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2005.02.28

自家用車に何を求める?

次期マイカー選定中。

・大人6人が乗れること
・できるだけ安全に配慮した設計の車であること
・長距離(500km目安)を運転した際に、できるだけ疲れが少ないこと
・できるだけ小型であること
・できるだけ維持コストが安いこと
・持つことによろこびを感じられること

要求は以上で、結果としてスバルのトラヴィックとフォルクスワーゲンのゴルフトゥーランが残った。


両車の共通点は次の通り。

1.2:3:2シートレイアウトの7人乗り
2.すべてのシートにヘッドレスト&3点式シートベルト付き
3.ボディシェルに高張力鋼板を多用して、国産の同クラス車と比べて格段に剛性が高い
(ボディ全体に対する高張力鋼板の使用割合=トラヴィック 60%、トゥーラン 62%)
4.運転席助手席エアバッグに加え、1列目シートにサイドエアバッグ&アクティブヘッドレスト付き(トラヴィックはSLパッケージに標準、Cパッケージはメーカーオプション)
(トゥーランは1-2列目用カーテンエアバッグも標準装備)
5.衝突感知自動ロック解除機構
6.FF方式の2WD
7.4輪ディスクブレーキに4センサー4チャンネルABS
(トゥーランは電子制御式ブレーキ圧分配システム付き)
8.トラクションコントロール
(トゥーランはABS連動横滑り防止機能エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム付き)
9.イモビライザー(盗難防止用電子キー)標準装備
10.後部ドアはスライドタイプではない
11.設計がドイツメーカー、セッティングは欧州仕様


11番はどうでも良いことだが、1~9番までをすべて満たす車を国産車からは見つけられなかった。

運転の経験を積むと、自動車を使った交通システムの脆さを痛感する。
いくら安全運転に気を配っても、他のドライバーがまともかどうかまでは知り得ない。
ふらつく車や若葉マーク、紅葉マークの車には極力近づかないようにしていても、事故に遭う確立がゼロにはならない。

そんな訳で、アクティブセーフティは勿論のこと、パッシブセーフティにも気を配られた車を重視すると、スバルトラヴィックとVWゴルフトゥーランが残る結果となった。
尤も、括弧書きしている様に、ゴルフトゥーランの方がより安全装備が奢られている。
しかし、費用対効果を考えれば、トラヴィックも遜色無かろう。この辺り、貧乏人の矛盾というか、ジレンマ(苦笑)。


反面、競合する国産車の優位点は何か?

1.品質のバラツキが極めて小さく、故障に見舞われる確立が極めて低い
2.後部スライドドアを選択できる
3.より燃費の良い車種がある
4.オイルなどのランニングコストが安価
5.グリーン税制に適応している車種が多い
6.支払総額がより安い車種を選択できる


フォルクスワーゲンは輸入車の中では品質のバラツキが極めて少ないと言われるが、それでも国産車の域には達していないそうだ。
トラヴィックは国産車の扱いではあるが、GMのタイ工場で生産されていた実質輸入車で、最新設備の工場製とは言え、やはり国産レベルには達していないようだ。

後部スライドドアは、モビリオを使っている身としては重視したいところだった。
しかし、ヒンジドアに比べて、事故時に開かなくなる確立が高いこと。そして、次女Y氏がジュニアシートへ移行する時期となったことで、ヒンジドアにこだわることにした。

燃費は、レギュラーガソリンのトラヴィックが8km/l平均、ハイオク仕様のトゥーランは10km/l平均と希望的観測している。
このクラスでは特に燃費が良いと評判の新型プレマシーは、レギュラーガソリン車で12km/l平均走りそうだ。

トラヴィックはスバルのオイル価格改定の恩恵を受け、純正オイルの価格が国産車並となったらしい。
トゥーランは、ディーラー個々が実施するオイルキーププログラムなどを利用して、できるだけ費用が掛からないようにする工夫をすべきだろう。
どちらにしても、国産車よりもオイルの減りは早い。
また、ワイパーブレードやブレーキパッドなどの消耗部品も、国産車に比べて早く減る。

排ガスや低燃費基準は欧州向けの規格で設計されているため、グリーン税制に適応しないとはいえ高いエコロジー思想で作られている。
トラヴィックについては基本設計が旧く、トゥーランに比べてこの方面の仕様が劣るのは否めない。

車の基本性能と安全装備を鑑みれば、国産車に比べて割高とも言えず、輸入コストを考えるとかなりのバーゲンプライスであることに気付く。


最後にトラヴィックとトゥーランに関して。

1.トラヴィックの生産は昨年末に終了し、流通在庫すら期待できない。そのため、仕様を選べないばかりか、新車を購入することも希望薄
2.トラヴィックのディーラー在庫を見つけることができれば、トゥーランよりも100万円は安く購入できる可能性がある。どちらにしても、トラヴィックの方が安価
3.トゥーランはシートアレンジがとても豊富で、2列目シートは分割スライド式のためチャイルドシートを付けていても3列目シートへのアクセスが容易
4.トラヴィックはワイパーの拭き取り性能が低く、ブレードを社外品に交換するなどの対策が必要
5.トラヴィックのエアコンはマニュアルタイプで、操作にも癖がある。しかし、コンプレッサーはツインタイプで、冷房能力は極めて高い
6.スペアとして標準15インチタイヤを装備するトラヴィックに対し、トゥーランにはスペアタイヤが付属せず、応急修理キットでの対応となる
7.4速ATのトラヴィックに対し、トゥーランはティプトロニック付き6速AT
8.トラヴィックの車重は1.5t未満であるが、トゥーランの車重は1.5tを超過している。そのため、重量税が2万円ほども高い


補足して、ディーラー選びも大切だろう。
幸いに、自動車整備にとても詳しい友人が近くにいるので、当方はそれほど重視していない。
しかし、引っ越し前であったなら、購入予定車種が決まった後も、あちこち足を運んで気に入ったディーラーで購入すると思う。
今回の車選びでは10軒ほどのディーラーを巡った。中でも、関東マツダ大泉店さんが最も好印象だった。
尤も、本当に良いディーラーは、購入後の対応でわかるものだろうけどね。

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2005.02.26

ホンダ オデッセイ

ホンダのオデッセイを試乗した。

次期購入予定車種として、ゴルフトゥーランが急浮上中。
しかし、車両価格300万円というのは、完全に予算オーバーだ。
比較する国産車のグレードを上げて、再検討してみようと考えた。
しかし、エルグランドなどの方向性はわが家の好みと異なる。北米よりも欧州の方が趣味に合う。
そこで、インターネットで候補車種を物色したところ、ホンダのオデッセイが良さげ。
ってことで、試乗をお願いした。

オデッセイは2400ccのレギュラーガソリン仕様のエンジンとハイオク仕様とで、大きく乗り味が異なるらしい。
ハイオク仕様はAbsolute(アブソリュート)というグレード専用で、足まわりもスポーツ仕様となる。
トラクションコントロールを含む車両挙動安定化制御システム(VSA)も、アブソリュートのみ標準装備される。

今回用意されたのは、ODYSSEY 4WD Mグレードというもの。
FFが希望だったので、ちょっと残念。

アブソリュートを乗っていないので評価が難しいが、試乗車を乗った限りでは、10年前のクラウンといった印象。
パッセンジャーにとっては心地の良い乗り味で、すぐに眠くなれる。
騒音もほとんど感じられず、モケット地の触り心地がやわらかいシートに包まれて、子供たちはスヤスヤ寝てた。
山坂道をかなりな速度で走行してたのにね(笑)。

1.7t超の車重にもかかわらず低重心なお陰だろう、スタビリティも必要充分と感じた。
4WDでスタッドレスだったこともあってか、タイヤが鳴ることもなかったな。


エクステリア
好みの別れる特徴的なフロントからサイドに至るラインは、個人的に悪くないと感じた。
リアビューはタイヤハウスに膨らみを持たせ肩を作っていて、写真ではちょっと嫌らしい感じを受けたが実車は普通に見えたな(笑)。

Aピラーが太く傾斜もきついため、死角が大きく、頭を振ってサイドウィンドウから視界を補おうとしても、他車より視界が悪い。
フロントウィンドウのきつい傾斜は、空力には貢献しているだろうけどね。

全体的に主張が強いデザインで、オデッセイを選ぶことにステイタスを感じられるとは思う。
しかし、人気車種なため、それはありきたりなものと指摘されそうだが…。


インテリア
モケット地のシートや内装は、バブル時代のハイソサエティカーそのもの。
落ち着いた色使いを採用しているから、印象は違うけど。

平織り地の設定もあるが、なぜか青紫という変わった色しか選べない…。
しかし、アブソリュートならサイドサポート部は牛革、座面は布の設定となる。日本車全般に言えるけど、スポーツモデルは黒ってことで、黒系しか内装色が用意されないけどね。

フロントウィンドウのきつい傾斜で、運転席前方には深い空間ができる。
その空間を巧みに利用して、包み込まれるようなコンソールパネルを圧迫感が無いデザインでまとめているのは、良くできているなぁと実感。

つまみ類は樹脂にメッキなため、見た目はそれほど悪くないけど操作感はチープだ。

ポルシェティプトロタイプのシフトレバーは、内(右)側へ倒し込むことで機能する。
トゥーランは欧米仕様のままだから、この辺りが反対で使い難かったが、日本国内専用モデルのオデッセイは流石に使いやすい配置だ。
前方へ押してシフトアップ、手前へ引いてシフトダウンはトゥーランと一緒で新型プレマシーとは逆。
ATは5速、ギヤレシオも日本の道路事情にあったもので使い勝手は良い。
マニュアル時、ローのギヤ比低すぎかな?とは思ったけどね。

キャビン内は低いが、長い全幅と全長にも助けられて、狭苦しさは感じなかった。
サードシートのサイズも充分で、形状も悪くない。


ラゲッジスペース
サードシートの収納形態は意外に巧妙。
畳んだ際は、長いキャビンと相まって、かなりの積載量を期待できそう。

3列シート利用の7人掛けでも、モビリオと同程度以上の荷物を載せられるだろうと感じた。
尤も、全長も全幅も2クラス以上大きいのだから、それは当然だと思うけどね。


ドライブフィール
以前よく運転していた、バブル期のクラウンやデボネアに酷似したドライブフィールとの印象だ。
ふんわりしていて気持ちの良い乗り心地、交通の流れに乗って移動する限りに於いては、ほとんど聞こえてこないエンジン音の静粛性、高速時の風切り音などもほとんど気にならない。

気分はハイヤーの運転手って感じ。
アブソリュートになると、もうちょっとファン・トゥ・ドライブになるらしいが、Mグレードは運転して愉しい車とはとても思えなかったな。

ちなみに、ふんわりした乗り味だが、ふわふわしているわけではなく、高速コーナリングでもちゃんと踏ん張る感じ。
しかし、限界が掴みにくい様で、下りコーナーではあまりスピードに乗れなかった。

4WDモデルはアンダーステア傾向が強いので、アクセルワークには気を使った。
また、2400cc 160psでも、1.7t超の4WDには非力な様で、登坂時のトルク不足を幾度も感じてしまった。

ブレーキの効き方もジワジワって感じで、極端に言えば、止まる寸前に踏力を抜いてカックンブレーキにならないように気を使わなくても良いくらい。
だからと言って効きが悪いわけでもなく、試乗中に猫が飛び出して急ブレーキをかけるという初めての経験をしたが、ちゃんとイメージ通りに停止できた。
その前にニホンザルの子猿も横切ったのには笑ったが…。

効かないブレーキじゃないけど、コントローラブルじゃないってことかな。


総評
オデッセイを買うなら、VSAが標準、しかも200psのエンジンが与えられ、足まわりもよりスポーツ指向へ振ったアブソリュートの2WD(FF)がお得だろう。
Mグレードの試乗とカタログ値からすると、そんな結論になる。

お借りした4WD Mグレードの燃費計表示では、10.3km/lをキープしていた。
ディーラー担当氏はアブソリュートを所有するが、街乗り9km/l、高速12km/lだそうだ。
ハイオク仕様になるが、燃費は悪くない感じ。

さて、どうしようか?
悪い選択でもなさそうだが、ちょっと全長が大きいので、置き場所に困るかな?

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2005.02.24

フリーのアンチウィルスソフト

GRISOFTのAVG Anti-Virus 6.0 free editionを利用してきたが、今月15日に試用期限が切れた。
コントロールセンターであるAVGCC.EXEを試用期限の無いバージョンに書き換えれば利用は可能だが、ウィルスデータベースは更新されないために新しいウィルスには対応できない。
そのため、新しいAVG Anti-Virus 7.0 free editionへ更新することにした。

AVG7.0は、Windows 9x系でスキャンディスクができなくなるなどの不具合が指摘されていた。
また、日本語化が現状困難であったり、AVG6.0に比べて動作が重いとの指摘もあって、試用期限ぎりぎりまで乗り換えない選択をしていた。
なんせ、メインPCのOSはWin95なもので…(笑)。

インストールや設定は、Windows2000がインストールされたPCへ既に導入しているため特に問題はなかった。
最新状態へアップデートして、各種設定を行い運用を始めた。

現状、不具合を感じることなく利用できている。
コントロールセンターを常駐させたままスキャンディスクを行ったところ、フリーズするなどのトラブルは無かったが、プライマリドライブに於いてはプログラムの割り込みがあって10回リトライしたがスキャンディスクを完了できなかった旨のダイアログが出た。
コントロールセンターを停止させたところ、スキャンディスクはプライマリディスクに対しても正常に完了した。

今のところ、ビデオ編集や画像処理などの作業中、AVG7.0の常駐を邪魔には感じていない。
Windows98とMeのPCも、AVG7.0へアップデートしようと思う。

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ゴルフトゥーラン

フォルクスワーゲンのゴルフトゥーランを試乗した。

モビリオセラに乗っているが、それらを処分して3列シートで2000cc前後の小型ミニバン1台にしてしまおうと考えるようになってきた。

国産車を中心に試乗して車種を絞り込んでいるが、なかなか適当な車に出遭わない。
そんな中、どこかの掲示板でゴルフトゥーランの試乗を薦める記事が目に止まり、友人を通じて試乗車を回して貰った。

トゥーランは1600ccと2000ccの2グレードのみで、2000ccモデルの車両価格は300万円をやや下回る。
検討中の国産車は、ほとんどが200~230万円だから、かなり予算オーバーな車だ。
しかし、来月末までの成約で4月末までに登録が可能なら、1.9%固定金利のスペシャルローンが利用できる。
5年後の残価値を本体価格の20%保証するシステムを利用すれば、かなり現実的な支払計画が立案できたりする。

尚、試乗車は2000ccのGLiで、4車線のバイパスから2車線の山坂道まで、約37kmを自由に運転させていただいた。


エクステリア
写真では商用車イメージが強かった。
しかし、明るいブルーメタリック色の実車を目の前にすると、そんなイメージは霧散した。
キャビンを広くするために、高いルーフが与えられている。
こういった当たり前なスタイルが好ましい。
モビリオはヨーロッパの低床式路面電車のデザインをモチーフにして高いルーフのボディデザインをまとめているが、トゥーランは曲線を上手に使いながら箱形を強調しない破綻のないデザイン作りをしている。

オーソドックスなバンタイプと言えるかも知れないけど、大きなホイールアーチと端正なフロントマスクで、実車はとても素敵に見えた。

ライバルとしてプジョー307SWが引き合いに出されるらしい。
307SWは、写真を見てもスポーティかつ未来的なデザインと感じる。
トラクションコントロールが付かないこと、トラブルがフォルクスワーゲンよりも多いこと、サービスポイントが少ないこと、正規代理店が近くに無いことなどで、プジョーの選択肢は無い。

ちなみに、オペルのザフィーラと競合されたことは無いとの事だ。
GMジャパンがどういったプライスを付けるのか知らないが、生産終了したトラヴィックSLとゴルフトゥーランGLiとがほぼ同装備で価格もほとんど一緒になる。
しかし、運転席に着けば、トゥーランの車格がトラヴィックより1クラス以上も高いのはすぐに分かるだろう。
新型ザフィーラは格下車であって競合しないと、セールス氏も言いたかったらしい。
↑現行ザフィーラだよな…。新型は随分よさげだぞ?(苦笑)

尚、外国車には後部両側スライドドアの車は無い。
*メルセデス・ベンツのバネオは、後部両側スライドドアですね。今後も増えてくるかも?です。


インテリア
日本車の同価格帯車と比べても、まったく遜色がない内装だと感じた。
トラヴィックはプラスチッキーなんて言葉を思い浮かべたものだが、トゥーランは高級に感じる。
黒色系の内装色も、重厚さを演出する手助けになっていて、ウィッシュなどのチープ感はなかった。

左右独立温度調整機能付きのオートエアコンの操作系がセンターコンソールのアクセントになっていた。
国産車と同様に、設定値はディジタル表示窓に出るタイプ。2系統あるためにちょっと煩わしい感じ。

メーター周りのデザインも好きだ。
しかし、タコメータとスピードメータの間に位置するマルチファンクションディスプレイが煩い。
慣れの問題とは思うが、解像度が結構あって、表示情報が多すぎる。ところが2階調しかないので、煩雑となる次第。

トゥーランのシートを使ってしまうと、評判の良いトラヴィックのシートさえも所詮は安物と感じる。
反面、キャビンは広いがシートサイズも他車にくらべて大きいためか、3列配置した場合はラゲッジがかなり小さくなる。
この辺りは、トヨタのアイシスが随分上手にまとめていると思う。

セカンドシート、サードシート共に大きく実用的だ。
アイシスやトラヴィック同様、サードシート座面は低く、長身だと足を抱えるような格好で乗ることにはなるが。
また、後部からの衝突に備え、サードシートの背もたれには鉄板が仕込まれていた。
しかし、3列時のラゲッジが小さいと書いたように、サードシート乗員の後方クラッシャブルゾーンは狭い。

内装の樹脂部品などは、国産車に比べて厚みがあって重量もあると思われる。
各部操作感も充分で、高級な車とはかくありきって思わされた。
収納も国産車以上に豊富だが、ほぼすべてに蓋があって見た目はシンプル。安易にポケットを設けて、埃の堆積を許すような作りじゃないのも好感が持てる。

運転席のセッティング自由度が高く、ハンドルのチルト&テレスコピック位置も適正。
トラヴィックの立ち気味のハンドル位置が今更ながらに不自然と感じる結果だ。

シフトレバーはポルシェティプトロマティック式で、左(外)側へ倒し込んでマニュアルモードに入る。
内に引き込む方が自然と思えるが、シフトレバーは左ハンドル仕様のままだから仕方がないね。
手前に引いてシフトダウン、前方へ押してシフトアップと、新型プレマシーとは反対だった。
6速ATなのでティプトロマティック方式は正解だが、アウトバーンでの使用を想定したギヤ比設定と思われる。
そのため、6~3速までギヤ比が近く、3速と2速とのギヤ比はとても開いている。
80km/h以下での走行では、マニュアルモードを利用してエンジンブレーキを使っても効果を感じなかった。
3速まで落としても大して減速しない。2速へ落とすといきなりエンジンが高回転になって、国産車でオーバードライブオフから直接ローへ落としたときのような感じ。
フォルクスワーゲンは比較的信頼性が高いとはいえ、国産車に比べれば壊れやすいそうだ。
しっかりした4輪ディスクブレーキが装備されているから、減速は基本的にブレーキでってことになる。
この辺り、ちょっと運転の仕方を変えないといけないな。

車高があるので、キャビンもかなり広く感じる。
モビリオに乗っているから感動する程ではないが、3列シート時のラゲッジスペース以外は狭さを感じなかった。


ラゲッジスペース
シートアレンジが豊富で、3分割されているセカンドシートは個々に外してしまうことも可能(1脚18kg)。
7名乗車時のラゲッジスペースはモビリオよりも小さいが、わが家では最大でも6名乗車が普通だから、シートアレンジでラゲッジスペースの狭さをカバーできるだろう。

というか、多彩なセカンドシートアレンジで、乗車人員を少なくすればトラックとしての性能も期待できる程に荷物積載が可能だ。


ドライブフィール
高いシート、広い視界、適正位置に調整可能なハンドルで気持ちよく運転できる。
エンジンはリニアに回り、トルクも充分。しかし、1600ccモデルは登り坂での非力さを否めないと、セールス氏からアドバイスされた。

アイシン精機製の6速ATは、前述の通りアウトバーン向けのセッティングと思われる。
学習機能付きでユーザーによるリセットは不可。
ストリームやプレマシー、ウィッシュ、アイシスはシフトレバー操作のエンジンブレーキを一般道で頻繁に利用できた。
しかし、トゥーランのATはハイギヤードな設定で、日本の一般道ではドライブレンジに入れっぱなしで速度調整をブレーキで行うのがベターな感じ。
ブレーキフェードを嫌い、燃費向上のためにもエンジンブレーキを多様するといった運転に慣れた身には、違和感を感じる。
だが、ブレーキ性能は高く、フェードの心配はまず無いらしい。お陰で、利きの良いブレーキ特有の大量なブレーキダストに悩まされるし、ブレーキパッドもディスクも減りが速いわけで、メンテナンスにかかる費用は国産車よりも割高となる次第だが…。

ロールを抑えた硬めの足まわりだけど、路面の荒れを逐一お尻に伝えるような下品なものではない。
安定したコーナーリングやギャップを越えたときの突き上げの少なさなど、国産車とは違う良さを実感できる。
日本と違って石畳の道路がとても多い上、アウトバーンなどで200km/h近い速度での利用まで考慮しなくてはいけない欧州車のサスペンションは、こういったフィーリングになるのも当然だと思える。

尚、トヨタ車も欧州輸出モデルは国内向けとまったく違うセッティングとの事だ。
かなりゴルフに近く、日本のメーカーは輸出先のお国柄をきちんと把握して製品を仕上げているということ。
日本は舗装技術が高い上、未舗装路はとても少ない。巡航速度も低めだし、ユーザーの要求が道の悪い欧州と違うのは当然といえる。


総評
車としての出来や魅力は申し分ない。
そのため、気になることは細かな点ばかりだ。総評に変えて、細かな点で知り得た情報を列挙する。

まず、車重が1.5tを越えるため、競合他車に比べて重量税が2万円ほど高くなる。

次にハイオクガソリン仕様のエンジンという点は気になる。
燃費が良いのでウィークポイントにはならないかな?
試乗車の燃費計によれば、高速燃費が13.8km/l、試乗時の燃費は10.6km/lだった。
モビリオよりも10%は良い感じ。ガソリンに掛かる費用は、現状と変わらないものと思われる。

最大の問題は、輸入車特有の信頼性の低さ。
フォルクスワーゲンは輸入車の中では信頼性が高く、ゴルフIIIの頃に比べても格段に故障は少なくなっているそうだ。
しかし、国産車の様に、故障は無いと言えないとの事。
個体毎に品質のバラツキが結構あるのが外車全般に言えることらしい。
ちなみに、トゥーランは現状、日本向けに関しすべてドイツ工場で生産されたものとのこと。
しかし、将来的には南アフリカやスロバキアなどの工場で生産される車も割り当てられるかも知れないらしい。

燃料残量計については、エンプティランプ点灯で約5l残っているといった感じらしい。
トラヴィックは3lほどしか残らないらしいから、まだ多いね。しかし、燃料残量計は信頼性が低いところだから常に余裕をもって給油する癖をつけるのが、輸入車とつきあうコツとアドバイスされた。
ちなみに、トヨタ車のほとんどはエンプティランプ点灯でおよそ10l残るように作られている。

ワイパーはトラヴィックや旧オデッセイと同様な形状。
左ハンドルモデルが基本なので、運転席側のワイパー可動域は若干少ないかな?って感じだが、小雨だったこともあって許容内だった。
輸入車では当たり前なワイパーのビビリが無かった。
フォルクスワーゲンはワイパーブレードの圧着力が強く、輸入他車の様なビビリはほとんど出ないらしい。
反面、ブレードの消耗は国産車に比べても早いらしい。

バッテリーはメンテナンスフリータイプが標準。
エンジンのオイル消費が多く、1l/1000kmは無くなるそうだ。オイル残量は要チェックとのコトだった。
尤も、5000kmに一回のオイル交換を実践していれば、オイル残量不足警告ランプを見ることも無いだろう。

バック時のブレーキ鳴きは、ディスクブレーキ仕様の欧州車の特徴としてつきあった方が良いとのアドバイスも受けた。
トラヴィックの掲示板を見ると、多くのユーザーが指摘する点である。
欧州車は国産車に比べるとストッピングパワーの大きいブレーキパッドが採用されているため、ディスクを逆転させるとパッドが傾いた際にエッジがディスクに当たって異音を出すとのこと。
パッドの前方にあたるエッジの面取りを行えば鳴きは止まるが、パッド全体の摩耗が進めば再びバック時のパッド鳴きは再現する。
構造上仕方がないこととして、バック時のパッド鳴きは性能の良いブレーキの証と納得すべきだろう(苦笑)。
尤も、パッドがブレーキキャリパ内でシリンダと一緒に引っ込む構造なら、こういったブレーキ鳴きは出ないのだけどね。

細かな不具合ばかりを並べたところで、ゴルフトゥーランの魅力が損なわれることは無かろう。
今回試乗させていただいたミニバンの中で、一番気に入った車だ。

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2005.02.23

トヨタ アイシス

トヨタのアイシスを試乗した。

ウィッシュを試乗した際に、アイシスを紹介されたので、早速ディーラーに行ってみた次第。

ウィッシュに左側Bピラーレスを売りにしているラウムのボディを被せたってコンセプトで、使い勝手が良い3列シートのミニバンに仕上がっている印象だ。

スタイリッシュなエアロ一体バンパやワイドフェンダが奢られたPLATANA(プラタナ)に比べ、以外の外観が思った以上にもっさりして見えるのが残念だ。
プラタナは内装がほとんど黒なダークグレーになってしまい、他グレードのベージュ内装が綺麗なだけに、選択できないもどかしさも感じる。

試乗したのは、2000ccの4WD、Gグレード。
1800ccの2WDを希望したが、ディーラー試乗車が4WDしかなかったのは残念。

ちなみに、実際に試乗したのは10日ほど前。
その時の印象は、ちょっと曖昧なトコがあった。
競合他車を乗り比べて良いイメージを持つに至り、その辺りのバイアスが文章に表れているのはご容赦を。


エクステリア
格好良さは、断然プラタナ。
エアロバンパやオーバーフェンダを与えられないグレードは、もっさりしたパブリックな印象だった。
ミニバンなのだから、そういったデザインは優秀と言えるけど、セラを処分するなら、所有するよろこびも重視したい。

アイシスの特徴は、ラウムと同様な助手席側Bピラーレス。
助手席ドアと後部スライドドアを開け放つと、広大な開口を得られるのが売り。
しかし、そういった機能の必要性は全く感じない。この機能の恩恵を受けるシチュエーションを思いつかないな。


インテリア
使い勝手は、ウィッシュ同様に良いと感じた。
見た目も機能も価格相応な作りで満足できた。
シンプルな意匠でまとめている点も好きだ。

セカンドシート、サードシート共に実用性の高いデザインで好感が持てる。
わが家の使い方では、セカンドシートの分割比が助手席後方6割の方がありがたかった。
尤も、大抵が運転席後方6割にしているね。チャイルドシートを運転席後方に固定するので、こっちが4割幅の方が使い勝手は良いのだ。

セカンドシート下からサードシート下まで燃料タンクが占めるため、サードシートのフットスペースは狭い。
サードシートのサイズは競合他車に比べると大きく、そこそこな距離でも人を乗せられる印象だ。

キャビン全長は、クラス最高サイズだと思う。
ウィッシュ同様にフロントウィンドウの視界は狭いが、サイドシールドの視界やキャビンの広さが運転にも余裕を持たせてくれる。

ちょっと気になったのは、後部スライドドアにオートクローザーが付いていないこと。
電動ドアオプションも助手席側にしか設定が無く、運転席側に付けることができない。
運転席後方にチャイルドシートを付けていると、運転席側の後部スライドドアを開ける機会は多い。
アイシスのスライドドアは意外に重いこともあって、半ドアになりやすい。ディーラーでの試乗時だけでなく、台場のMEGA WEBでもアイシスに乗ったりしたが、何度も半ドアにしてしまった(苦笑)。
マツダの新型プレマシーは、後部スライドドア両側にオートクローザーが標準装備で、電動ドアも両側セットオプションだ。しかも、オートクローザーは同時装着という周到さ。
キャビンサイズとシートレイアウト、居住性で比較すれば、新型プレマシーはアイシスの敵ではないと思う。
しかし、マツダがアイシスとの比較を全面的に押し出して新型プレマシーのセールスを展開している以上、トヨタはかなり早い段階でアイシスにオートクローザーの装着もしくは両側電動スライドドアオプションを用意するだろう。


ラゲッジスペース
クラス最高と思えるキャビン全長を活かし、7人乗車時でもそこそこラゲッジスペースを期待できる。
シートアレンジも豊富で、非常に良く考えられている。
とてもマルチパーパスな車と感じた。


ドライブフィール
ドライビングを楽しむタイプのセッティングではないが、良くできた乗用車で不快を感じなかった。
少なくとも、モビリオに劣る点はまったく無い。

カタログを見返して吃驚したが、CVTだったんだね。
トルコンと変わらない自然なフィーリングで機動のスムースさを感じられたのは、よくセッティングされていると感心。

ウィッシュにカローラの思想が注入されたって感じで、ファミリーカーのお手本になる車かも知れない。


総評
好調な売れ行きだそうで、値引きは渋い。
しかし、コストパフォーマンスは高いと思う。
難点と言うか、消費者が無知なんだろうなぁって言うか、トラクションコントロールが4WD仕様にしか付けられないオプション扱いって言うのが理解できない。
2WD(FF)にABS連動トラクションコントロールが付けば、4WDじゃなくてもかなり安全に雪道を運転できるようになる。

トラヴィックゴルフトゥーランに試乗してしまったため、安全にそれほどお金をかけようとしない国産車に魅力を感じなくなってしまった。
しかし、いざ事故に出遭ってしまったら?ってことを重視しなければ、アイシスはとても良いファミリーカーだろうと思う。

2WDモデルにトラクションコントロールの設定が無い点を除けば、選択肢として残しても悪くない。

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29.8mm径の400mmシートポスト

400mm長の安いシートポストを探していたところ、BBB Bike PartsBSP-20 SKYSCRAPERというモデルを見つけた。

6061 T-6 アルミ合金製で、φ27.2mmが376gというのはちょっと重いが、ヤグラはオフセットのないタイプで2本締め、色もシルバーとブラックが用意されている点が良い。

注目はサイズが豊富な点で、25.4mmから31.4mmまで、0.2mm刻みでラインナップされているらしい。

ハンディバイクHB-6のシートポスト径は29.8mmで、シートポストの選択肢はカロイかトムソン程度だった。
カロイはコストパフォーマンスに優れるが、ヤグラが若干リアにオフセットされているのと、色がシルバーしか選べない。
トムソンは高価で、入手性もイマイチだった。

BSP-20 SKYSCRAPERは、3千円を切るプライスタグが付くらしい。
26.8mm,27.2mm,31.6mm以外は納期が掛かるそうだ。
しかし、29.8mmなど、マイナなサイズも用意されているのはとてもありがたい。

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2005.02.22

トヨタ ウィッシュ

トヨタのウィッシュに試乗した。

来月にはナビエディションも追加されるらしい。
主にアイシス、そしてラフェスタ、新型プレマシーの登場による売り上げ減少に歯止めをつけたいというタイミング、そして決算期でもあり値引きは期待できるかな?

車種としては、ホンダのストリームに対抗したモデルで、コンセプトも打倒ストリームである。
そんな訳で、ストリームに極めて似たクルマに仕上がっていた。

試乗は4車線の信号が少ないバイパスから、広めの2車線の山坂道と、高速性能から登坂、コーナリングまでを試すことができるコースを1時間ほども走ることができた。

結論としては、運転に余裕の持てないドライビングポジションを強いられて疲れる車という印象。
キャビンも狭いし、ラゲッジも広いわけではない。
1.7lのストリームに感じたサスペンションフィールの不快感が無いだけましだが、楽しさを感じない車だった。


エクステリア
ストリームの物まねと評されているようだけど、ストリームがマイナーチェンジで格好悪くなった分、ウィッシュの方がまとまり感のあるデザインだと思う。

しかし、サイドラインが商用車っぽく見えてしまう。太いBピラーがガラスを分断しているのが原因か。

全体的には、スタイリッシュで格好が良いと感じた。


インテリア
黒はスポーツの証とでも言うのか、スポーツ指向イコール黒内装なのが安直でチープだ。

車高が低く、フロントガラスが頭上まで回り込んでいないこともあって、とても狭く感じるし、前方視界も狭い。
低い着座位置も手伝って、とてもスピード感があるドライブフィールとなる。
一般道でメータ速度プラス20kmの体感スピードだった。
安全運転になって良いことだが、運転に余裕が無くなる感じで妙に疲れた。

ベンツの様なゲート式のATレバーは、位置も形状もストリームと同じ。
使い勝手も同じくらいに良かった。ストリームに比べると僅かに剛性が足りない気がしたが、気のせいって思える差。

全高が低い車なので、キャビンも高さが無い。
ストリームとの競合なら別段問題はないが、モビリオからの乗り換えだと狭っ苦しい


ラゲッジスペース
ストリームと同等程度との認識。


ドライブフィール
乗り味の硬いカローラって感じ。カローラの乗り味は好きで、悪い印象では無い。
車高も低いし、それほどスポーティなエンジンではないから、足まわりもストリームを意識せず、カローラ流の乗り心地重視にセッティングすべきだと思った。

兎に角、前方視界の狭さが原因と思える車速感と実際の速度とのズレにはまいったな。


総評
現状、実際のライバルはストリームではなくトヨタ販売扱いのアイシスだそうだ。
売れすぎてしまったのも、アイシスへ顧客が流れている原因らしい。
慥かに、アイシスと比べると、ウィッシュの良さはスポーティな雰囲気である点だけかな?

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スバル トラヴィック

スバルのトラヴィックを試乗した。

ヨーロッパでベストセラーモデルとなったOPEL Zafiraの兄弟車で、GMのタイ工場で生産されていたスバル向けモデル。
昨年末に生産は終了し、スバルではトラヴィック自体を廃盤とした。
ちなみに、OPEL Zafiraはモデルチェンジして新型が出たそうで、トラヴィックの登場でザフィーラの扱いを止めていたヤナセも新型から販売を再開するらしい。

そんな訳で、在庫があれば大幅値引きもあり得るかも知れないと思ってディーラーへ行ってみたが、生憎と欲しいグレードは完売らしい。
Sパッケージの新古車が残っていて、コース指定になるが試乗OKとのことで運転した。

ちょっと予備知識を仕入れて試乗に臨んでしまったので評価にバイアスが掛かっているから、よいしょ気味な感想です(笑)。


総合的には「欲しい!」って感じたクルマ。
スバルプロデュースのエアロで演出されたマッチョなエクステリアデザインは意外に好みで、何と言ってもスポーティながらジェントルなサスフィーリングが良い。
生産終了って事で、長距離乗れる試乗車が無かったのはとても残念だった。

ちなみに、インテリアはショボイなぁ。
BMWやメルセデスとかにも感じる無骨なそっけなさに加え、質感も樹脂そのものでチープな印象。
尤も、ボク自身にプラスチックは木や金属の代用品という刷り込みがあることは否定できない。
ALESSIに出会って、素材とデザインに関しての価値観が随分変わったとは思うのだけれどもね。
まぁ、シート張りや特殊塗装を施さないプラスチックだけの造形ならあんなものでしょう。


エクステリア
とても均整が取れたデザインだと感じる。
登場当時に雑誌で見たときは、普通なデザインだなぁって印象だった。
しかし、今回各社ミニバンを比較してみるとそれぞれ個性的で、意外に普通って無いんだなぁと(笑)。
尤も、ストリームとウィッシュは兄弟車?って程に似てますがね…。

ザフィーラはサイドモールもサイドミラーも黒色梨地のままだけど、トラヴィックのSパッケージ以上はボディ同色となっている。
しかも、アンダースポイラーまで付いちゃって、この辺りが頭悪そうに見えなくもないが、やっぱり格好良いんだよね(笑)。
スポイラーは空力に多少は貢献するようで、ベースモデルがCd値0.32に対し、スポイラー付きモデルは0.30だそうだ。
Sパッケージ以上は、タイヤサイズも16インチのアルミホイール付になっていて、その分もバランス良く見えるのだろう。16インチ化で、最小回転半径が30cmも大きくなるのは難だが…。
ちなみに、Cパッケージ以下は15インチが標準設定。

今更だけど、Cパッケージでメーカー装着オプション付き(IJ)、カラーはシルバーってのが一番好みなのだけど…。


インテリア
住宅にも言えることだけど、日本車は限られたスペースを有効に活用して機器や収納スペースを無駄なく配置する。
揃った形のボタンやスイッチをお行儀良く並べ、更にシンメトリな感じだといやが上にもすっきりした印象を与える。
各ボタンやスイッチの機能は違うから、本来ならそんな揃った形と色のスイッチが並ぶと使い難いんだけどね。

トラヴィックは大雑把な印象を与えかねないほど、各ボタンやスイッチは大きく、配置の見映えにも気を使っていない。
しかし、使い難い形や位置ではないので、これはこれで許容できる。

困るのはライトスイッチで、国産車の様にウィンカーレバーと一体化されておらず、右側コンソールにフォグランプのスイッチや光軸調整ダイヤルと一緒に設置されている。
慣れの問題とは思うけど、戸惑いますね。

この車、とてもキャビンが広く感じます。
競合他車がリヤゲートハッチに向かって絞り込むデザインを採っているのに対し、旧オデッセイなどと同じ様にリヤまでほぼ同じ太さを保ったエクステリアデザインの賜だろう。
サードシートは左右独立で、シート自体は小さいながら、シート間や内装との間に空きがあるので狭っ苦しさはそれほど感じなかった。

評価の高いシートは、国産車よりも大きくしっかりしてるなって印象。実寸は特別大きい訳ではないけど。
座面が高いのはとても印象的。足を投げ出し、背もたれは起こすって国産車のポジションに慣れてしまっていて、久しぶりにトラック派生のワゴンを運転する様な感覚を味わった。

シフトレバーの位置は低すぎ。
ストリームやウィッシュ、プレマシーにアイシス、どれも使いやすいシフトレバーだったから、かなりがっかり。
停車時、ドライブレンジでも自動的にニュートラルになる機構が付いているそうだが、これは大きなお世話だね。クリープ現象を活用する運転に慣れているので、この機構付けるならマニュアル仕様も用意して欲しいな。


ラゲッジスペース
モビリオの代わりには充分。
サードシート展開時もそこそこ期待できる感じだ。


ドライブフィール
試乗距離が短すぎて何とも…。
評判通りにエンジンはリニアな感じで、静粛性も高そう。
曲がりくねった道をやや高い速度で抜けてみたが、ロールが少なくしっかり踏ん張っているけど硬くないって感じ。
ジェントルな印象ってコトです(笑)。


総評
トラヴィックの美点は、安全性への配慮が高いってことに尽きる。
乗れば感じるボディー剛性の高さや、標準で4チャンネルABSと連携したトラクションコントロールが装備されている点、無理がそれほど感じられないシートアレンジなど、競合他車に比べて基本設計が旧いものの、未だ高いアドバンテージを持つ魅力を感じる。
衝撃感知ドアアンロック装置や挟み込み防止装置付きパワーウィンドウも全車標準装備となっている。

しかし、両側スライド後部ドア車に乗っていると、ついついその便利さを捨て難く、オーソドックスなヒンジドアを疎ましく感じる。
安全性の面では、ドアロックが必須であり、しかも事故時の脱出性に劣るスライドドアがファミリーカー用途に相応しいとは思えないのも事実なのであるが…。

街乗り8km/l、高速11km/l程度と言われる燃費、グリーン税制が適用されない排出ガス濃度も、車重こそ1.5t未満ではあるものの2200ccの排気量と相まって、引っ掛かるものもある。

すべては、6年前の車という偏見が判断を狂わしていると思うのだが、いざ購入対象として見てみると、旧さは否めないというのも感じるのである。
しかし、車としての基本は、現在の競合他車と比較しても優るとも劣らないと理解してはいるのだ。

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新車にするか乗り続けるか…

モビリオの車検が近づいた。
車を買い換えるか、乗り継ぐか。
手放して、クルマは1台にシュリンクってこともアリだ。

モビリオの他はセラを持っているが、最近はまったく放置状態で乗っていない。
挙げ句、バッテリィを外してしまっている(苦笑)。
次女Y氏もしっかり座れるようになったし、セラでもなんとかなるとは思う。
しかし、荷物満載で遠出は難しくなるな…。
安全性は極めて低いし、自分の趣味を家族に押しつけることなく楽しむ程に経済状況が良いとは言いがたい。

何件かクルマ屋を回ったが、クルマを新しくすると気になることが幾つかある。
月々の支払金額は当然ながら、任意保険の制約など。

適当な車種を見つけられないと言うのも、逡巡の種となっている。

新しい車にするなら、7人乗りの小型ミニバンの中から決めようと思う。
ここ3年間の利用状況から、6人乗りでもなんとかなるとは思うけど。


ラフェスタストリームウィッシュアイシスプレマシートラヴィックに試乗した。
最後にVWのトゥーランに乗って、車種を絞るつもり。

新型プレマシーが良い感じだったが、シートが合わずに見送る。
ウィッシュは視界が狭く、体感速度が高い。安全運転には貢献できるかも知れないが、疲れるのでこれも選択肢からは外すことになろう。
アイシスはエクステリアデザインが苦手。価格も高いな。しかし、トータルバランスは優れている。
ストリームはちょっと合わなかった。
ラフェスタのエンジン音が気に入らないが、もう一度試乗し直してみようとも思っている。
トラヴィックにするなら、新車は望めない。喫煙者のお下がりは御免だし、悩ましいところだ。
と言うのも、家族の安全を考えると、トラヴィックが最も優れているように感じられるからなのだが。

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2005.02.21

新型プレマシー購入取り止め

先日の試乗では、都内を9kmほど運転した。

吉祥寺のホームでみーちゃん氏と立ち話をしていて、つい「試乗中に腰が痛くなったんだよね」と漏らしてしまった。
すると彼女も、「実は、同じ。腰が痛くなったけど、なんとなく言い出しにくい雰囲気だったもので」だって(苦笑)。

しかも、セカンド(2列目)シートも立体成形が祟って、身体に合わなくて座りにくい!だってさ。
やっぱり、2列目はベンチシートでないと駄目だ…。

サードシートも狭いし、身体が合わないものは仕方ないなぁ…。
後頭部がリアゲートガラスに迫り過ぎてるのも怖いし。

ってことで、価格も動力性能も魅力的な新型プレマシーだけど、モビリオの買い換え候補には相応しくないとの判断をいたしました。

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2005.02.20

再び新型プレマシー試乗

関東マツダ大泉店さんのご厚意で、再び新型プレマシーに試乗する機会をいただいた。
とても丁寧な接客と対応で、非常に好感を持った。
新車の購入は、ディーラー選びも大切だろう。今まではあまり重視しなかったが、結婚して車のメンテをディーラーへお任せ状態な昨今、考え方が変わってきた(笑)。


試乗したのはオプション色のホワイトパールのプレマシー20Cで、電動両側スライドドアにキーレスエントリーが組み合わされたメーカーオプションパッケージを組んだモデル。

前回の試乗と違って、都内の渋滞路から陸自朝霞駐屯地周りの見通し良く車の通りが少ない直線や幅広のクランク路など、坂道は無いものの試乗コースとしてはなかなか変化の富んだ場所で愉しかった。


わが家では、カーステレオを使うことは殆ど無く、偶に道路情報を聞く程度。
使っても、子供たちの英語教材のCDを聞くくらいかな。
自宅には、管球式のセパレートパワーアンプやA級増幅のトランジスタアンプといったオーディオシステムがあるので、オーディオにはそれなりに興味はある。
しかし、カーステレオの音質にはこだわらないし、むしろ、車の静粛性よりはエンジン音を始めとするノイズの音色を気にする。

プレマシーは今乗っているモビリオよりは静粛性に優れるが、日産ラフェスタなどライバル車に比べると高回転域でのエンジン音が若干大きく感じられる。
しかし、その音色はチューニングされていると見えて、なかなか心地良いものでまったく不快に感じなかった。
ラフェスタは逆の印象だったから、プレマシーに対する評価は高い。


動力性能に関しては、まったく不満を感じなかった。
粗暴な運転はしないが、所謂営業走りをしたりもする。プレマシー20Cは100km/h以下の流れであれば、ストレスなくスムースな車線変更が可能だ。
タイミングをシビアにはからないと車線変更が難しいモビリオに比べ、格段に楽ができそうな予感。

サスペンションも硬すぎず軟らかすぎず、かちっとしていて且つしなやかな乗り味。


今回は2列目、3列目のシートも乗り心地をしっかりチェック。
身長176cmのボクには、3列目は正直厳しすぎる。
シート自体の大きさや造りは悪くないが、後ろに向かって絞り込んだエクステリアデザインが祟って、頭上高がギリギリ。
ガラストップでもないので閉塞感が大きく、この辺りはラフェスタの方がよく考えられていると思える。

2列目シートは、モビリオでの使い方と比較すると、使いにくいと感じる。
普段は、幼児2人に大人2人という乗車パターンで、運転席後ろにチャイルドシート、左側はジュニアシートを設置して、中央は上着やバッグ類を置くことが多い。
プレマシーの2列目シートは、基本がキャプテンシートなため、中央席を展開しても腰の部分に空洞ができて、そこへ荷物を置くと後方へ落ちる。
また、運転席側座面下にある開閉式トレイは、機能が中央席背もたれをセンターコンソールにした際のそれとほぼ同じで重複している。
むしろ開閉式トレイはオプション扱いにして、ノーマルでは収納スペースだけを用意という仕様の方が使い勝手は良い。


ラゲッジスペースは、スポーティな外観の犠牲となってミニマムな感じ。
尤も、モビリオからの乗り換えなので、エスティマクラスを選択しないと満足できないだろうけどね。
それだけ、モビリオのパッケージングは優れているって訳だが。


インテリアについて、特に感心したことが一つ。
純正オーディオ周りの銀色のパネルやつまみ、オートエアコンの銀色のコントロールリングがすべてアルミ無垢だったこと。
プラスチックに塗装やメッキが当たり前な昨今、かなり吃驚。使ってみてわかるトコだけど、アルミ材とわかるといきなり高級感を感じるのはオタク?(苦笑)
尤も、シフトノブ周りの銀色パネルは、樹脂に塗装らしい。


全般には、やっぱり新型プレマシーは良い車だなぁ~って印象。
もう一度ラフェスタに試乗し直して、買い換え対象を絞りたい。

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2005.02.19

小学校入学グッズ

公立小学校だからか、幼稚園の時と比べるとなんでも自由ではある。
通学服は勿論のこと、体操着から上履き、給食用のランチョンマット、給食配膳用の割烹着に衛生帽、それらを入れるための給食袋に上履き入れ、体操着入れも自由。しかし、必要であるという。

割烹着と衛生帽は白の指定があり、最寄りのユニフォーム卸しを紹介されたからそれにするが、自由だからこそ他のアイテムをどうするか悩む(苦笑)。

幼稚園の時も自由であったが、色やサイズに規定があったため選択肢はほとんど無かった。
袋類は市販品を望めず、ユザワヤで生地を選んで洋裁店に特注した。
つまり、その程度は各家庭で手作りするはずだからという前提の下、サイズを規定するなどというやり方が踏襲されているらしい。

みーちゃん氏はミシンの購入も検討したが、洋裁が好きな訳でもなく、仕舞っておくスペースも限られるので見送った。

小学校はサイズの規定も無いので、市販品を活用することにした。
キャラクターものは長く使えないし、ランドセルに随分こだわったから、それら小物にも同様のこだわりを見せる(笑)。

取り敢えず、上履き入れはオイリリーで買った。
臙脂のシンプルなものだ。茶のランドセルにも合うだろう。
ついでに細かな花柄のリュックサックまで欲しがられて、痛い出費になってしまったが…。

体操着入れは、ユザワヤで生地を買って作ってもらうつもりらしい。
凝った依頼をするらしく、ちょっとお財布が心配だ(笑)。

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2005.02.18

大珍楼本店の食べ放題

和田サイクルさんを辞して帰るも、みーちゃん氏たちがまだ戻っていない。
郵便局まで出かけて行って、急ぎではない用事を先に済ませることにした。

結局合流できたのは4時過ぎ。
彼女たちは109-②で、長女H氏の服を決めるのに時間をかけていたらしい…。

夕食は横浜中華街で採ろうってことで、おばあちゃんたちと一緒にモビリオで出かけた。
週末夕方の環八は最悪。だから、3時には出たかったんだけどなぁ(苦笑)。
それでも、高井戸を過ぎた辺りから流れがよくなり、6時頃には中華街のいつもの駐車場へ乗り入れることができた。


お義母さんからのリクエストで、大珍楼本店へ。
ゴールデンウィークに満喫した食べ放題サービスをまだやっていれば、是非また利用したいとのことだ。
やっていても混んでるだろうなぁって思って行ってみたら、すぐに個室へ通された。ラッキー♪

メニューと価格は、大珍楼のHPにある通り。
食べ放題だからといって、まったく手抜きがないです。

利用の注意点としては、エビのチリソースとエビマヨを除き、1品のボリュームが多いので、頼みすぎないこと。
前菜にしても炒め物にしても、とにかく1品の量が普通サイズ。食べ放題だと大抵小皿で出てくるものだけど、ここは普通サイズなんだよね。1品でも複数人でシェアできるボリュームがある。
エビマヨとチリソースは小皿程度の盛りなんで、一人一品勘定でも大丈夫。

味は好き好きだろうけど、どれもこれも美味しい。
特におすすめは、前菜の「アヒルの炭焼き」。皮だけじゃなく肉も骨もついた北京ダックですね。1皿で、アヒル4分の1匹分出てきます。
飲茶では、クレープが珍しいかな?エビやチャーシューを白玉粉みたいなので作った皮で春巻き風にして蒸したもの。
逆におすすめできないのは、チャーハンかな?他のメニューのレベルが高いだけに、基本といわれるチャーハンは納得できなかったな。

今回はメニュー全制覇の野望を胸に望んだけど、儚く散りましたよ(笑)
皆大満足の夕食会でした。

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和田サイクル謹製ロングシートポスト

都庁に用事ができて、ゼロバイクで出掛けた。

途中、中野の青葉さんで昼食。特製つけ麺、900円也。
江古田大勝軒さんで食べたつけ麺の中盛りのつけダレから酸味を抜いて、魚節の味をより濃くした感じ。
麺は特に個性を感じなかったです。
半熟の味玉が美味しかった(笑)。
数年前に比べると、50円値上げしたんですね。従業員が多いこともあるのでしょうが、ちょっと高いかな?

醤油ラーメンは、支那そばやの佐野さんが作ったものを食べてしまったので、今のところあの時の感動を超えるものには出遭っていません。


都庁への途中、銭金で紹介された、西新宿高層ビル街に忽然と現れる朽ち果て気味の一軒家前を通った。
昭和40年代の家並みが残っていたり、壊れた昇降装置を放置したまま利用されている駐車場など、土地買収途中でバブルが弾けて開発が放棄されたのかな?って感じの、ある意味不思議空間だった。

青葉へ寄るため迷走した往路に比べ、帰路は普通に青梅街道を巡航。
巡航速度が低いから、路肩に余裕が無い中野あたりは歩道を利用する。

実は、車道から歩道に上がる際、リヤタイヤが縁石上で横滑りして落車しそうになった。
縁石の角が丸く滑らかだったためと、進入角度が浅すぎた点、そしてスピードが速すぎたのが原因。
一瞬、車道側に飛び出しそうになって、ヒヤリとした。
8インチや6インチなんて常識外れの極小径車だ。限界点は低いし、バランスを崩した後の挙動も唐突。
車体が軽いし小さいから、落車することなく抑え込めたのは幸いだった。


みーちゃん氏との待ち合わせまで時間があったので、桃井の和田サイクルさんへ寄った。
和田さんは38.5度の発熱で、随分辛そうだった。
なんでも、14時から雑誌の取材があって、どうしても休めなかったのだそうだ。ところが1時間ほど遅れる連絡があったそうで、う~ん、ご自愛くださいね。
取材終わったら、すぐ店閉めて寝るって仰ってたけど、休めたかな?

今思えば練馬の渡辺さんだったと思うのだけど、先客さんにゼロバイクのブレーキ交換についてアドバイスいただいた。
今現在なら、アルホンガのロングアーチモデルが安くて良さそうだ。先客さんは、手持ちの部品を流用されたそう。
ちなみに、ボクはアルテグラグレードのブレーキシューに交換して、レバーを吉貝のオポジットタイプとしている。
タイヤのグリップもイマイチだから、シューの交換程度で充分なのかも知れないね。

今日は、昨秋在庫確認をお願いしていたシートポストの状況を聞くのが主な目的。
正式に取り寄せをお願いしたわけでも無く、こんな悠長な聞き方してます(笑)。
で、残念ながら問屋の取り扱いが終了しているとのこと。残念。
ゼロバイク用にφ27.2mm、ポスト長400mmのシルバー色で安価なものって条件でお願いしてたのですが、どこも在庫がなくなっちゃってるんですね…。

和田さんも長いシートポストが無いのに不都合を感じ、ロングシートピラーをショップオリジナルで用意したとのこと。
φ27.2mmで540mm長。慥かに長い!でも、少量生産の弱みで、単価9500円也とお高めです…。
今のシートポストは、辛うじて直径の2倍で固定している。危険だから長いものへ換えたいが、自転車の本体価格の70%という部品の追加には踏み切れなかった。


土曜日朝にテレビ東京系で放映されている、日本自転車振興会スポンサーのミラクルCという番組の取材が2週間前にあったそうで、19日放送だから見てよって、和田さん。
なんでも、漫画家の宮尾岳さん行きつけの店ってな事での紹介らしい。
放送内容は以下。日本自転車振興会HPの記事から転載ママ。

2月19日放送
『自転車を描く漫画家を訪ねて~宮尾岳「並木橋アオバ自転車店」~』
ヤングキングに連載中の漫画「並木橋アオバ自転車店」。小さな自転車店を舞台に多彩なストーリーで、色々な自転車の魅力を伝えている。
今回、ミラクルCレギュラーの4人は、漫画家 宮尾 岳さんの仕事場を訪ね、実際に漫画を描いている所を取材し、自転車に関する様々な話を伺う。
そして、劇中にも記載されている、宮尾さん所有のご自慢!?オススメの自転車を紹介して頂く。


和田さんから、「インターネットで日記つけてるでしょ?」だって。
なにかの調べもの中に見つかっちゃったみたい。
「変なコト書いてませんでしたよね?」って、自分が書いたものなのに思わず聞いてしまったよ。
「大丈夫」って言われて、ほっとしたりして(笑)。
公開日記だって…。思えば変なことしてるよね。

さて、今日の走行距離は32.6km、累積標高差192m。10時半に出掛けて、午後3時帰着。

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2005.02.14

マツダ新型プレマシー

マツダの新型プレマシーに試乗した。

スタイリッシュな格好の良いエクステリアながら、後席両側スライドドアを採用し、オートクローザーは標準、更にオートクローザーに加えて両側電動スライドドアもオプション設定と、使い勝手にもとても気を配った意欲的なパッケージングだ。

乗り味も固すぎず軟らかすぎず、節度の良いサスペンションに、滑らかで力強いエンジンと、かなり好印象な車だった。

しかも、価格が意欲的。とても安いのだ!
う~ん、これはモビリオの買い換え候補として、一躍最有力になった感じだ。

但し、非常に残念なのは、スポーツタイプ以外では横滑り防止機構+トラクションコントロールと言う、雪道などで4WD相等に効果が期待できる装備が追加できないラインナップなこと。
このオプションが税別5万円と格安なだけに、とても残念!

スピードを競うような車でもないのにスポイラーなどを付けるのは趣味ではないボクにとって、エアロパーツは邪魔でばかっぽいケータイストラップの様なもの。
特にプレマシーは20C,20Fの方がすっきりしてて格好良く見えるので、せめて20CにはDSC+TCSオプションが選択できるようにして欲しかったな。


エクステリア
このクラスのミニバンの中では、一番格好良いと感じたデザイン。
特にエアロパーツが付かない、20Cや20Fが流麗で好ましい。

マツダらしいフロントマスクは精悍で、リヤビューもコンビネーションランプを高い位置に持ってきたにも関わらず腰高に感じさせず引き締まって見えるデザインは、秀逸とも思える。

後席両側スライドドアを踏襲しつつも、スタイリッシュなサイドラインが崩れていない。
尤も、ラフェスタやモビリオの様にスクエアな形の方が、キャビンの容積は大きくとれるけど。
しかし、サードシートに座っても、ラフェスタやアイシスに比べて特別狭いとは感じなかった。

スライドドアの開口幅も充分で、モビリオよりも広いからサードシートへのアクセスも現実的。
モビリオはセカンドシートが独立スライドじゃないこともあって、セカンドシートにチャイルドシートが付いていると、サードシートへのアクセスはリヤゲートからになる。


インテリア
直線的で黒に燻銀のカラーリングはとてもスポーティかつSFチックながら、マツダらしいと感じるインテリア。
20Cのアイボリーに近いオリーブカラーのファブリックとのマッチングも良い感じで、わが家としては好印象。
しかし、一般的には安っぽく感じられるかも知れない。

使い勝手に悪いところは感じられなかった。
2万円と高価ながら、センターダッシュボード上にカーナビ用のディスプレイ専用ポケットも後付けできるし、拡張性も高いと評価する。

ステアリングは上下のチルトに加えて、前後のテレスコピックも標準装備。
前列シートも競合他車に比べて大きく、やや硬めなサポート感は欧州車っぽい。
自由度の高いハンドルアジャスターのお陰で、ドライビングポジションはすぐに良い感じに決まった。

シフトレバーの位置や操作感は、ホンダストリーム,トヨタウィッシュ,トヨタアイシスと全く一緒と言って良いかな?
しかし、それら3車種のベーシックモデルがベンツタイプのゲート式4ポジション(D,3,2,L)に対して、プレマシーはグレードに関係なくポルシェティプトロマティック式の変速レバー。
どっちが使いやすいかって言うと、好みの問題程度かな?
ファミリーカーでも上級グレードに多いCVTに6または7ポジションという設定なら、どうしたってティプトロマティックタイプだろうけど、プレマシーはトルコンタイプ4速オートマチック4ポジションなんで、ベンツタイプのゲート式でも問題ないよね。
むしろ、CVTモデルが将来追加される布石かも知れないね。

セカンドシートを2+1として、基本は1人掛けの所謂キャプテンシートが2つ、必要に応じて補助シートを展開するってなデザインは、4人家族のわが家にとって使い勝手は良さそう。
しかし、折角中央席座面が左のキャプテンシート座面下へ格納されるなら、中央席の背もたれもどこかに格納されて欲しかったな。
例えば、外してサブトランクボックスへ収納ってなデザインだと、セカンドシート中央に充分なウォークスルーが確保されて、よりサードシートへのアクセスが楽になっただろうと感じる。
と言うのも、セカンドシートに二人分のチャイルドシートを付けるとすると、セカンドシートは殆ど動かせなくなるからね。


ラゲッジスペース
ウィッシュやストリームよりは広く感じる。
ラフェスタやトラヴィックよりは、やや狭いかな?
特別タイヤハウスの処理が上手な訳でもなく、それなりにリアは絞り込まれたデザインだから、サードシート周りはミニマム。
とは言え、アイシスより6センチもサードシートを幅広にできているのは評価できる。
いや、クラス中最高の広さに値するのかも知れない。
そうは言っても、トラヴィックには及ばないけど。

モビリオは、7人乗車でも、更にA型ベビーカー2台をトランクスペースに収納できる。
スクエアデザインのなせる技だが、200万円台前後の7人乗りミニバンで、そういったラゲッジスペースを確保できる車は残念ながら無い。
そのため、ストリームやウィッシュ程度にラゲッジスペースが確保できていれば、まぁいいかって感じてはいる。


ドライブフィール
20Cに試乗したが、アクセラと同じ2000ccエンジンはスムースで静粛性もまずまず。
漏れ聞こえるエンジン音も心地よいもので、ストレスは感じなかった。

サスペンションフィールはラフェスタに似て、やや硬めながらリニアリティが高く収束も速い、スポーティかつ不快な感じのないものだった。
最も重視するヨーロッパ市場を見据えたチューニングだそうで、ヨーロッパのルノー傘下となった日産と考え方がよく似ているのかも知れない。

ラフェスタがCVTを採用して、却ってドライブフィールを悪くしているのとは対照的に、オーソドックスな4速ATと評価の高いアクセラの4気筒2000ccエンジンとの組み合わせは、安定した足まわりと相まって、ドライビングを楽しめる車になっていると感じた。

視界も広い。
このクラスでは、ウィッシュが最小、次にアイシスとストリームが同程度、ラフェスタとプレマシーが一番広い部類って感じ。
トラヴィックやモビリオもかなり広いけどね。
充分余裕をもって運転できる視界が確保できていた。

各車の試乗では急制動をテストしていないので、ブレーキ性能は今ひとつ違いが分からない。
標準グレードではマニュアル変速操作ができず、エンジンブレーキが期待できないラフェスタ以外は、基本的にエンジンブレーキを多用する運転をしている。
スポーツを意識したドライビングでもないので、ブレーキ性能に不満を持った車はなかった。

運転が愉しい車でした。


総評
メーカーが売れ筋としているのは20Sだそうだが、20Cの完成度は高いと思う。
20CにDSC+TCSオプションが選択できれば、言うこと無いのだが…。

20Cは標準でも充分な装備にもかかわらず、価格が非常に安価なのも魅力的だ。
メーカー希望価格で算出しても、諸費用込み総額で210万円台前半という廉価ぶり。
登場したばかりとは言え、決算期にもあたり、ディーラーによっては200万円を切るプライスをだして貰える感触だった。

エクステリアデザインが格好良いし、乗り心地も悪くない。
ドライブフィールも良好で、使い勝手も良さそうだ。
セカンドシートの2+1というコンセプトは一長一短だが、わが家では特に問題としていない。
買い換え最有力候補に急浮上した感じだ。


そうそう、フォードの新型フォーカス、ボルボの新型V50やS50とプラットホーム、エンジンを共有するため、それら部品はワールドワイドで月産200万台規模に登るらしい。(話10分の1ってやつ?)
そのお陰で、バーゲンプライスとも思える価格設定が実現出来たのだそうだ。

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2005.02.08

ホンダ ストリーム

ホンダストリームに試乗した。
1.7l VTEC搭載FF Sモデル。ストリームの中では、廉価グレードだ。

モビリオWモデルからの乗り換え検討中で、ほぼ同様な使い勝手だろうクラスのクルマを物色している。

小一時間ほど試乗した総評としては、意外にキビキビ軽やかに走る。
しかし、路面の細かなギャップまでパッセンジャーに伝えるサスペンションは、不快以外の何ものでもない!ってもの。

以下は勝手なインプレです。


エクステリア
車名通りに流れる様な曲線は空気抵抗が少なくって、高速燃費が良いんだろうなぁ~って印象。
車高が低い感じがするけど、実際には頭上空間も充分だし、車内も広い。
よく練られているデザインなんだろうね。好みじゃないけど…。
でも、新幹線よりはトラムの方が断然好きなもので(笑)。好みの問題です。

リアドアがスライド式じゃないのは、今風じゃないね。
まぁ、そろそろ次女Y氏もジュニアシートに乗り換えだから、それほどネックにはならないけど。


インテリア
シンプルなので、悪い印象はない。
強いて難癖つければ、カーボン調と言うか、細かなチェッカーフラッグ柄の樹脂パネルは下品。
スポーツ色を強調する銀色メッキの樹脂パーツも、この手のクルマにはどうよ?と思う。
しかし、小排気量とは思えないトルクフルで小気味良く回るエンジンと、メルセデスっぽいゲートを持つATシフトレバー、そしてスポーティなポジションがその気にさせるトコがあるので、まぁ良いかな。

質感は、重厚さがモビリオよりも上かな。
オーソドックスなので、襤褸は出てない。でも、ずば抜けた良さも感じないけど。

ペダルにシートを合わせると、ハンドルが遠くなる。だから、シートを立たせ気味にしないとポジションが出ない。
ハンドルにテレスコピックが欲しいと感じた。
厚めで硬いシートは、腰への負担が小さくて良い。

ゲート式のATレバーは使いやすいなぁ。邪魔にならずに手を置きやすい場所も好印象。
D,D3,2の3レンジを走行中に小気味良く使いこなせて気持ち良かった。
変速レスポンスもまずまずで、ストレスは感じない。


ラゲッジスペース
車長が長いし、モビリオの代わりには充分かな?
サードシートもモビリオよりも広いね。
しかし、シートの収納は背もたれを倒すだけのオーソドックスなものだから、ラゲッジの容積は小さい。
思ったほどには荷物を積めないかも知れない。
モビリオの場合、A型ベビーカーを立てて置ける高さがあるから、積載量は結構大きいのだ。


ドライブフィール
1.7l VTECエンジンと4速ATの組み合わせは、かなり良い感じ。
普通に走る分には、1.35tの車重を感じさせない軽快な走りを堪能できる。

しかし、サスペンションフィールがひどすぎる。
硬めなのはホンダ車全般に言われる事だけど、細かな路面の荒れまでパッセンジャーに伝えてしまうセッティングは疲れるだけだ。
コーナリング時のロールとかは少ないけど、乗ってて不快なクルマじゃあなぁ…。

いや、ハンドリングもまずまずだし、モビリオよりは運転してて楽しいクルマなんだけど、人を乗せてナンボの7人乗り車。
パッセンジャーが不快に思うんじゃ、選択肢に入れられません。


総評
ストリームって、今年廃盤だってネット掲示板で見た。
登場して丸5年だっけ?マイナーチェンジしたと思うけど、改良できずに改悪って…ホンダらしいなぁ。

実は、昨年マイナーチェンジされたモビリオにも乗った。
出だしの悪さや、サスペンションのゴツゴツ感はかなり減ってて、好印象。
しかし、エクステリアは手の入れすぎで、折角のデザインを壊されてしまったね。
しかも、インテリアのカラーバリエーションも落ち着きがなくなって安っぽくなった。トヨタのシエンタを意識しすぎたのかな?

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2005.02.07

『ハウルの動く城』を観た

今更ながら、ハウルの動く城を観た。

周りの評価がイマイチなものばかりだったので逡巡していたが、とても面白かった。

複線を張りっぱなしで謎の答えが提示されていないとかレビューによく出てきているが、釈然としないトコとかはほとんど無かったけど…。

以下、ネタバレです。


ソフィーの呪いは、荒れ地の魔女がサリマンに力を奪われた時に失効したのだろうね。
公式HPのキャラクター紹介を見ると、「若さを呪縛のように感じ、自分が何をしたいのか分からない娘」とある。
呪いの半分は、ソフィーが自分自身にかけていたもの。荒れ地の魔女の力がほとんど無くなってからは、彼女自身の呪縛だった訳だ。
だからこそ、彼女の感情のあり方に応じて、その姿も変わったのだろう。

戦争のきっかけは、隣国の王子の失踪に起因してると見るのが素直かな。
それ以前にも緊張はあっただろうが、ちょっと第一次大戦を彷彿とさせてるのかも知れない。

穿った見方をすれば、カブ頭にしたのはサリマンかな?
動機は、戦争を口実にハウルを呼び戻すという、ただそれだけのこと。
魔法で兵士(弟子?)を化け物にして戦場へ駆り出す様な魔女である。自分の後継者たるハウルのためなら、人の命など何万人犠牲にしようが意に介さない。なぁんて雰囲気を感じたけど、ひねた見解?

だからこそ、ハウルが戦っていた。サリマンの元へ戻るくらいなら、ひとりで戦争を終わらせることを選んだのだろう。
心は少年の時のままな訳で、あまり良いやり方ではないのは、子供の考えることだからってことか?


『千と千尋の神隠し』の方が、すっきりと分かった気がしなかった。
『ハウルの動く城』は、巷で言われているほどに、解答が用意されず放置された伏線が多いとは感じなかったし、感情移入もそれなりにできたし、とても期待に違わぬ面白さだった。
尤も、悪い前評判を聞きすぎたから、評価が甘くなっているきらいはあるかも知れない。
尚、取り沙汰された声優の件だけど、ハウルの声は、トトロのおとうさん役並だった。しかし、ソフィーの声は老けすぎで、違和感が大きかったな。

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2005.02.05

セカンドPC稼働

日本語かな漢字変換や各種コーデックなど、基本的なアプリケーションやドライバはほぼインストールが完了して、セカンドPCは調子よく動き出した。

取り敢えず、溜まっていた子供たちのビデオをソフトウェアエンコーダでDVからMPEG2変換して、DVDオーサリング。
そして、DVD-RWへライティングして正常稼働しているか様子を見る。
安定して動作していることが知れる。

結局、FSBクロックは105MHz、CPU電圧は1.35vで落ち着いた。
室温が低いことも手伝ってか、LM78モニタで見る限り、CPU温度は摂氏30度までしか上がっていない。
メインPCはFSB112MHz、電圧1.40vで40度を軽く超えるから、随分省電力運転になっている感じだ。
理由は単純で、メインPCのOSはWin9x系なためにCPUのHLT命令を使った省電力設定が利かない。NT系OSやACPIが導入されたWin9x系なら、CPUの省電力設定が利いて、結果として動作温度に10度以上の差が出る。
CPUファンも同じものが使われているにもかかわらず、サブPCの方が1,000rpmも低い回転で動作していたりもする。

ちなみに、ACPIを導入していない、もしくは導入できないWin9x系OSで、インテル製CPUの省電力機能を利用できる様にするアプリケーションが存在する。
Leading Wintech Rain 2.0,Atmosoft WinCooler 1.02,Kirys Software KCPUCooler v0.6.0などが有名だ。しかし、0.13μmプロセスのTualatinコアでは機能しない。
嘘か誠か、リーク電流の問題で省電力機能が働かないと言うのだが、WinNT系の省電力機能はちゃんと働くのだから、対策の仕様はあるのだろう。
とは言え、XPが登場して久しく、今更Intel CPU用のソフトCPUクーラーを作る奇特な方はいらっしゃらないか…。


安定したと思えたセカンドPCだが、長時間運転中にIDE HDDへのアクセスでフリーズすることが判明。
CPU電圧を1.47v(定格1.50v)に上げると、フリーズしなくなった。
実はセカンドPCのメモリがオーバークロックに弱く、PC133 CL3であるのに仕様を満たしていない感じ。
105MHzで1.47vの設定は、復旧前のセッティングと図らずも同じだった…。やはり、意味のある設定値だったねぇ。

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2005.02.03

鳥ハムはとても美味しかった

銭形金太郎で紹介されたビンボー松茸ご飯に続き、鳥ハムもみーちゃん氏が作ってくれた。

それにしても、2日放送分の銭金から構成が随分変わったのね…。
はっきり言って詰まらなくなったのは、CMの入れ方やビンボーレシピなんて時間稼ぎのコーナーを追加したためだけじゃなく、強烈キャラのビンボーさんを見つけにくくなったからだろうね。
もう、ネタ切れなんだろう(苦笑)。

さて、鳥ハムは結構有名な簡単料理らしく、ネット検索しても紹介サイトがわらわらヒットする。
それらも参考にさせていただき、できたのが写真のもの。

途中、仕込んだのを忘れてて(笑)塩漬けを4日もした割には、とても上品でやさしい味に仕上がった。

特に子供たちには大人気で、手づかみでムシャムシャむちゃむちゃと何枚も食べていたのが印象的。

寝かしに2日が適当と聞いたのに更に2日も余分に塩漬けした割には、やや塩気が足りない?って思うほどに絶妙な塩加減に仕上がっていた。
色も綺麗な薄ピンクで、とても商品性の高い仕上がり。流石はみーちゃん氏というトコか(笑)。

以下、今回のレシピ。


鳥ハム レシピ

○材料
鳥胸肉
ハチミツ(鳥胸肉一枚につきティースプーン山盛り一杯)
塩(鳥胸肉一枚につきティースプーン山盛り一杯)
粗挽き胡椒
ジップ付きビニル袋、ストロー各1

○作り方
1.鳥胸肉一枚につきティースプーン山盛り一杯のハチミツを全面にまんべんなく塗る
2.そこにティースプーン山盛り一杯の塩をまんべんなく擦り込む
3.お好みで胡椒をまぶす
4.ジップ付きのビニル袋へ鳥胸肉を入れ、ストローで空気を抜いて密封し、冷蔵庫で4日間寝かせる
5.ボールに水を張り、寝かしが終わった鳥胸肉を袋から出して一時間漬け、塩抜きをする
6.塩抜きをしている間にボールに張った水と同量程度の湯を張った鍋を用意して、沸騰させておく
7.塩抜きの終わった胸肉を鍋に移し、再度沸騰したら火を止めて放置する
8.胸肉が室温まで冷えたら、鍋毎冷蔵庫へ
9.充分冷えたら、鍋から出し、切り分けて完成
10.残ったものはジップ付きビニル袋で冷蔵庫保管

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2005.02.02

銭金的ビンボー松茸ごはん

テレ朝の銭形金太郎という、妙なタイトルのバラエティ番組がある。

要は、独り暮らしの貧乏人の暮らしぶりにスポットを当てて、そのキャラクタを楽しもうという民放らしいテレビ番組(笑)。
深夜番組だったものが、意外な人気で今秋からゴールデン枠へ移行した。
フジテレビがはじめたこのパターンは、大抵がいらぬボリュームを加えて薄味となって詰まらなくなることが多いけど、銭金は深夜枠とほぼ変わらない構成で放送されている。

さて、登場するビンボーさんの定番料理が紹介されることが多く、中には試してみたくなるメニューもある。

以前、松茸ご飯が紹介された。
エリンギを松茸に見立てるもので、永谷園の「松茸の味お吸物」で炊き込んで松茸風味に仕立てていた。
レポーターも絶賛で、ちょっと興味を惹いた次第。

で、みーちゃん氏がお試しに作ってみたのが写真の物。

「松茸の味お吸物」が美味しいと思える人なら、こちらもとても美味しく感じると思います。
下にレシピ(笑)を記すが、上品な味に仕上がる。
但し、薫りはいかにも人工的。本物には遠く及ばないのはお吸物と同じ。
しかし、輸入松茸で炊き込みご飯をするなら、これで充分じゃないか?と思ったけどね。


銭金的ビンボー松茸ごはん レシピ

○材料
お米一合につき、「松茸の味お吸物」1袋
インスタント出汁少々
生エリンギ適量

○作り方
1.米を普通に研ぎ、炊飯器に指定の水を張ってセットする
2.米一合につき、「松茸の味お吸物」1袋を加える
3.粉末状のインスタント出汁を少量加える
4.エリンギを薄切りにして加える
5.普通に炊飯する(お焦げが欲しい場合は、炊き込みご飯モードを使う)
6.炊きあがったら適当に混ぜると、余分な水分が飛ぶと共に、「松茸の味お吸物」の具材が混ざって綺麗に仕上がる

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冬将軍の猛威

今シーズン最大の寒気団が、日曜日から日本に襲来している。

当地でも月曜日の夕方から雪となっているが、意外に気温が下がらないお陰で、道路の雪は昼間には融けてくれる。

昨夜は更に多くの雪が降った。
5年ほど前に戦後最大級の積雪があって、その記憶はまだ新しい。
憂鬱に朝を迎えたが、先月12日並で安心した。

午前中から薄日が射し、午後には青空が拡がっている。
昨日以上に気温が上がり、雪かきをした場所はすっかり乾いた。
雪の山は暫く残るだろうけど、その程度は子供の楽しみとして残してあげないとね(笑)。

天気予報にすっかり脅かされた感じで、ありがたいことに拍子抜けしている。

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2005.02.01

日産ラフェスタ

日産ラフェスタに試乗した。

雪の中小1時間ほど、家族を乗せて適当に乗り回させてもらった。

借りたのはラフェスタ20SのFFモデルで、売りのパノラミックルーフにナビゲーションシステムをオプション搭載したもの。
車両価格は200万をちょっと超えると思われる。


総合的には「乗り換え候補には入らないな」って印象。
みーちゃん氏的には、内装がチープな感じがイヤだそうだ。ボク的には、エンジンフィールが下品って印象。
CVTを採用してるのに、息継ぎはするし、ゲボゲボってエンジン音はどうよ?(苦笑)
まぁ、試乗車が偶々悪かったのかも知れないけどね。

以下は勝手なインプレです。


エクステリア
無駄はあると思うけど、決して嫌いではないスタイル。
両側スライドドアの元祖、プレーリーの純粋後継車に相応しく、上手にまとめていると感じた。
両側スライドドアを使ってしまうと、普通のドアのクルマは使い難くて仕方なく思えてしまう。
しかし、車高が低いのはいただけない。プレーリーは背高なイメージがある。
立体駐車場での利用を勘案しつつ、できるだけ車内高を得るエクステリアデザインが好ましい。
使い勝手の良さは、美しさにも通じると思っている。


インテリア
ほぼ完全にフラットな床は使い勝手が良い。
黒に近いグレーのインテリアカラーだったが、天候が雪ということもあって暗い感じはファミリーカーに似合わない。
プラスチックの質感もチープな上、ダッシュボードデザインも野暮ったく感じた。
明るい色の内装なら、もうちょっと見映えが良いかも知れない。

パノラミックルーフは子供たちに大人気だったが、フロントシートには殆ど恩恵が無い。

収納箇所や使い勝手はcube3同様に良い感じ。
助手席グローブボックスの上ヒンジってのはどうよ?とは思う。下ヒンジにして、蓋を開けるとテーブル状になる仕様なら、使いやすいのにな。

操作系、キーレス始動スイッチはもっとスマートなものにできなかったのかな?回転式のテレビチャンネルみたい。
シフトレバーも小さすぎな感じ。尤も、マニュアル操作機能の無いモデルは、D(ドライブ)レンジとL(ロー)レンジしかなく、同じくCVTを採用しているモビリオと比べて、Lレンジのギヤ比がとても低いから、走行中にDからLへマニュアルシフトダウンするのは危険って感じで、あのシフトレバーサイズで正解なのかも知れない(笑)。


ラゲッジスペース
車長がそれなりにあるから、モビリオと比べても充分過ぎる積載量を期待できそう。
天気が悪かったこともあって、詳しく確認できなかったのは残念だ。


ドライブフィール
なんともリニアリティに欠けるトルクフィール。とてもCVT車とは思えません。
まず、スタート加速が唐突。でも、ちょっと変速ショックみたいなもたつきがあるので、余計に戸惑います。
CVTには無いクリープ現象を付加する機構との切り換えショックなんでしょうね。
加速時のエンジン音も咳き込む感じで、しかも下品な共鳴があったりして…。まぁ、個体差かも知れないけど。
発進加速がもったりしているモビリオと違って、グワっと発進する。けど、その後の伸びが全然駄目って感じ。
モビリオは発進時には重くもったりしてるけど、その後はCVTを活かして電気モーターの様にリニアに加速していく。
まぁ、精々100km/hまでだけどね。

サスペンションフィールは適当な感じ。
ハンドリングも普通。悪さを感じなかった。


総評
小一時間のドライブじゃ、評価するには不十分でなんとも。
しかし、ファーストインプレッションでは、所有したいと思わせる魅力を感じなかった。

日産車と言えば、スポーツを感じさせるエンジンフィールの気持ちよさを期待しちゃうじゃない?
しかもCVTモデルな訳で、リニアな加速感ってのが特性だと想像する訳。
ところが、機動のリニアリティをまったく感じることができなかったんだよね。
試乗したラフェスタは、気持ちよく運転できないクルマって感じでした。残念です。

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