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2004.04.20

デジタル一眼

BBS仲間が相次いでニコンのD70を買った。ダイナミックレンジの広さに舌を巻いた。大型原色CCDが効いているのだろう。ただシャッターを切るだけでも、今までのデジカメとは別世界の画が記録されるわけだ…。

わが家のデジカメはメガピクセルのレンズ交換ができない一眼レフモデル OLYMPUS C-1400XL と、同じく200万画素のコンパクトモデル Canon IXY DIGITAL 200。どちらも、旧い製品だ。とは言え、当時の意欲作には違いなく、不満点は多いながらもいまだに使っている。
C-1400XL は2/3インチ141万画素原色プログレッシブCCDを奢っていた。IXY DIGITAL 200 にしても面積は小さいながら原色フィルタを採用したCCDで発色が良い。一応、使えるレベルと思っていた。実際、新しいデジカメを使う機会があっても、買い換えたいという希望の優先順位は常に低かったのだから。
ところが、D70の画を見せられてしまうと比べるべくもない。照度が低いと途端に彩度を失うわが家のデジカメと違って、暗いところは昏いなりの画を表現する。露出時間を稼いで上げれば、ぐっと彩度も出てくるし、かといってあまりノイズが無い…。もしかしたら、星空に向けてバルブで固定してやれば、日周運動で美しい弧を描く星野の姿も写し出すのかな?

中学生の頃、ASA400 のカラーネガフィルムが各社から登場して、星空をカメラに収める作業が楽しくなった。サクラカラーでオリオン座辺りを狙えば、M42がピンクの蝶々の様に浮かび上がったし、馬頭星雲辺りの散光星雲も赤く写り込んだ。一角獣の辺りなら、美しいバラ星雲とか。フジカラーでスバルを狙えば、青いベールを被っているのがよくわかったもの。
いくらフィルムの感度がアップしたとはいえ、それらをフィルムに焼き付けるには、F2以上の明るいレンズの開放でも5分以上の露出が必要だった。だから、日周運動を相殺するために、地軸と並行にセッティングした雲台を、地球の自転とほぼ同じ速度で、西から東に向かってまわる赤道儀という装置にカメラを載せて撮ったものだ。

メーカー不詳のレンジファイダをすぐに手放して、中古のペンタックスのSP、SP-Fと買い換えていった。被写体は星ばかりだったから、SPで十分だったのだが。
キャノンのAE-1が登場した頃、ボクの周りでカメラブームが始まった。幼なじみがカメラ屋の息子だったせいかも知れないが、小学5年生のガキンチョがAE-1やA-1、オリンパスのOM-1などを首からぶら下げてる図は、今思えば異常だ。しかも、それらカメラは、ホントに彼らのおもちゃとして親が買い与えたものだった。お小遣いを貯めたものと言っていたが、結局親の金な訳で…。
鉄道ブームとリンクしてたように思う。友人たちの被写体は、電車ばかりだったような。
星しか撮らないのに、A-1やAE-1の電子的なギミックがとても羨ましかったので、SP-Fと3本ばかりのレンズを下取りに出して新型に乗り換えた。買ったのはミノルタXDのブラックモデル。基本的にバルブしか使わない(笑)訳だから、電子制御不要なのに…。XDを選ぶときも、バルブはメカニカルシャッターで電池不要という点をちゃんとチェックしていた。そして、XDに搭載されたシャッタースピード&絞り優先AE切り換え式というギミックが威張れる!という単純な発想。流石は子供だ…。お金はどうしたかといえば、バイト擬いの小遣い稼ぎをしていた。それに、ビン集めとかでちまちま小銭を集めたりとか。ちゃんとした小遣いがなかったので、結構地道にやっていた。代わりに、駄菓子やらジュースやらといった子供らしいものには、一切手を出さなかったが…。

SP-FからXDに買い換えて、ちゃんとしたメリットもあった。軽く小さくなったので、赤道儀への負担が減ったのだ。
当時、自作の小型赤道儀を使っていて、ガイド望遠鏡はクーデ式で赤道儀軸に仕込まれていた。雲台は望遠鏡の真鍮製ドローチューブを改造した赤経ミラーの先端にスリックのバル自由雲台を付けていて、軸上にカメラがある設計だったのでカウンターウェイトは不要だったが強度不足だった。赤緯軸はモーター駆動だったので手動に比べると剛性不足をごまかせたけど。
XDに換えて、135ミリで20分程度までガイド可能になったと記憶している。って、天体写真を知ってる人でないと意味不明だね(苦笑)。

高校生ともなると色気づいて、星なんかよりも別のものを撮るようになった。
XDで十分だった筈だけど、よりスナップに強いといわれたレンジファインダーに乗り換えた。といっても、当時も銀塩カメラの事情はほとんど変わらない。ライカ以外に交換レンズ式のレンジファインダーなんてほとんど無かった。しかし、丁度ミノルタがライツミノルタCLの後継に当たるミノルタCLEを発表していた。CL以来、実に8年振りの後継モデル登場だった。

CLEは10年ほども使っただろうか。専用レンズは広角に標準、中望遠と3本用意されていたが、結局40ミリの標準レンズだけで過ごしてしまった。社会人になってからは殆ど撮らなかったし、CLEを買ってからは星を撮ることもなくなった。
CLEは一生持ち続けるつもりだったのだが、僅かばかりのお金に困ったことがあって、その時に手放してしまった。今思うと惜しいが、何事もそういうものだ。

CLEを買った後、ペンタックスLXが欲しいと思った最後のカメラだった。ミノルタのαシリーズがオートフォーカス一眼の一大ムーブメントを築いたけど惹かれなかった。しかし、ニコンD70は久し振りに欲しいと思えるカメラだ。

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