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2004.04.16

はなずおう

窓辺の花蘇芳が満開となった。マメ科の落葉樹で、桜が終わる頃に花開き、夏にはハート型の大きな葉を枝一杯に付ける。

古家の以前の持ち主が西日を避けるために植えたらしい。お陰で、夏のきつい陽射しも丁度良い木洩れ日となる。
紫の花が美しく、夏の緑、秋は黄に色づく葉が美しいけれど、花の数だけ付ける種子が入った鞘は厄介。わが家では、葉が覆い茂る前の若く小さい種子の内にほとんどを摘み取ってしまう。

生物にとって、子孫を作るのは生存の命題と言って良い。文化を残す人類は、必ずしもそれがすべてでは無くなっているが…。花蘇芳にとって、熟すことなく種子が摘まれてしまっては、花を咲かせ葉を茂らせる意味が無いと言える。まぁ、擬人化したら、申し訳ないでは済まない行為だけど、硬い鞘が路地に散らばるのは何かと面倒なのだ。

人の都合で植えられたものなのだから、その生き様も人の都合で弄ばれる次第と諦めてもらうしかない。

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