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2007.09.01

ケーブルテレビ局のジレンマ

契約しているケーブルテレビ局から、STB(セットトップボックス)をデジタル放送対応の製品へ無料交換するキャンペーンの連絡があった。
1世帯あたり2台までを無料交換するというのはありがたい話だが、デジタルSTBにするとSTB1台あたりのケーブルテレビ利用料が月額525円アップするのだと言う。
スポーツ系のCSチャンネルが2つほど余分に見られるようになるそうなので単純に値上げとも言えないが、視聴頻度を考えれば割高だ。

そのケーブルテレビ局では、75Ωの同軸ケーブルにアナログ放送とデジタル放送を混交して配信している。更にインターネット接続サービスも乗せているな。
アナログ放送に関しては、アナログ地上波やスカパー!はそのまま配信し、BSデジタル放送はアナログ変換して配信しているそうだ。
2011年のアナログテレビ電波の停波を受け、将来的にアナログ配信は止める予定とのこと。まずは近年中にBSデジタルのアナログ配信を終了することは決定済み。
そのため、従来のアナログ専用STBを使い続けた場合は、視聴できるチャンネルが減ることになる。その際に利用料が据え置かれるならば、実質値上げということだ。

また、2011年のアナログテレビ電波の停波後は、アナログ放送配信を取り止める予定とのことだ。
しかしながら、そのCATV局ではアナログ専用STBユーザーが7千人以上いて、順調にデジタルSTBへ移行して貰えるかはまだ不明。
なにせ利用料が15%ほども値上がるし、デジタルテレビ放送用の双方向通信機能などで煩雑になったリモコンはお年寄り世帯にとても評判が悪いそうで、デジタル放送の付加機能はデジタルSTB普及を阻害しているようだ。
そんな訳で、アナログ停波前にデジタルSTB利用料の見直しは少なくともあると予想できる。

それにしても、デジタルテレビ放送の双方向通信機能をチューナーから省略するという選択ができない現状はあまりに馬鹿げている。
現状、双方向通信機能はチューナーに電話モデムを内蔵し、電話回線に繋げることで実現している。デジタル放送視聴者の内、一体どの程度がチューナーを電話回線に繋げていると言うのだろう?
携帯電話が普及し、固定電話を持たなくても不自由しない。特に単身世帯では、固定電話を持たないケースがとても増えていると思われる。実際、固定電話契約は減少傾向だ。
デジタルテレビチューナーから双方向通信機能を省けば、機器の大きなコストダウン要素になるし、リモコンも旧来通りのレイアウトで充分となって煩雑さを感じることもなかろう。

そうでなくてもデジタルテレビチューナーには、コンテンツメーカーの権利を守るためにB-CASカードとそのリーダー装置を付加して、ユーザー負担としている。
B-CASカードとそのリーダー装置については、ICチップ化して機能を置き換えコストダウンする提案は既になされている。

また、コピーワンスと呼ばれるコンテンツ保護機能について、いまだ見直しの論議があり、デジタル放送受信機の仕様の変更が予想される。

こういった状況でもあるから、デジタルテレビ機器を低価格化してアナログテレビ電波停波をよりスムースに実行するため、テレビ視聴の機能以外を省略するという妥協があるとも思える。
尤も、インタラクティブ機能はデジタルテレビ放送の目玉の一つとされているので、内蔵モデムとデータボタンを省くのは総務省がなかなか首を縦に振らないかも知れないが(苦笑)。

さて、STBで視聴するテレビではBSデジタル放送をほとんど見ていない。
また、更なる高画質も必要としていない。
結果、STBは旧来のアナログ専用モデルを使い続ける選択をした。2011年のアナログ放送停波を受け、ケーブルテレビ局もアナログ配信を止めることになったら、またその時に検討したいと思っている。
しかし、それを待つまでもなく、ケーブルテレビは解約して素直に地上波デジタルとBSデジタル受信で代替することになるような予感がする。
何と言っても、地上波デジタルチューナー内蔵テレビの更なる低廉化は絶対だろうと思うからだ。

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