Ultra160
先月末に SCSI コントローラをシングルエンデッド(SE)の Ultra Wide から、ローボルテージディファレンシャル(LVD)の Ultra160 へアップデートした。HDD自体は以前から Ultra160 を使っていて、Ultra Wide(40MB)で運用していた。40MBの速度に不都合は感じていなかったから旧いコントローラを使っていたが、Adaptec 2100S の中古品がオークションで結構安く落ちていることを知って、買ってしまった次第。
Adaptec 2100S はCPU負荷率も低くパフォーマンスの高いRAID5を構築できるボードだけど、RAID機能を使うつもりはない。期待するのは SCSI コントローラとしての機能と、ボード上に載ったキャッシュ機能。標準ではECC対応の32MBが載っていたけど、手持ちの128MBへ交換した。以前に某掲示板で、PROMISE Fast Track SX4000 のキャッシュメモリがパフォーマンスアップにとても効果的とのコメントを読んだ。以来、頭の片隅にキャッシュメモリを持ったコントローラの導入があった。
結論から言えば、Adaptec 2100S の導入に効果を感じられなかった。HDDを交換した時の効果は歴然だったのだが…。コマンドキューイングやマルチタスクなど、IDE に対してパフォーマンスの高い仕様である SCSI だからなのかも知れない。SCSI は IDE の様なもっさりしたところがそもそも無いのだから…。
SEの Ultra Wide SCSI コントローラを使っていたときから、ケーブルはLVD対応のターミネータ付きのものを使っていた。LVD対応のHDDにはターミネータが省略されているため、終端抵抗は別途用意する必要があるからだ。
使っていたケーブルは Adaptec AHA-2940U2W に付属されていたもので、LVD/SE共用と明記されたものだった。
Adaptec 2100S を導入した際、ケーブルを交換しなかった。使用しているケーブルがLVD対応のものだから、交換の必要は無いと考えたからだ。しかし、不具合が生じた。接続されている4台の Ultra160 対応HDDの内の2台が、U2W(80MB)接続になってしまうのだ。この時はケーブルの問題とは考えていなかったのだが。
また、起動時のHDDの認識が極端に遅いといった問題もあった。FSB を 100MHz にすると常識的な時間で認識されるようになるので、クロックアップが原因と考え、FSBの変更は SoftFSB を使うなど工夫する必要があった。
手持ちの Ultra160 対応HDDは5台あるが、使用している SCSI ケーブルにはコネクタが4つしか無い。ネットオークションで5デバイス用の終端抵抗付きケーブルを探し、即決価格が妥当な金額だったので入手した。市価の20%ってトコ。LVDケーブルは思いの外に高価だ。
購入したケーブルは Ultra160 対応の謳いがあり、使ってみたところすべてのHDDが Ultra160 で接続された。しかも、起動時の認識も速くなり、BIOSでクロックアップ設定しても問題が無くなった。
結局、U2W 時代のLVDケーブルでは、Ultra160 で不具合が出る可能性が高いということの様だ。接続したHDDが2台だけならば問題に気付かなかっただろう。
Ultra160 や Ultra320 を使うには、LVDケーブルもそれらに対応したものを選ぶ必要があるということだ。
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