港湾の夕暮れ
随分前に撮った台場埠頭の風景。
データを整理していて見つけたもの。
どうってことない風景だけど、けっこう写真になってる感じで気に入っている。
この頃はオリンパスのCAMEDIA C-1400XLという141万画のデジカメを使っていた。
初めて購入したデジタルカメラだったが、銀塩の雰囲気に近い写りで満足できた。
解像度の低さは仕方ない。
まぁ、定価12万8千円と、今ならデジタル一眼レフが充分買える価格なのだから、当然と言えば当然か。
でも、9年前の製品でもあるんだよね。
コンパクトデジカメほどにデジタル臭さを感じないのは、3分の2インチという大きなCCDで、それに合わせて大口径のレンズが奢られてるからだろう。
更に画素数が少ない大判CCDだから、感度も高くS/N比が良い。
今使っているRICHO Caplio R3は、35mmフィルムカメラ換算で28mmから200mmの広域ズーム内蔵ながら小型軽量で、しかも手ぶれ補正と無限遠固定があってかなり使いやすい。
しかし、2.5分の1インチで525万画素というCCDは、S/N比もイマイチでダイナミックレンジも狭い。
出来上がる写真は、家庭用デジタルビデオカメラの様に階調表現が乏しく、ノイズ感も多いものになりがちだ。
数年前かな?、フィルム回帰がちょっとしたブームになって、ロシア製のコンパクトカメラが結構売れた。
主に女子高生がブームの火付け役だったそうだけど、デジカメやケータイ内蔵カメラのお陰で写真を撮ることが身近になって、フィルムカメラの写真にインパクトを感じるようになったのかもね。
ま、DPEサービスでプリントアウトがお手軽だったってのが真相か。
今はデジカメからのDPEサービスが充実してお手軽になったから、ちょっとしたコンパクトフィルムカメラブームも去ったのかな?
とはいえ、フィルムは風景をレンズで切り取るだけで画をでっち上げられる感じがする。デジカメに比べるとね。
ま、言い過ぎだろうけど、コンデジで絶景を撮っても、なんか画になり難いんだよね…。
シグマがAPS-Cサイズ相当のFoveon X3を採用した広角短焦点のコンパクトデジカメを参考出品している。
資本力の差だろうけど、大判CMOSやCCDの進化が結構早かったからか、Foveon X3はシグマ以外コンシューマーでは過去にポラロイドが採用しただけじゃないのかな?
Foveon X3は光電素子的にはCMOSの亜流になると思うが、RGB三原色それぞれの感度特性のセンサーを三層重ねた構造になっている。
映像化はセンサーだけで決まるものではないけど、登場当時はフィルムに優るとも劣らない素性のものとしてかなり期待された記憶がある。
1.8分の1インチ450万画素(150万画素×3)のFoveon X3を採用したコンパクトデジカメが過去にあった。
リコー製の高性能レンズが搭載されたPolaroid x530というモデルがそれで、その評価は芳しくなかった。
x530はFoveon X3の問題というよりも、ポラロイドのデジカメ作りに難がある気はする。
シグマはFoveon X3を採用したデジタル一眼レフを何世代も市場に送り出しており、x530のような事にはなるまいと信じてはいる。
シグマのDP1、早くサンプル画像を見てみたいものだ。
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