Windows 95用USBマスストレージドライバ
W-ZERO3にインストールしたminiSDは、USBケーブルを介してPCやテレビなどのUSBホスト機器からマスストレージとして認識させることが出来る。
Windows 2000はリモート作業用と娘たちのPCにしか使っていないため、アクティブシンクもUSBモデム機能も利用しない。
そこで、Pocketの手を利用して、W-ZERO3のUSBをUSB Mass Storage Drive専用に設定した。
愛用しているリコーのデジカメもUSBマスストレージに対応している。
年末にテレビを新調したところ、USBマスストレージに対応したデジカメの画像やビデオをUSB経由でスライドショーさせる機能が付いていた。
早速、USBマスストレージ設定したW-ZERO3をSONYのBRAVIA X1000へUSBで接続した。すると、W-ZERO3のminiSDに収められたマルチメディアファイルにBRAVIAからアクセス出来るようになった。
さて、わが家のメインPCのOSはWindows 95で、USBサポートをインストールしてはいるが、Windows 98以降のUSBサポートと互換性が無いためにドライバーを共用出来ない。
そのため、Windows 95で利用できるUSB機器は、USB黎明期にWIndows 95ドライバが用意された極限られた機種しか存在しない。
プリンターはコダックのフォトプリンターの一部、スキャナーはNECやU-MAXに1機種ずつ、USB 10BASE-Tコンバーターやシリアル&パラレルコンバーターはBelkinにあった。USBカメラは、スイスの会社からWindows 95用がリリースされていた記憶がある。USBオーディオはローランドのUA-100だけ対応している。
残念なことに、USB外部記憶装置でWindows 95ドライバを提供したものはバッファローのメモリーカードリーダー以外なかったと思う。IOデータがPCI接続のUSB 2.0ボードにWindows 95用のドライバとハードディスクコントローラードライバを提供しているが、当該ボードをインストールして試してみたところ、わが家の環境では動作しなかった。
何とはなしに「USB Mass strage Driver Windows 95」のキーワードで検索をかけてみた。
すると、以前は見つけることが出来なかったWindows 95用のUSBマスストレージドライバがこちらで公開されていた。(Windows NT 4やMS-DOS用のUSBドライバーへのリンクも紹介されている)
ドライバをダウンロードしてウィルスチェック。問題ない。
アーカイバで解凍すると、2つのINFファイルと2つのドライバが格納されている。INFファイルをエディタでながめると、ディスクコントローラとUSBクラスそれぞれのファイルだった。
USBクラスドライバはUSB Mass Storage Port、HDCクラスはUSB接続の各ドライブ用らしい。
リストアップされている機器名も多く、かなり期待できる内容。早速インストールすると、あっけなくUSBマスストレージ機器の利用が出来るようになった。
以前試用したバッファローのWindows 95対応USBメモリーカードリーダーは動作がとてつもなく不安定だったが、このUSBマスストレージドライバはすこぶる安定している。
また、INFファイル内に列挙された機器を見ると、iPODをはじめ、メモリーカード系だけではなくCD-R/RWやFD、Zip、HiFD、Super Driveまで対応しているようだ。
しかし、250GBのHDDはドライブを振り当てられなかった。
尚、リコーのデジカメCaplio R3では、デバイスマネージャーにディスクドライブとして「 USB MASS STORAGE」が追加され、プロパティでドライブレターの変更が任意に出来る。また、Caplioの制限だろうが、データの読み出しは出来てもUSB経由の書き込みや削除はできずライトプロテクトされている。
しかし、W-ZERO3(WS003SH)はディスクドライブとしては追加されず、ドライブレターは順番に振り当てられる。W-ZERO3からminiSDはソフト的に取り外され、USBホスト側からのアクセスが制限無く可能となる。
USBケーブルを抜けばソフト的にも接続は自動解除され、再びW-ZERO3側がminiSDの挿入を検知してソフト的に組み込む仕様になっている。
CaplioでもW-ZERO3でも、USB接続の確立と解除はケーブルの抜き差しで正常に行われ、Windowsが不安定になることもなかった。
PCMCIAやCard BUSなどのPCカード接続より安定している。
こんな便利なドライバーなら、もっと早く欲しかったな。
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