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2006.09.20

直せないパンクと路線バス輪行

昨夜半から快晴。
午前中に時間を作り、夜明け前から起き出してサイクリングへ行った。

一月半振りにアレーを走らせる。
4峠越えの予定で、ボトルケージも追加した。

長男S氏の離乳食が二回食になって、早朝に起きだしても授乳はいらない。
星空が美しい。天気予報をネットでチェックしなおして朝食をとる間に、夜が明けてきた。
タイヤの空気圧や携帯品のチェックは昨夜の内に済ませてあるから、ドリンクの準備だけをして出かける。

夏の間は登坂サイクリングが少なかったこともあって、脚力の衰えを心配していた。
最初の峠越えの登り初めにつらく感じたが、日の出ごろには身体も温まってか普通に走れるようになった。

登坂よりも下りのスピードが落ちた様に感じる。
月初め、下りの葛折りで落車したことが原因だろう。
以前、この道で練習されていたオペラ乗りの方も、歳をとって下りが遅くなったと嘆かれていた。
社会的立場を慮って危険回避ってこともあるが、故障がなかなか直らない現実が利いている気もする。単に反射神経や判断力の低下だろうけど(苦笑)。

峠を越えて峡谷を走る。
平坦な川沿いの道路だが、谷間を抜ける向かい風に阻まれてスピードが乗らない。
先が思いやられるが、昼まで時間は充分ある。久しぶりに快晴の青空は、高地の肌寒さも和らげてくれるだろう。

国道へ出ると、風が収まって走りやすくなった。
しばらく進むと次の峠越えがはじまる。

順調に登坂を重ね、出発から3時間ほどで最初の目的地に到着。
綺麗に晴れ渡っているが、空気はひんやりしていて気持ちがよい。
3000メートル級の山々が眼前に迫っているけど、積雪がないためか見慣れた山としか感ぜないのが残念だ(苦笑)。
残雪が美しい春か、初雪の降る晩秋に再び来よう。

先週辺りから蕎麦の花が満開なのだそうで、次の目的地は日本のチロルと呼ばれている山村。
標高1800メートルから、眺望が開けた6kmほどのなだらかな下りを疾駆し、その後8kmほどで900メートルほどを一気に下り降りる。

ところが、眺望には目もくれずに(苦笑)40km/h程でスカイラインを気持ちよく疾駆してたら、リアタイヤを砕石に引っ掛けてしまったらしい。
落石が散乱している道路だが、石を踏まないように気を付けてライン取りしていたのだが、左カーブでパンクした。

ゆっくり減速してタイヤを見ると、左サイドが裂けていた。
交換用のチューブは持参したが、タイヤの換えは無い。
ここから山村までは10kmほど。歩けない距離じゃないが、そこから帰る手段を思いつけない。

仕方なくイージーパッチをタイヤの内側から裂け目に貼って予備チューブを入れる。
ところが予備チューブに穴が…。新品なのにぃ…。そっちにもイージーパッチを貼って、取り敢えず走れるようになった。
しかし、3kmほど走ったところで予備チューブがバースト。レース用チューブだったから、タイヤの裂け目がストレスになった様だ。
サイドウォールが裂けたときにパンクしたチューブにイージーパッチを貼って修理しなおし、なんとか山村まで辿り着いた。

蕎麦の花のベストビューを探す余裕なく、また空気漏れ。
チューブを外すと、一番大きな穴に貼ったパッチから空気が漏れた跡があった。
イージーパッチは半透明だから、空気漏れが起こると痕跡を目視できる。

仕方なくパッチを貼り直し、路線バスが来ている国道まで行ってみることにした。
これが最後のパッチ。でもパッチは保たなかった(苦笑)。
不幸中の幸い。国道まで500メートルってところまでは保ってくれたけど。

そこからの帰路は、最も近い峠を越えても30kmほど。
自転車ごと乗せてくれるかは駄目もとで、路線バスに期待する。
日に3本ながら、なんとか帰り着ける筈だ。

輪行バッグは持っていないから、前後輪を外して裾止めバンドでフレームにくくりつけた。
近くのガソリンスタンドにゴミ用の大型ビニル袋が売っていたから、それを買って被せた。

1時間ほどでバスが到着。550円の手荷物料金を取られたが、路線バスで戻ることができた。
昼までには戻れなかったが、45分ほどの遅刻で済んで幸いだった。
乗車料金と合わせて1600円は痛かったが、勉強代としてなら安かったか?

パンクは仕方ないとして、予備チューブに不具合があった点は事前確認不足だった。
また、予備チューブに耐久性が低いレースチューブってのも悪い選択だ。素材が薄いため荷物の容積は小さくなるが、デリケートすぎるタイヤチューブは現地修理に向かない。
タイヤとチューブが貼りついていて交換に手間取り、最初のパンクで空いたチューブの穴を拡大させる結果となったのは致命的だった。
ここで注意していれば、イージーパッチが保ったのではないかと思う。
後で調べたところ、穴が5mmほどになるとイージーパッチは効かないそうだ。今回も5mmほどの穴になっていた。

尚、路線バスへの自転車の持ち込みは断ることもあると運転手から聞いた。
(その会社では)運行に支障があるか否かを、その都度ドライバーが判断することになっているらしい。

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