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2005.02.22

スバル トラヴィック

スバルのトラヴィックを試乗した。

ヨーロッパでベストセラーモデルとなったOPEL Zafiraの兄弟車で、GMのタイ工場で生産されていたスバル向けモデル。
昨年末に生産は終了し、スバルではトラヴィック自体を廃盤とした。
ちなみに、OPEL Zafiraはモデルチェンジして新型が出たそうで、トラヴィックの登場でザフィーラの扱いを止めていたヤナセも新型から販売を再開するらしい。

そんな訳で、在庫があれば大幅値引きもあり得るかも知れないと思ってディーラーへ行ってみたが、生憎と欲しいグレードは完売らしい。
Sパッケージの新古車が残っていて、コース指定になるが試乗OKとのことで運転した。

ちょっと予備知識を仕入れて試乗に臨んでしまったので評価にバイアスが掛かっているから、よいしょ気味な感想です(笑)。


総合的には「欲しい!」って感じたクルマ。
スバルプロデュースのエアロで演出されたマッチョなエクステリアデザインは意外に好みで、何と言ってもスポーティながらジェントルなサスフィーリングが良い。
生産終了って事で、長距離乗れる試乗車が無かったのはとても残念だった。

ちなみに、インテリアはショボイなぁ。
BMWやメルセデスとかにも感じる無骨なそっけなさに加え、質感も樹脂そのものでチープな印象。
尤も、ボク自身にプラスチックは木や金属の代用品という刷り込みがあることは否定できない。
ALESSIに出会って、素材とデザインに関しての価値観が随分変わったとは思うのだけれどもね。
まぁ、シート張りや特殊塗装を施さないプラスチックだけの造形ならあんなものでしょう。


エクステリア
とても均整が取れたデザインだと感じる。
登場当時に雑誌で見たときは、普通なデザインだなぁって印象だった。
しかし、今回各社ミニバンを比較してみるとそれぞれ個性的で、意外に普通って無いんだなぁと(笑)。
尤も、ストリームとウィッシュは兄弟車?って程に似てますがね…。

ザフィーラはサイドモールもサイドミラーも黒色梨地のままだけど、トラヴィックのSパッケージ以上はボディ同色となっている。
しかも、アンダースポイラーまで付いちゃって、この辺りが頭悪そうに見えなくもないが、やっぱり格好良いんだよね(笑)。
スポイラーは空力に多少は貢献するようで、ベースモデルがCd値0.32に対し、スポイラー付きモデルは0.30だそうだ。
Sパッケージ以上は、タイヤサイズも16インチのアルミホイール付になっていて、その分もバランス良く見えるのだろう。16インチ化で、最小回転半径が30cmも大きくなるのは難だが…。
ちなみに、Cパッケージ以下は15インチが標準設定。

今更だけど、Cパッケージでメーカー装着オプション付き(IJ)、カラーはシルバーってのが一番好みなのだけど…。


インテリア
住宅にも言えることだけど、日本車は限られたスペースを有効に活用して機器や収納スペースを無駄なく配置する。
揃った形のボタンやスイッチをお行儀良く並べ、更にシンメトリな感じだといやが上にもすっきりした印象を与える。
各ボタンやスイッチの機能は違うから、本来ならそんな揃った形と色のスイッチが並ぶと使い難いんだけどね。

トラヴィックは大雑把な印象を与えかねないほど、各ボタンやスイッチは大きく、配置の見映えにも気を使っていない。
しかし、使い難い形や位置ではないので、これはこれで許容できる。

困るのはライトスイッチで、国産車の様にウィンカーレバーと一体化されておらず、右側コンソールにフォグランプのスイッチや光軸調整ダイヤルと一緒に設置されている。
慣れの問題とは思うけど、戸惑いますね。

この車、とてもキャビンが広く感じます。
競合他車がリヤゲートハッチに向かって絞り込むデザインを採っているのに対し、旧オデッセイなどと同じ様にリヤまでほぼ同じ太さを保ったエクステリアデザインの賜だろう。
サードシートは左右独立で、シート自体は小さいながら、シート間や内装との間に空きがあるので狭っ苦しさはそれほど感じなかった。

評価の高いシートは、国産車よりも大きくしっかりしてるなって印象。実寸は特別大きい訳ではないけど。
座面が高いのはとても印象的。足を投げ出し、背もたれは起こすって国産車のポジションに慣れてしまっていて、久しぶりにトラック派生のワゴンを運転する様な感覚を味わった。

シフトレバーの位置は低すぎ。
ストリームやウィッシュ、プレマシーにアイシス、どれも使いやすいシフトレバーだったから、かなりがっかり。
停車時、ドライブレンジでも自動的にニュートラルになる機構が付いているそうだが、これは大きなお世話だね。クリープ現象を活用する運転に慣れているので、この機構付けるならマニュアル仕様も用意して欲しいな。


ラゲッジスペース
モビリオの代わりには充分。
サードシート展開時もそこそこ期待できる感じだ。


ドライブフィール
試乗距離が短すぎて何とも…。
評判通りにエンジンはリニアな感じで、静粛性も高そう。
曲がりくねった道をやや高い速度で抜けてみたが、ロールが少なくしっかり踏ん張っているけど硬くないって感じ。
ジェントルな印象ってコトです(笑)。


総評
トラヴィックの美点は、安全性への配慮が高いってことに尽きる。
乗れば感じるボディー剛性の高さや、標準で4チャンネルABSと連携したトラクションコントロールが装備されている点、無理がそれほど感じられないシートアレンジなど、競合他車に比べて基本設計が旧いものの、未だ高いアドバンテージを持つ魅力を感じる。
衝撃感知ドアアンロック装置や挟み込み防止装置付きパワーウィンドウも全車標準装備となっている。

しかし、両側スライド後部ドア車に乗っていると、ついついその便利さを捨て難く、オーソドックスなヒンジドアを疎ましく感じる。
安全性の面では、ドアロックが必須であり、しかも事故時の脱出性に劣るスライドドアがファミリーカー用途に相応しいとは思えないのも事実なのであるが…。

街乗り8km/l、高速11km/l程度と言われる燃費、グリーン税制が適用されない排出ガス濃度も、車重こそ1.5t未満ではあるものの2200ccの排気量と相まって、引っ掛かるものもある。

すべては、6年前の車という偏見が判断を狂わしていると思うのだが、いざ購入対象として見てみると、旧さは否めないというのも感じるのである。
しかし、車としての基本は、現在の競合他車と比較しても優るとも劣らないと理解してはいるのだ。

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