VWトゥーランのキー
同じグループであるアウディと共通のキーデザインが採用された。
写真のように、シリンダー錠のキーはリトラクタブルタイプで、リモコンキーに収納できるようになっている。
シリンダーキーは国産車と同程度のサイズだから、キー全体はかなり大きなものだ。
リモコンキーには開錠、リアハッチ、施錠の3つのボタンがあり、赤のLEDインジケーターで発信確認できる。
また、イモビライザ(認証用ICチップ)が内蔵されている。
そのため、シリンダーキーをコピーしただけでは合い鍵として利用できない。
ゴルフトゥーランのドアには、普通のドアロックレバーが無い。
運転席側ドアにドアロック&アンロックボタンがあるだけで、基本的にリモコンキーで施錠、開錠する仕様だ。
また、キーシリンダーも運転席側ドアにしか付いていない。
リモコンキー中央のリアハッチボタンは長押しで機能し、リアハッチのロックだけを開錠する。
リアハッチボタンで開錠してハッチを開けてから再び閉めると、自動的にロックされるようになっている。
うっかりトランクルームにキーを置き忘れると、悲惨な結果になる。
開錠ボタンは、開錠してそのまま長押しすると前後左右ドアのウィンドウレギュレータを同時に下げることができる。
炎天下などで、搭乗前にベンチレーションできるという趣向らしい。
ちなみに、長押しを止めた位置でウィンドウの動作は止まる。
施錠ボタンも同様で、長押しすると開いているウィンドウレギュレータを閉められる。
こちらも長押しを止めた位置でウィンドウの動作が止まる。
ウィンドウの動作速度にはバラツキがあるから、見えてるウィンドウが閉まっても他はまだ閉まっていない可能性もあるので注意を要する(苦笑)。
トゥーランは、リモコンキーで施錠すると、車内からドアを開けられない仕様となっている。
これは、サイドウィンドウを破る車上荒らしや車泥棒対策だろう。
ウェストラインが高いデザインも、破られたサイドウィンドウから賊が侵入し難くする配慮があるものと思える。
施錠すると、運転席側ドアに設けられた赤色LEDが点滅し続け、セキュリティが働いていることをアピールする仕様だ。
また、他のドアが開いている状態でも、運転席ドアを閉めた状態で施錠ボタンを押せば、開いているドアは閉めた段階でそれぞれ施錠される。
同乗者の閉じ込められなどトラブルを避けるため、この機能の利用を習慣にしないように注意している。
短時間車内に同乗者を残しつつ、施錠したいというニーズも当然あり得る。
その場合は、リモコンキーの施錠ボタンを「カチ、カチ」ってなタイミングで2度押しすると、セキュリティモードが変わって、車内のドアレバーも機能するようになっている。
この時、セキュリティモードが変わっていることを示すため、運転席側ドアに設けられた赤色LEDは点滅しない。
ところが、2005年モデルからのランニングチェンジで、セキュリティモードに関係なくリモコンキーでロックすれば、運転席側ドアに設けられた赤色LEDは常に点滅するようになったそうだ。
これも一連のコストダウンに伴う機能の省略に思えるのだが、如何なものだろうか?
わが家のトゥーランは2005年モデルだが、コストダウンによると思われるランニングチェンジは、後席灰皿とリアハッチの半ドアインジケータの廃止だけの様だ。
嫌煙家なので灰皿の省略は構わないが、リアハッチの半ドアインジケータの廃止は感心しない。
しかし、ランニングチェンジもすべて公表されている訳ではなく、目に見えないところで更なる機能の省略や構造の簡略化、部材の変更などが行われているのかも知れない…。
勿論、改善されている点も数多くあるのだろう。
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