ウィンドウズ95はUSB 2.0の夢をみるか?
今更だが、Windows 95やWindows NT 4.0に対応した唯一と言っても過言ではないUSB 2.0インターフェイスボードIO・DATA USB2-PCI3を使って、Win95のメインPCでUSB 2.0でのHDD動作を確認した。
USB2-PCI3はNEC製USBコントローラチップ“μPD720101”を搭載したPCI接続のUSBインターフェイスボードで、Win95OSR2とWinNT4用の独自ドライバが提供されている。
但し、このドライバでは、IO・DATA社製の特定機器だけで動作するようにチューニングされている。
二年ほど前に試用したときは、購入したボードが故障していたようでうまく動作しなかった。
仕方がないので、IDEをCardBUSへ変換する機能を持つIO・DATAの製品と、CardBUS PCIボード(ELAN P111)で外部HDDを増設して利用してきた。
今回、手元にUSB2-PCI3がサポートするIO・DATA製品が揃っていることに気付き、再びUSB2-PCI3を入手して動作実験をしてみた次第だ。
メインPCには空きスロットが無いため、CardBUSボードをアンインストールしてUSB2-PCI3を導入した。
結論としては、Windows 95上でUSB2-PCI3が正常に動作し、接続したUSB HDDでDVビデオキャプチャも問題なくできることが確認された。
また、メーカー説明の通り、対象ストレージ以外では動作しないことも併せて確認できた。
前回、故障していたUSB2-PCI3をインストールしたときには、440BXのサウスブリッジに内蔵されたPIIX4のUSBと競合したようになってハングアップした。
今回はまったく問題なく、オンボードUSBと共存している。
オンボードUSBにマスストレージドライバで接続したデジカメから、USB2-PCI3経由でUSB2.0のHDDへファイルコピーを行っても何ら問題ない。
また、USB2-PCI3に接続した2台のHDD間で数十ギガバイトのデータをやり取りしたが、こちらも何の問題もなく内蔵HDDと同等のスピードでコピーが行われた。
2003年の後半以降にリリースされたPCとその周辺機器であれば当然といえる性能なのだが、Windows 95システムでも同等の性能を活用できることはとてもありがたい。
また、CardBUS経由では2GBを超える参照AVIを作ることはできるが再生はできなかった。USB2-PCI3経由でUSB2.0接続では4GBの参照AVIも問題なく記録再生できることがわかった。
Canopusの参照AVIはハードウェアによって最大サイズが違う。
DVRaptorやEZDVは2GBずつファイルを分割するが、DVRexは4GBずつファイルを分割して参照AVI化する。
DVRexに換えてから、外付けHDDに保存した2GBを超える参照AVIの編集に難儀していた。Win95の仕様による制約と思いこんでいたけど、IDE CardBUS変換あたりのローカルな問題だったのかも知れない。
それにしても、今更Windows 95の記事を参考にする人もいないだろうな(苦笑)。
備忘録として記録しておく。
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