事件
みーちゃん氏と次女Y氏を連れ、昼に鮨をつまんだ。
ネタがイマイチだったので軽めに終えて、みーちゃん氏のリクエストでラーメン屋へ。
寝てしまったY氏を座敷に寝かせて、麺を固めにお願いしたラーメンに舌鼓って時に店内のTVが佐世保の事件を速報した。
14時10分頃だったか?
第一報に接した段階ではいじめられっこの逆襲?って感じた。絶対に間違ったやり方でも、理由はわかりやすいから。
ところが、その後に明らかになってゆく事件の状況に触れて、冷徹な暗殺者然とした加害者の姿が浮かんで、事件の異常性を強く感じるようになった。
にもかかわらず、加害者は11歳の少女。
凶器になりうる得物を振り回す子って、小学校には少なからず居るのではないか?
自分自身の小学生時代を振り返っても、何人か思い出せる。
しかし、当該事件の加害者は彼らと異なるように感じる。
人気のない場所へ呼び出し、被害者を椅子へ座らせて背後から片手で目隠ししつつ利き手に持った得物で…。
今までの報道をつなぎ合わせると、そんな手際を見せたらしい。
とても信じられないが、事実ならばやはり特異な子と言いたい。
話は変わる。
事件の加害者は11歳の少年であり、刑事罰は問われない。個人情報のすべてがマスコミによって食い散らかされる被害者とは異なり、名前をはじめとする加害者のすべての情報は一切報道されない約束となっている。
しかし、事件直後から加害者と被害者とが一緒に写っている写真がネット上で公開され、加害者の名前も多くの人が知る事態となっている。
写真の出所は某NPO団体のホームページで、昨年行われた行事での集合写真だった。
警察当局からの指摘だったのか、当事者が気付いたものか、事件当日の夜には当のホームページはサーバーから削除されたが、記事自体は Google のキャッシュに残っていた。しかし、2日後にはそのキャッシュも削除された。
ちなみに、インターネットアーカイブスは一昨年までのキャッシュしかなく、ほっと一安心というところなのだろうか?
ちなみに、某工業高等専門学校が行った課外授業風景写真にも写り込んでいた可能性はあるが、そちらも当該ページへのアクセス制限が行われている。
また、加害者の殺意は、インターネット上における被害者とのやりとりによって確固たるものになっていったそうだ。
そして、そのやりとりや加害者が綴った日記、加害者が創作した小説などがインターネット上に存在したらしいが、それらは既に消去されている。
しかし、一部は既にコピーされて、多くの人がそのデータを閲覧している次第だ。
こういった点をどう評価すべきだろうか?
法的には当然違法である。しかし、発信の発端は噂のメカニズムにかなり近い。
口伝の代わりにネット環境を使っているに過ぎない。と言うのが、発信者の感覚ではなかろうか?
時間や場所に関係なく、ネットにつながった端末があれば即座に情報が閲覧でき発信できるという環境…。
マスコミのあり方、情報への接し方を今一度考え直すべき時に来ているのでしょうね。
尚、事件発生に至る温床として、インターネットに批判が集まることは必死だが、安易にネット批判で終えることなく、あらゆる角度から検証してもらいたい事件である。
小学生からインターネットを取り上げるだけで終わってしまったら、被害者があまりに気の毒ではないか?
大人としてなにをすべきかを考えながら、被害者のご冥福を祈りたい。
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