街乗りピスト
左の写真は普段乗っているカレラ・ロール。
固定ギヤ仕様だが、これは街乗りピストではない。ロードバイクベースの固定ギヤ車にあたる。
ピストは、カントとかバンクと呼ばれる傾斜カーブのあるオーバルコースを使って行われるトラック競技用のバイクを指す。
競技車両としては、トラックレーサーと呼ばれる。
と、聞いている(笑)。
ピストとロードバイクはぱっと見こそ似ているが、ペダルやサドル、タイヤなどの位置関係が微妙にちがう。
その違いで、運動特性も異なるらしい。
ちなみに、カレラ・ロールはロードバイクとしては固定ギヤに適した特性を持っている。
700Cサイズタイヤを使うロードバイクの場合、前後ホイールの車軸を結んだ線に対して、クランク軸にあたるボトムブラケット(BB)の位置は低くなる。
その寸法をハンガー下がりと言って、カレラのフレームは大概ハンガー下がりが小さいと言われているそうだ。
ハンガー下がりが小さいと言うことは、路面からBBまでの距離(BBハイト)が高い訳で、結果としてペダルが路面に摺りにくくなる。
また、同じサイズのフレームを比べたとき、ハンガー下がりが小さいだけシートピラーを出すことになる。
重心は高くなるものの、登坂能力が良くなると言われている。その分、下りは弱くなるのだろう。
と言うことを、ボンシャンスの諸田選手から教わった。
尚、写真のロールは固定ギヤになっているが、ポジションはロードレーサーとほとんど同じにしている。
ボクは日本人に多い後ろ乗りで、僅かに適正サイズよりも小さいフレームと言うこともあって、目一杯サドルを後ろへ引いている。
クランク長は170mm。ハンドルの位置もTITANIOやAllezとほとんど一緒だ。
前後キャリパーブレーキ付きで、L字に右左折する時や急ブレーキ以外で後輪をロックさせることはまず無い。
街乗りピストでは、こういったグリップ走行一辺倒の乗り方はしないようだ。
右の写真は ナガサワ・レーシング・サイクルのHPからの転載で、ピストバイクの作例だ。
ロールと似たデザインのフレームだが、クランク軸からサドルにかけてのパイプ、シートチューブが垂直に近く立っている。
ハンドルを受けるヘッドチューブも同様にロールよりも立っていて、ステアリング軸の延長線上に前輪の軸がくる感じのキャスター角が小さく、結果トレール量も小さいフォークが使われている。また、ハンガー下がりも小さい。
キャスター角やトレール量は直進安定性やステアリングの応答性が決まる要素。
これらの特徴はトラック競技に最適化された結果だと思うが、このフレームを使って街乗り仕様とすると、ロードバイクに比べて長距離安定性は低いものの、低速域での操舵性が高く、前乗りによる瞬発力も高かろう。
前方加重が取りやすいから、スキッドとかしやすいんだろうね。
なんか、書くの面倒になってきたんでグタグタのまま。
要は、固定ギヤ車でトリック系して遊びたいんだったら、素直にピストフレーム使った方が良いんじゃなかろうかと言いたかった(笑)。
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