惑星の定義
1.太陽(恒星)を周回し
2.自分の重力で固まって球状をしている
3.その天体が軌道周辺で圧倒的に大きい
ニュースでご存知のように、現在プラハで行われている国際天文学連合(IAU)の総会で採択された太陽系惑星の定義だそうだ。
そして、この結果から冥王星(プルート)が惑星ではなくなって、矮惑星(わいわくせい:dwarf planet)と正式に位置付けられた。
水金地火木土天海冥が水金地火木土天冥海になる様に、冥王星の軌道は海王星の軌道に交差して太陽に近づく大きな楕円形を描いている。
そのために天王星より小さい冥王星は太陽系惑星から除外されることになった。
冥王星は、その極端な軌道面の傾斜と楕円軌道から、太陽系誕生の後に太陽の引力に捉えられた天体だろうと推察されている。
月よりも小さく、発見以後も太陽系惑星と同列天体と定義するのは不適当とする議論が絶えなかったらしい。
太陽以外の恒星でも惑星や惑星系が観測されるようになっている。
それらに配慮して、前述のような惑星の定義となったのだろう。
どちらにしても、当初は小惑星帯のケレスや冥王星の伴星カロン、冥王星より遠い軌道に発見された2003 UB313を加えた12惑星とする案であったが、一転して冥王星を惑星とせずに8惑星とする修正案が採択されたことは画期的な出来事だったと思う。
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