE

FCYCLEの定例多摩川オフに参加。

初めてMaruさんと神子秋沙さんにお会いできた。

そして、Maruさんが完成させた内装4段変速化されたハンディバイクHB-6と、同じくMaruさん作のインター3内蔵8インチホイールを組み込んだ秋沙さんのHB-8を拝見した。
凄い!研究を重ね困難な内装式多段化をやり遂げたMaruさんに感動した。

MaruさんのHB-6は羊の皮をかぶった狼を狙って、一見ノーマルと見紛うほどにオリジナルデザインを大切にして多段化されている。
内装変速器はシマノのインター4を使い、HB-6の標準リアホイールをインター4の外径に合わせてマイナス公差で中央に穴を穿ち、焼き填めで固定するというスマートな方法が採られていた。

リアコグはブロンプトン用の13Tでも足りず、シマノのカセット用の11Tを加工して利用。大きなギヤ比を得る工夫がされていた。

で、この内装変速器を組み込んだホイールは、標準のリヤエンドへ入れるには幅が足りない。
ネットで知りあった方々のアドバイスや、材料、工具の提供を受けて、なんとリヤエンドがまるまる作り直されていた。
インター4のエンド幅に合わせて拡大されたアルミ製のチェーンステーは、HB-6のリカンベントやインター7を組み込んだCarry-meなどを作り上げた大阪の方が提供くださったもので、しんちゃんさんから紹介された工場へそれを持ち込んでアルミ熔接による改造を依頼されたとのことだ。

HB-6のノーマルクランクとほぼ同じデザインのクランクとチェーンリングは、HB-8の標準品を利用してクランク長をかせぎ歯数もアップ。
HB-8はスパイダーに黒色塗装が施されているため、塗料を剥離しているとのこと。防錆が課題らしい。


HB-8のホイールは、Maruさんの完全自作。
エポキシ樹脂含浸したシートで防水された木製ハブをアルミ板で挟み込む手法で作られているそうだ。
対向したアルミ板へ互い違いにボルトタップを切り、皿ネジで結合しているのだろう。

フロントホイールはZEROBIKEのもので、これはショップで組まれたもの。
写真では分かり難いが、ベアリング部分にコーン型のダストキャップが追加されて、よりスマートな印象だった。
Carry-meやLGS-CM用のフロントホイールならベアリングはダストシール内蔵なので、ダストキャップの追加は不要だろうが。


試乗を赦していただいたので、感想を。

とにかく吃驚したのは、チェーンの動きがとてもスムースな点。
自転車なのだから当たり前だと言われてしまいそうだが、ノーマルのHB-6はリアコグとチェーンとの馴染みが悪く、ごりごりとペダルに振動が伝わるほどにリアコグからの異音と振動が大きい。

そして、変速もスムースだった。HB-6の方はシフターがフリクションなので、操作に癖があり難しかったが。
シフターはなんとでもなるので、今後の改良が楽しみだ。

ただ、152mmのクランク長(初期型HB-8のもの)はペダルすりまくりで、かなりな慣れが必要と感じる。
安全性を重視すれば、厚みのないペダルでクリアランスを稼いでも135mm~140mmが良い線かなぁ。

多段化されたHB-8も駆動系はとてもスムースで完成度が高い。
シフターがママチャリのものなので、取り付け位置なども含めて改良の余地はありそうだ。

それにしても短い仮想トップ長にフラットバーは、今となってはやっぱり怖い。昨日の菊本さんの言ではないが、小径車には強い前傾が良いなぁ(笑)。
前傾姿勢は散歩車には向かないけどね(苦笑)。やっぱり、コンセプトに合ったポジションが一番でしょう。


極小径車の他にも、様々な自転車と工夫を拝見し、オーナーの方々から貴重な情報をいただいた。
とても楽しい一日だった。こういった集まりは素敵ですね。機会があれば、また参加したい。

Dist 65.18km,Time 3:37:57,Ave 17.9km/h,Max 36.1km/h

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