チューブラータイヤの緩パンク修理
先日パンクさせたロールの後輪タイヤを修理した。
安物だがチューブラータイヤなので、タイヤ自体のパンク修理は結構面倒だ。
しかも緩パンクなために、パンク箇所が外側からでは特定できない。
仕方ないので、トレッド面の状態を見て、小石などを踏んでついた傷の大きな場所から当たりをつけ、チューブを引き出すことにする。
修理の手順は前回と基本的に同じ。
昨年10月に新品をおろしたばかりのタイヤなので、フンドシ(リムフラップ)がしっかり貼りついている。
リムからタイヤを剥がすときにも使ったアルミ製タイヤレバーでフンドシの端をめくり上げ、ウォーターポンププライヤーで少しずつ剥がした。
縫い目が充分露出したら、ニッパーを使って縫い目を切る。
切れ目からタイヤの中のチューブを引き出し、バルブから空気を入れてチューブを膨らませて穴の有無を確認する。
一度目に引き出した部分には穴がなかった。
二度目に引き出した部分にも穴がなかった。
三度目に当たりをつけた場所も外れだったが、可能な限り引っぱり出したチューブの端にピンホールが見つかった。
それは針の先で突いたようなピンホールで、クリンチャーから外したチューブだったら簡単に見つかっただろう。
チューブラーはドーナツ状のタイヤにチューブが密閉されてるためか、この程度のピンホールではゆっくりにしか空気は抜けず、チューブを露出させるまでは穴の位置を見つけるのは至難だ。
前回の前輪同様にイージーパッチでピンホールを塞いだ。
イージーパッチは劣化するが、穴はとても小さいし、タイヤに密閉される構造だからトレッドが無くなるまでの期間なら充分耐えられるだろう。
一番面倒なのがタイヤの縫合。
皮革細工用の縫い糸と針で適当に縫い合わせてゆく。
今回は三箇所もあるので、修理の楽しさをちょっと超えた感じ。トホホ…。
チューブをトレッド側へ押し退けてから、写真のように大型のクリップで固定して縫い合わせていった。
こうすれば、運針をしくじってチューブを傷つけてしまうへまが起きにくい。
縫合が終わると空気を適度に充填。
フンドシが外側、トレッド面が内側に来るようタイヤを捻っておいて、剥がしたフンドシをリムセメントで接着した。
2時間ほど放置した後、こちらの手順でタイヤをホイールへ貼った。
偏芯を修正した後、4気圧ほどエアを充填して2時間放置して乾燥を待つ。
その後にタイヤの規定上限の9気圧へ充填し直して、明日の午後の練習で試走してみるつもり。
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